130118_征韓論、侵略思想について考える。岩上安身ツイートまとめ

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岩上安身 @iwakamiyasumi

続き21 韓国国内に本家があり、海を渡った「新大陸」としての日本には、分家があった、と考えるのが一番合理的で筋が通っている。分家はコメの生産力によって本家を上回るほどに豊かになり、高句麗と新羅の伸張により圧迫された、本家である伽耶や百済を助けるべく出兵したのだと。

2013-01-18 07:30:14
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き22 ずっと昔から胸に秘めていた仮設だが、同じようなことを考えている人がやはりいるものである。もう一冊、昨日の夜、金容雲著「日本=百済説」を読んだ。最初の出だしがいい。戦前に日本にやってきて、戦後半島に帰ろうとする母は、先祖伝来の土地に執着して買い戻そうとしていた、という。

2013-01-18 07:37:11
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き22 つまり、日本が歴史の一時期、取り憑かれたように朝鮮半島征服に向かおうとするのは、単なる外征や拡張ではなく、そこに失われた領土を失地回復しようとする気迫が備わっていたのではないか、ということだ。

2013-01-18 07:41:42
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き23 ちなみに金容雲氏は、参考文献に「佛流(ビリュ)百済と日本国家の起源」をあげていたが、この本の著者である金さんには僕もかつて取材したことごある。懐かしい。

2013-01-18 07:51:17
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き24 みなみに先ほど取り上げた「ユダヤ陰謀説」には、僕が「宝島30」で書いた、ナチスのガス室でのホロコーストはなかったとする雑誌「マルコポーロ」誌の記事への批判記事「無邪気なホロコースト・リビジョニスト」という記事が引用され、「正確である」と評されていた。

2013-01-18 07:55:58
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き24 面白いのは戦前の超大物の右翼思想家で、A級戦犯として東京裁判にもかけられ、処刑を免れた大川周明の「日本二千六百年史」である。彼は、日本は「南北ニ大勢力の争闘の舞台であった」と率直に記す。「南方の民は今日の日本民族であり、北方の民は即ちアイヌ族である」と。

2013-01-18 08:14:33
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き25 しかも大川は右翼指導者でありながら、「初め日本初の恐らくアイヌ民族の国土であった」と断定する。「アイヌ民族は日本諸島の先住民族であり、日本民族は彼らに後れて到着したものとせねばならぬ」。続けて大川は「吾が民族が、八重に棚引く叢雲を押し分け、高天原よりこの国に…

2013-01-18 08:22:36
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き26 「…そは我らの先祖が、その発祥の地を忘れ去りしを示すものにて…未だ定説を聞かない」。この「そは…」から「….示すものにて」までの一文は昭和十四年に発刊されたときには検閲に引っかかり、削除された箇所である。渡来してきた故地については忘れた、というのだ。

2013-01-18 08:28:50
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き27 そう都合よく故郷の地を忘れるわけがない。隠した、曖昧にした、ぼかした、というべきだろう。唐と新羅の連合軍に本国の本家たる百済や任那が滅ぼされ、故郷喪失の痛みとレコンキスタ(失地回復)への誓いを抱いたに違いない。

2013-01-18 08:37:01