広汎性発達障害と診断されたお子さんの保護者への医師の説明の解説
- king1234stone
- 4648
- 0
- 2
- 0
先ほどから理解及び表現について絵カードをはじめ文など「見てわかる」ものを使うことを勧めているわけですが、実のところこれらを使うことによって、不思議なことに(実は全然不思議では無い)音声言語を理解したり表現に音声言語を使ったりすることを増やします。
2010-08-19 21:57:07このあたりは既に論文が出ているようですね。アンディ・ボンディさんが「自閉症児と絵カードでコミュニケーション PECSとAAC」 http://bit.ly/d5HbBd の中で触れられています。(昔はこのあたりを教師や保護者に理解して頂くのに往生した)
2010-08-19 22:00:47それから、表現性コミュニケーションについては、これは自閉症に限らず、非自閉症の人にしたって「自発」を大事にしないといけませんよね。
2010-08-19 22:06:51選択活動について。誰にとっても人生は選択の連続ですが、どこのかげんか自閉症の人は選択(あるいは選択したことを表現することかもしれません)が苦手らしいです。あの饒舌に講演できるテンプル・グランディンさんがメニューを見て固まったなど http://bit.ly/9Zven1
2010-08-19 22:12:04理解について「因果関係」の理解については文だけでわかる人はそれで良いでしょう。そうでない方の場合、継時的なものは4コマ漫画風にするという手もあります。これはいろいろあります。おめめどうには 四コマメモ http://bit.ly/cpB13k があります。文でも可ですね。
2010-08-19 22:24:02「因果関係」で継時的でないものについて説明する場合はおめめどうだと どうしてメモ(氷山モデル)(別名おにぎりメモ) http://bit.ly/cVchL3 があります。まあいろんな手があることと思いますが。
2010-08-19 22:26:50スケジュール・コミュニケーション・選択などについて語ってきましたが、背景にある考え方も大切かもしれません。「言うことを聞く従順な人」を育てたいのか。「理解し、考え、選択し、表現する人」を育てたいのか。とは言っても結局後者であるからこそ前者のような動きができるのだと、私は考えます。
2010-08-19 22:32:24そして「理解」のできないまま「表現」の手だてを与えないなら、それはたいへんなことになるような気がします。(う~ん、人を脅す悪いタイプのプロパガンダかなあ・・・これは)そして「理解」でき「表現」できるからこそ「お互いが楽になる」のだ、と考えます。
2010-08-19 22:34:48自閉症(広汎性発達障害)との診断が出たお子さんの保護者にお医者様が「現在うまく出来ていることにも、絵カードを利用すれば、さらに明確に理解でき、お互いが楽になりますよー」というのは、実は「絵カード」だけのことではなく、これだけの説明が必要なことなわけですね。
2010-08-19 22:40:56で、これはあくまでも一般論に過ぎず、実際にどうやっていくかは、ひとりひとり違うわけですね。でもそれを「一度にぴたっとあてる」人ってのはおらず、まああれこれやってみて探っていく。それが同時にアセスメントにもなっていくと思います。
2010-08-19 22:44:31「お互いが楽になりますよー」について。私は「本人が楽。保護者が楽。教師が楽」と言ってました。(私は教師だったので)しかし視覚支援などを始めようとした保護者や支援者は「今まで音声言語だけでやってきたのに~」と思って、楽になるどころか、超めんどくさいと思うかもしれません。
2010-08-20 14:59:00実際、めんどくさいかもしれません。しかし、伝わる、意見を表明してくれる、「問題行動」が減る、というのを実感するととても楽しくなるのですが。そこに至るまでは、とても楽とは思えないかもしれませんね。
2010-08-20 15:01:40お医者様の説明が少々「簡略」だった件については、それはそういうものだと思います。お医者様は直接支援がお仕事ではなく、診察室で「大方針」みたいなのを示して下さるのがお仕事ですから。実際の日常生活における本人へのアセスメントや、実際の環境を見ることができるわけではないのですから。
2010-08-20 15:05:56具体的な対処法を考えるのは教師も含めた支援者や保護者ということになるでしょう。まさに「現場」にいる人なのですから。そしてお医者様の言葉はそういった人々のまさに援護射撃になるものだと思います。昔の愚痴を言えば、お医者様からも専門家からも周囲には援護射撃は無かったのですから。
2010-08-20 15:08:40