中谷美紀さんの「ホメオパシーが効いた」経験を読んでの感想

雑誌「クロワッサン」(マガジンハウス)の記事を読んで、ホメオパシー関連の記者会見を実況したasahi_apitalの感想です。
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医療サイト「朝日新聞アピタル」 @asahi_apital

おはようございます。ホメオパシーについてつぶやいていたら、ツイッター経由で興味深いお話を頂きました。発売中の雑誌「クロワッサン」(マガジンハウス)の中で、中谷美紀さんがホメオパシーに触れていると。早速買ってきました。中谷さんは表紙を飾っていますね。(続く)

2010-08-26 09:39:34
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(続き)当該の記事はP24ですね。中谷美紀さんによると、2007年頃に長引く気管支炎に悩まされ、夜中に咳が止まらなくなり眠れなかった時期が半年ぐらい続きましたが、ホメオパシーを使うと「処方された最初の1粒だけで、咳がピタッと止まった」ということです。(続く)

2010-08-26 09:43:47
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(続き)興味深いのは、中谷美紀さんが、特段ホメオパシーを宣伝しようと発言をされているわけではないように思われることです。インタビューは長文ですが、ホメオパシーに触れているのはごく一部分だけ。さらに、ホメオパシーを推進する人にとっては都合の悪い発言もされています。(続く)

2010-08-26 09:47:23
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(続き)それは、中谷美紀さんが最初にホメオパシーを使った際の経験談です。「体調を崩したときに、友人が、彼女自身に処方されているレメディを譲ってくれて、それが確か効いたんです。彼女の性質に合わせたレメディだったので、今思えばプラシーボ反応だったのかもしれません(一部略)」(続く)

2010-08-26 09:52:58
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(続き)ホメオパシーの団体は、一人一人の話をよく聞いて、その人に合わせたレメディを処方することをPRされています。なので、「他人のものでも効いた」という発言は、あまり都合が良くないわけですね。要は「何でもいい」ということですから。 (続く) 

2010-08-26 09:59:42
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(続き)つまり中谷さんは、どうやら本当にホメオパシーで咳が止まったご経験があり、それを素直に話されているだけで、宣伝の意図などはないようです。だとしたら、プラセボ(偽薬)効果としか考えられないですが、中谷さんにとっては、よい結果だったわけですね。(続く)

2010-08-26 10:05:06
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(続き)ホメオパシーの効果を否定した日本学術会議も、このような使用法までは否定していません。同会議の談話 http://t.asahi.com/90v の2頁目の下に、「ホメオパシーについて十分理解した上で、自身のために使用することは個人の自由です」とあります。(続く)

2010-08-26 10:09:27
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(続き)このコメントで重要なのは、「十分理解」という語句ではないでしょうか。つまり、ホメオパシーには何の科学的効果もないことをわかったうえで試すのは自由だよ(レメディは高価ですが…)、ということです。副作用もないわけですから、飲むこと自体を禁止する必要はない。(続く)

2010-08-26 10:15:36
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(続き)ただし、だからといって、ホメオパシーに頼るあまり通常の医療を受けないことは避けて下さいよ、ということです。利用者のブログなどを読むと、明らかに重症なのにレメディだけに頼り、結果的に改善したことを誇らしげに報告しているものが多く見られます。これは本当に危ない。(続く)

2010-08-26 10:21:09
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(続き)また、「自身のため」という語句も重要ですね。つまり、自己責任で使うのは自由ですが、医療関係者が患者さんに勧めるべきではない、と。患者さんに対し、医療関係者の言動は大きな影響を及ぼします。昨日の日本医師会の見解なども、そういう危機感のあらわれだと思います。(続く)

2010-08-26 10:32:28
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(続き)一連の問題では、朝日新聞が大きく報道しているため「バッシングでは」等のご指摘を頂きましたが、そのような意図はありません。人命にかかわる重要な問題ですので、正確な情報を紙面とウェブで広くお届けすることが必要だと考えている次第です。今後もよろしくお願いいたします。(終わり)

2010-08-26 10:49:39