【問い直される福島県県民健康管理調査⑬】

「福島県民健康管理調査」で、甲状腺検査の県外避難者分をを後回しにする方針を実は秘密会で決めていた、という事をまたも毎日新聞がスクープ報道しました。 宗教学者 島薗進氏が、この問題に関する連続ツイート第13弾として呟いた内容をまとめました。
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島薗進 @Shimazono

1【問い直される福島県県民健康管理調査⑬】「甲状腺検査:「県外避難者、後回し」秘密会で方針」毎日2/9。 http://t.co/PRfh06fx 1)県外避難者に対する甲状腺の検査開始がひどく遅れた。2)そのことを秘密会では話し合っていながら公開の場で隠した。

2013-02-09 09:49:57

甲状腺検査:「県外避難者、後回し」 秘密会で方針

毎日新聞 2013年02月09日 02時30分

島薗進 @Shimazono

2【問い直される福島県県民健康管理調査⑬】まず1)について。これは斉一的なデータを集めることを重視し、医療の基本を忘れた結果。12年1月の7学会の会員宛メール(http://t.co/cLaIyDYN 「個別に追加診療しないでくれ」)と似るhttp://t.co/zmeivejx

2013-02-09 09:51:41

平成24年1月6日付け
「日本甲状腺学会 会員のみなさまへ」
福島県立医科大学 放射線医学健康管理センター長  山下俊一
  同 上    臨床部門副部門長(甲状腺検査担当) 鈴木眞一

【問い直される福島県県民健康管理調査⑧】

まとめ 【問い直される福島県県民健康管理調査⑧】 宗教学者 島薗進氏の第8弾。今回は第7弾までの交通整理的な連続ツイートです。「この連続まとめ、まだ見たことないよ」という人はここから入るのがオススメかも、です。 8207 pv 146 3 users 62

島薗進 @Shimazono

3【問い直される福島県県民健康管理調査⑬】患者と医師との対面的な診療を通して問題を探りともに対応を考えるという姿勢の欠如。なぜ、住民の診療ニーズや地域医療を通して信頼関係の中で診療していくことよりも斉一的なデータを集めることを重視したか?これは笹川チェルノブイリ医療協力に関連。

2013-02-09 09:52:21
島薗進 @Shimazono

4【問い直される福島県県民健康管理調査⑬】福島原発災害の健康管理と放射線健康影響の調査はチェルノブイリで経験を積んだ長崎大の長瀧重信門下が中心となった。長瀧門下は笹川チェルノブイリ医療協力で現地での医療に直接携われないため、多額の費用によって斉一的なデータを集める事に力を入れた。

2013-02-09 09:53:06
島薗進 @Shimazono

5【問い直される福島県県民健康管理調査⑬】これはまた、広島・長崎のABCC以来の線量測定を基礎にした12万人の長期疫学調査(LSS調査)を範として、斉一的数量データを集めることが重要という長瀧氏の考え方にもよる。以下の座談会発言参照。http://t.co/vAtjH8gn 

2013-02-09 09:53:48

「笹川チェルノブイリ協力事業を振り返って」

島薗進 @Shimazono

6【問い直される福島県県民健康管理調査⑬】ABCC以来の「調査すれども診療せず」、被災者・地域住民と地元医師との信頼関係とはまったく別の所でデータ集めをやるというやり方だ。事実、笹川チェルノブイリ医療協力とは独立してベラルーシのデミチク医師が甲状腺がんが顕著であることを見出した。

2013-02-09 09:54:45
島薗進 @Shimazono

7【問い直される福島県県民健康管理調査⑬】このあたりは長瀧重信『原子力災害に学ぶ放射線の健康影響とその対策』に述べてあるとおり。この路線にそって、山下副学長、鈴木教授が全国の甲状腺検査を一元的に管理しようとし、そのために多大な遅れが生じ、子供を抱えた住民はひどく悩むこととなった。

2013-02-09 09:55:23
島薗進 @Shimazono

8【問い直される福島県県民健康管理調査⑬】これは東大医科研上昌広教授が批判するように現場軽視の日本医学界の問題とも関わる。http://t.co/7rvyhInF 官庁と連携した放射線健康影響ムラの人々(放影研、放医研、長崎大、放射線審議会など)が「専門家」の権威を振りかざした。

2013-02-09 09:57:01

【長崎から福島を導けるはずはない】

まとめ 【長崎から福島を導けるはずはない】 『メディカル朝日』2013年2月号の】東大医科研・上昌広教授「誰が復興させるのか」を引用しながら、宗教学者 島薗進氏が連続ツイートしました。 10436 pv 166 2 users 58

島薗進 @Shimazono

9【問い直される福島県県民健康管理調査⑬】以上は1)県外避難者に対する甲状腺の検査開始がひどく遅れたことについて。以下2)そのことを秘密会では話し合っていながら公開の場で隠した。2011年の夏の段階で、福島医大の県民健康管理調査関係者は、県民・被災者に顔を向けられなくなっていた。

2013-02-09 09:57:43
島薗進 @Shimazono

10【問い直される福島県県民健康管理調査⑬】これは最初期の段階での山下俊一氏の発言、4月段階での学校再開に伴う20mSv基準問題を経て、「公開」と「秘密」を分けざるをえなくなり、そのことを当然と考える態度が固まっていた。これは山下俊一副学長だけではない。鈴木眞一教授らも同様。

2013-02-09 09:58:20
島薗進 @Shimazono

11【問い直される福島県県民健康管理調査⑬】「秘密会」がなぜ開かれなくてはならなかったか?「甲状腺…県外避難者、後回し」秘密会…」毎日2/9。 http://t.co/PRfh06fx で露呈した甲状腺検査の表と裏の乖離はよい例。以下も。http://t.co/Kx7m2Kuw 

2013-02-09 10:00:55

【問い直される福島県県民健康管理調査⑫】

まとめ 【問い直される福島県県民健康管理調査⑫】 宗教学者 島薗進氏が福島県民健康管理調査のあり方を問い直す連続ツイート その第12弾です。 6694 pv 80 2 users 23

島薗進 @Shimazono

12【問い直される福島県県民健康管理調査⑬】「秘密会」について福島県の職員が責任を問われたのは大変奇妙な事(毎日2011年11/30)。山下氏を初めとする福島医大県民健康管理調査関係者、長瀧重信氏ら放射線健康影響ムラに責任があるのは明らか。http://t.co/UVMjLYC5

2013-02-09 10:01:52

【科学者の責任逃れ】