0EB8h ギリシア時代、太古の時代人間は完全なカタチである球形で、賢く素早かったため、オリンポスの神々は、人間のイタズラにしばしば手を焼いたのだそうです。それに怒ったデウスは、いかづちで人間を真っ二つにし、片方が男に、もう片方が女になったのだそうです。
2013-02-28 02:43:350EB9h 真っ二つにされ、逃げ足も遅く知も半分になった人間は、片割れを捜し求める宿命を与えられたわけで、それが本来のエロスの愛とよばれるものだとか。したがって、それは邪なものではなく、現状回復を求める欲求であって、当然の権利なわけです。
2013-02-28 02:47:120EBAh もとが一つで、それを分割したもの(つまり相補)なので、ぴったりと合うのはこの世の中に一つなのです。それ以外は合いそうで合わない。相補とはそういうものです。
2013-02-28 02:49:160EBBh 話し戻る:したがって、そもそもの分離能力の性能もさることながら、どのように相補関係を作ったか、が重要なわけです。この例ではVoを抽出しオリジナルからVoを差し引くという運用方法によって、相補が確保されるわけです。実際にVoを抽出とVoをカットでは、相補とは言えません。
2013-02-28 02:53:350EBCh シリーズ最初の方で、スピーカーのマルチウェイについて例出しましたが、これもかなり難しい問題があり、なかなか相補を実現できません。
2013-02-28 03:02:420EBDh オーディオ用のスピーカーでは、スピーカーの内部に、コイルやコンデンサで構成された「ネットワーク」と呼ばれる周波数帯域分割回路を内蔵し、分割していますが、スタジオモニターやPAなどでは、パワーアンプ前にフィルター群を入れ(マルチチャンネル・ディバイダ)帯域分割します。
2013-02-28 03:05:290EBEh ネットワークに比べると、より高精度に分割ができるのですが、長きにわたり論争がありました。とくに帯域と帯域の境界部分(クロスオーバー)の数学的解法については、ベッセル、バターワース、チェビシェフの3つ巴状態だったのですがリンクワイツ・ライリーの出現で一定の結論に。
2013-02-28 03:13:380EBFh リンクワイツ・ライリーは始めて相補性に着目した関数だった。ほかのは数学的美しさだけ・・。しかも位相特性にしわ寄せがあったわけです。
2013-02-28 03:19:080EC0h 相補分離したカラオケから、さらに特定のパートに手を加えたくなった場合、定位をたよりにさらにC-PARTで分離する方法もありますが、一般的にはフィルターで帯域を分割して対応します。
2013-02-28 03:23:010EC1h AudacityやSamplitudeのEQは無類の強力さで、画像のような操作画面を持ちます。どんな特性でも要求できるのですが、要求したとおりの特性が実現できるわけではありません。 http://t.co/CCLqUo1C7l
2013-02-28 03:30:330EC2h 先ほどのHPFとこのツイのLPFの実現特性を眺めると、相補の帯域分割とはいえないことが分かります。 http://t.co/iwiHdHfid6
2013-02-28 03:35:010EC3h 実際に分割し、合成しても元通りにはなりませんし、音も大なり小なり変化します。もうお分かりと思いますが、先に0EC1h のHPFで作成したものを、元のカラオケから差し引けば(極性反転し、加算する)相補のLPF音が得られるのです。
2013-02-28 03:38:430EC4h ちょっと面倒に思えるかもしれませんが、完全な相補があって、始めてまともな処理ができるので、思考手順(まあパズルのようなものです)訓練してみてください。手馴れれば簡単ですし、何より結果に自信が持てます。
2013-02-28 03:41:370EC5h 相補分割したファイルはミックスすれば、完全に元通りになります(つまり損失や劣化がないことを操作者が保障できる)が、分離したものを加工するほどに、元に戻らなくなります(まあ、当たり前だ)。
2013-02-28 03:44:330EC6h Q & A: C-PartなどでVoを分離した段階で、歌の聴こえないところで「ヒレハラホレヒレ」ノイズが生じてしまうが・・・問題ありません。それも含めて相補なので、Voを差し引いたカラオケには逆極性のヒレハラが組み込まれています。ミックスしたときに消滅します。
2013-02-28 03:48:350EC9h Audacity はUNDOが強力なので、滅多に困った状況にはなりませんが、要所部分では(例えば相補カラオケができたら、そのファイルを)そのファイルを24bitまたは32bitFで出力しておくことを推奨します。
2013-02-28 03:54:420ECAh もう少し丁寧に作業するなら、Voを切り出した後、そのVoトラックの歌の無い部分を無音処理しておく方がよいかもしれません。この段階ではエンベロープ(フェーダー情報)を書き込まないこと。
2013-02-28 03:56:490ECBh 相補の作り方を簡単にまとめると、極性反転してミックス。ただし共通する要素がある場合。マトリクス法でも同じだが、そもそも分離していないので・・
2013-02-28 04:10:310ECDh そうそう、このような操作ができる物は、原則として定位がPANでつくられたものに限られます。全ペアマイクで作られたものや、位相や時差処理が積極的に持ち込まれたものでは、おもしろいことになります!
2013-02-28 04:29:470ECEh 0E99h 団子蟲ではなくイモムシですね。0E94h のようなリサージュが、2サンプル(1サンプルでも似たようなもの)0E99h のようなリサージュになる。
2013-02-28 04:33:480ECFh リサジューと呼ぶのは、情報処理系の人たち。まあ、フランス人名 Lissajousなのでどちらでもいいのだが、自分が教えられた語にこだわってしまう。そのうちリッサジュなんていう人も出てくるかも。
2013-02-28 04:39:010ED0h ちょっと検証して見たが、0EC8hの不要なトラックをXで消すのはよくなさそう。モノ2つを「ミックスして作成」で1本化し、「増幅」で-6dBする方が吉。その方がカラオケのシンメトリーが崩れないようだ。
2013-02-28 05:06:23