武雄市図書館のTSUTAYA化に国費2億円の投入が決定してしまったのでより広く議論しませんか? #takeolibrary

精力的に武雄市の図書館問題について疑問を提示し続ける金の髭氏の、武雄市民だけではなく『それが展開される危険性がある全ての自治区の人々』に対する問いかけです。
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リンク 佐賀県武雄市 市長提案事項説明要旨 | 平成24年6月定例会 | 武雄市議会 | 市政情報 | 佐賀県武雄市 市長提案事項説明要旨 おはようございます。 今日は、松尾興直区長会長さんをはじめとして、武雄町の区長さんが勢ぞろいされておられます。 こういった中で私自身ユーストでも流れ
金の髭 @goldenhige

(続)その結果2012/5/4に出てきたのが「Tカードの導入」「代官山蔦屋書店のノウハウ」というCCC社しかできない項目を含んだ「9つの市民価値」。樋渡市長や武雄市はこれらをもって「CCC社しかできない」とし、公募ではなく随意契約を結んだ根拠としている。(続)

2013-03-16 16:34:39

9つの市民価値

  1.20万冊の知に出会える場所
      ※蔵書数が増えるわけではなく閉架書庫にあった蔵書も全て開架に置くということ。
        閉架書庫は潰されたが、2階キャットウォークエリアの一部が閉架になるという話もあり、
        1階にも多数存在する巨大な書架の上部は実質的な閉架。
        なぜ閉架書庫を潰す必要があったのでしょうね。
        多額の改装費をつぎ込んで無理やり20万冊の本を置けるようにしただけなので
        CCC社でなくても実現できる。
  2.雑誌販売の導入
      ※樋渡市長は「アンケートでも雑誌の要望が多かった」としていますが、
        173人のアンケートで「増やして欲しいジャンル」として「雑誌」を挙げたのは39人(1位)。
        「増えたら嬉しいサービス」として「本の販売」を望んだのは29人(3位)。
        1120人のアンケートで「雑誌の販売」に期待したのは261人(4位)。
        いずれの質問も選択肢は複数選択可能だった。
        ちなみに武雄市の人口は約5万人。
        なお、武雄市図書館から道路1本挟んだ向かい側には
        「ゆめタウン」というショッピングセンターがあり、書店も入っているが、
        図書館内の蔦屋書店の出現で経営の悪化も心配される。
        9月時点の設計図面では雑誌だけでなく新刊本も置くと書かれてあり、
        それが本当なら更にダメージは深刻になると思われる。
        雑誌や本を売るだけなのでCCC社でなくても実現できる。
  3.映画・音楽の充実
      ※図書館の無料貸出を充実させるのではなくTSUTAYAの有料レンタル事業。
        なお武雄市には既にTSUTAYA武雄店などのレンタル店がある。
        館内で有料レンタルすればいいだけならCCC社でなくても実現できる。
  4.文具販売の導入
      ※不定期に行うらしいです。意味がよくわかりません。
        館内で文具を売るだけなのでCCC社でなくても実現できる。
  5.電子端末を活用した検索サービス
      ※iPadで検索するだけです。CCC社でなくても実現できる。
  6.カフェ・ダイニングの導入
      ※スターバックスですね。
        なお、上で書いた図書館の向かいの「ゆめタウン」には
        カフェも入っており、こちらも経営の悪化が心配されます。
        カフェやればいいだけなのでCCC社でなくても実現できる。
  7.「代官山蔦屋書店」のノウハウを活用した品揃えやサービスの導入
      ※「代官山蔦屋書店っぽい雰囲気」を目指すために
        「空間創出業務」という名目で多額の市費がCCC社に渡され、
        使っていた本棚まで全て入れ替える改装が行われました。
        あと、「書籍コンシェルジュ」を時給730円で募集してました。
        代官山蔦屋書店を経営するCCC社じゃないとできないとも言えますが、
        前提となる制約がきつすぎて代官山蔦屋書店の超劣化版にしかならないような・・・。
  8.Tカード、Tポイントの導入
      ※なんでこれが市民価値になるのかと小一時間問い詰めたい。
        加盟店でTカードを使ったり登録したりすると様々な個人の情報がCCC社に渡される。
        ファミリーマートや薬局等で買い物をすればいつ何を買ったかという購買情報が渡されるし、
        ガストなどで食事をすれば、頼んだメニューなどの情報も渡される。
        保険代理店等で年収や家族構成を登録すれば、その情報も渡される。
        もらえるTポイントは、個人の情報を渡している対価のようなものである。
        CCC社はその顧客情報データベースを利用してターゲッティング広告事業や
        マーケティング事業、データ販売などを行っている会社であり、
        そういった情報会社が繊細な個人情報を扱う行政に食い込むことを懸念する声は根強い。
        CCC社は
          「本のポイントビジネスを始めたのは、本の売り上げを伸ばしたいのではなく、
           本の購買履歴からその人の消費ニーズを察知したいから」
        という発言もしており、樋渡市長が当初図書館の貸出履歴を使った
        リコメンド(お勧め)サービスを目論んでいたことも考えると、
        図書館のデータも狙われていた可能性が高いのではないか。
        その後の批判により貸出履歴はCCC社に渡さないという協定が結ばれたが、
        まだ問題が解消されたわけではない。
        また、協定や規約の改訂なども考えると、第三者による長期的な監視が必要と思われる。
        Tポイントの導入そのものは、図書館の運営委託とは別に
        武雄市がCCC社と契約する形もありそうですが、どの道問題は多そう。
        これを市民価値として挙げてること自体がおかしい。
          参考: 高木浩光@自宅の日記 - Tポイントは本当は何をやっているのか
  9.365日、朝9時~夜9時までの開館時間
      ※開館時間が増えることは良いことですがニーズやコストを度外視していませんか?
        後に示されますが、これが出来るのはCCC社だけだと判断した根拠が皆無です。

