
現代的なCDマスタリングは16bitも必要としないかも

20D5h さて、ハイレゾ件。 新・商売規格では24bit96KHzfs以上のファイル形式を指すらしい。ダイナミックレンジ144dB、帯域48KHz、確かに良い音がしそう。 ただ、その数値が示す意味、現状のソースの品位(ソースとしてのDレンジまたは解像度、帯域)、どれくらいか⇒
2015-04-10 03:57:22
20D6h という問題。 とくにビット数はダイナミックレンジ、解像度に影響を及ぼすのだが、ビット数の大小による音の違いを、ほんとうに正しくキャンペーンしているだろうか。
2015-04-10 04:01:20
20D7h Audacityにはさまざまな「非音楽的」なエフェクトコンポーネント群LADSPAがあるが、その中には「Decimator」(間引き器)がある。これは実質上の使用bit数を連続して可変できるプログラムなのだが、、、
2015-04-10 04:05:47
20D8h ちょうどAudacityのバージョンが2.1.0に上がり、これらのエフェクトがリアルタイムに可変しながらプレビューできるようになったので、この問題に興味のある方は、ぜひ試してみてほしい。 AudacityはDLしインストール、LADSPAも同じく。起動。
2015-04-10 04:08:11
20D9h Audacityに適当なソースを読み込み、24bitから連続して1bitまで滑らかに音を聴きながら可変できるスグレモノ。 ソースを再生しながらエフェクトを開くと、リアルタイムでプレビューできるエフェクトは濃い文字で表示。Decimatorを起動。あとは上のツマミを調整
2015-04-10 04:12:24
20DAh 画像コチラ。LADSPA組み込むと莫大な数のエフェクトが増える。 pic.twitter.com/5oKqlJQ85Q
2015-04-10 04:13:48

20DBh 操作画面は至ってシンプル。 右から左にスライダーを動かすと、bit深度が24から減っていくわけ。 pic.twitter.com/U3dIu90hDc
2015-04-10 04:15:51

20DCh ただし、プレビューなので、ちゃんとした浮動小数点演算はやってないようで、きちんと適用処理した状態より、かなり音が悪いので、傾向を学ぶ、、と割り切ってください。
2015-04-10 04:17:31
20DDh 思考・論理はこう。 ビット深度、ツマミ右端は24ビットだが、これをどこまで左に持っていくと音が変化するか、、、逆に言えば変化しない部分はムダなビット冗長ということかも。 CDをリッピングしたもの、24から16ビットまではほとんど変化しないハズ。
2015-04-10 04:20:37
20DEh ところがどうだろう・・。16bitをはるかに割り込み、10bitあたりまではあまり変化(変化はあるのだが・・)なく、8bitあたりまで、いやむしろ歯切れは良くなっているかも。(ただし静かな部分のノイズはどえらく増している・・8bitで-48dBあたり)
2015-04-10 04:23:34
20DFh 一対比較するなら、同じソースを2回読み込むか、ひとつ読み込み、コピーを作成⇒片方のトラックMUTEし、SOLOを押すたびに未処理と処理済を交互に切り替えられます。
2015-04-10 04:25:22
20E0h このノイズの問題を除けば、多くのデカマスタリングのCD、解像度の点では16bitの必要性はおろか、10bitもあれば十分なのかもしれない。 異論あろうかと思いますので、ぜひ追実験してみてください!
2015-04-10 04:27:41
20E1h ここから核心なのですが、もしマスタリング前のソースと後のソースの両方が用意できる方、それぞれのソースで、必要ビット数をヒアリングで割り出してみましょう。 そう、マスタリング後のソースのほうが、より低bit数に耐えられるようになっているはず。
2015-04-10 04:50:35
20E2h 要は、現在のCDのマスタリングのノウハウ、ある意味ハイレゾの対極、「耐ローレゾ」を標榜していると言っても過言ではないかも。 私の思い違いであってほしい。
2015-04-10 04:53:01
20E3h Decimatorのプレビュー、サンプリング周波数の自由変更もできるのですが、このリサンプルエンジン極悪で、いわゆる「折り返しノイズ」(エリアシング)がバッキバキに出ます。今となってはこれほどひどいのは珍しいほど。破壊力抜群のエフェクターとして使えそう。
2015-04-10 04:56:02
20E4h このようなプログラムではなく、もっとワークステーションらしい方法で、あるいは信じられる方法で、同じことがしたい・・・・ 原理はこんな具合。 pic.twitter.com/sRrd23zKBn
2015-04-10 05:13:36

20E5h 16bitデータを8bit分解能に変更する場合・・ オリジナル16bitデータ読み込み⇒ 増幅で-48dB(8bitしかない状態に)増幅⇒ 16bitデータとして一度ファイル出力 ⇒ 読み込み+48dB増幅 ・・・8bit情報しかない16bitデータの完成。
2015-04-10 05:18:27
20E6h なぜ一度ファイル出力するか・・・Audacityの内部処理は常に32bit浮動小数点演算なので、ファイル出力することで固定小数点化しているわけ。 ちなみに1bitあたり-6dB で計算(正確には-6.02dB)。
2015-04-10 05:21:40
20E7h もし同じことを24bitデータで行ったら・・。 -48dB下げても、16bit残っている・・・ どおってことない器の大きさ! pic.twitter.com/T2JFyORQlL
2015-04-10 05:24:15

20E8h Audacity(他の多くのDAWも)などの浮動小数点32bitでは・・・ もはや-48dB下げることなんか何のロスにもなりません。 常に24bit分の分解能がキープされます!! オーバーレベルも関係なし。 pic.twitter.com/CUAS1ACh6H
2015-04-10 05:27:19

20E9h 手動でのデシメーション(bit数を差し引いた音を得てみる)、 要はbit数分だけレベルを下げ、(bit数×6dB)⇒ 固定小数点で書き出し⇒ 読み込み⇒ 下げた分だけ増幅・・・面倒かもしれないが至ってシンプル。
2015-04-10 05:31:43
20EAh 通常のCDマスタリングを斜め上に見ながら、オーバーレベルで起こっていることを同じような図にすると・・ 16bitの場合・・ pic.twitter.com/nQAOI8v4Je
2015-04-10 05:34:23

20EBh 同じく24bitの場合・・ 正規化レベルから12dB程度レベルを持ち上げたと仮定(ポップスでは有り得る)。 pic.twitter.com/Mix3XXapm1
2015-04-10 05:36:36

20ECh 最初に48dBもレベル下げるなんて有り得ませんが、どのようにしてbit深度が落ちていくかを理解するための。 +12dBオーバーなら2bitのロス。
2015-04-10 05:39:20