金の髭 @goldenhige

(続)4ヶ月に渡って武雄市とCCC社とで図書館計画を練りこみ、何故かTカードを「市民価値」と呼び、イメージ図まで見せ、図書館についての権限がなかった樋渡市長が記者会見を大々的に開いて合意書にサイン。委託も館内での営業活動もこの時点で有無を言わせない流れができたようなもの。(続)

2013-03-16 23:46:55
金の髭 @goldenhige

(続)CCC社を選定した最大の理由は「365日開館ができるのはCCC社のみ」というものだったらしい。議事録はこちら。 http://t.co/TYA7sDdI8y だがこの議事録の内容は非常におかしい。まず「全国で365日開館の実績のある指定管理者はいない」としている。(続)

2013-03-16 16:39:39

ふろすてぃ氏が開示請求した議事録

http://frosty.jp/~erio/takeo/20121105-takeo-5JYO1.pdf


金の髭 @goldenhige

(続)そして「CCC社は代官山蔦屋書店の実績から365日開館が可能」としている。だが、そもそもCCC社は図書館指定管理を受けた実績がない。また代官山蔦屋書店は2011年12月開店であり選定段階の2012年7月時点では365日が経過しておらず実績になっていない。(続)

2013-03-16 16:41:58
金の髭 @goldenhige

(続)利益を求める書店経営と、そうでない公立図書館の運営とは全く異なるものであり一緒にするものでもない。実際CCC社は図書館に関わるボランティア団体のことすらよく知らなかったという。これは少し違うが「司書給与の安さに驚いた」とも言っている。(続)

2013-03-16 16:44:44
金の髭 @goldenhige

(続)それにも関わらず武雄市とCCC社は裏で協議を繰り返し「9つの市民価値」やイメージ図をひっさげて2012/5/4の提携合意会見に至り、公募をすることなく選定が進められることになった。委託費は年間1億1千万円だが、この金額も異様に安い金額である。それは何故か。(続)

2013-03-16 16:48:02
金の髭 @goldenhige

(続)委託費の中には人件費は12名分しか含まれていない。これで1日12時間365日開館を実現するのは実質不可能だろう。その代わりに、「図書館内に蔦屋書店とスターバックスの営業スペースを作りそこでCCC社に営業させる」という飴が渡されている形となっている。(続)

2013-03-16 16:50:00
金の髭 @goldenhige

(続)図書館という公営施設の中での営業なのだから、本来そちらも書店や喫茶店を公募すべき話だろう。しかし樋渡市長は日本書籍出版協会への回答の中で「元々こういうのは公募してねーから」という内容の回答をしている。(続) http://t.co/4yKosu00Ar

2013-03-16 16:55:40

参考: 日本書籍出版協会の質問書に対する樋渡市長の回答書って酷いよね: さまよう金の髭

(日本書籍出版協会からの質問1)
1.指定管理事業者であるCCC が書店を併営する件について
  カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)が指定管理者として
  図書館業務の受託を行うことを決定した過程に関しては、
  市議会での正式な承認が行われたものであることを市長は答弁されています。
  しかし、CCCが公共施設である図書館内のテナントとして書店を運営することが
  認められたことに関しては、地元書店にも公募の機会を与えたのでしょうか。
  この決定プロセスについてお示しいただきたく存じます。
  図書館運営を委託することと、公共財産である図書館スペースを
  民間業者に賃貸して書店や喫茶店等の営業を認めることとは全く別の事項であると考えます。
  CCCが図書館業務を受託したことで、書店併営が自動的に認められるということが
  あるとしたら、それは適切ではありません。

(樋渡市長の回答1)
1.指定管理事業者であるCCCが書店を併営する件について
  公共施設である図書館内のスペースをテナントとして書店を運営することに関しては、
  新図書館構想を実現するために必要な要件であり、
  「実現する9つの市民価値」を十分に理解したCCCが運営することによって
  初めて実現するものであります。
  販売エリアは、公立図書館の扱いとは完全に区別され、
  公的施設を使用するにあたっての条件を付した上で許可をするもので、
  地方自治法第238条の4第7項及の規定に基づき、CCCが申請をし、
  それに対し市が地方自治法第238条の4第7項及び
  武雄市行政財産使用料条例に基づいて許可したものです。
  さらに、貴協会が主張される「地元書店にも公募の機会を与えたか」については、
  武雄市においては、従来このような公的施設の使用許可に、公募方式は採用しておりません。
  なお、本件に関して、地元の書店組合、市議会からもご相談、ご指示等なかったことも付記いたします。


金の髭 @goldenhige

(続)武雄市では競輪場内の食堂経営者などを公募した実績もあるのだが、樋渡市長はブログのコメント欄で「それとは違う」と主張している。だが「CCCが申し込んだから貸してるだけ」と言わんばかりであり意味不明な回答である。 http://t.co/XmHmQef2kd (続)

2013-03-16 16:59:26

参考: 社団法人日本書籍出版協会への回答 : 武雄市長物語

ブログコメント欄での樋渡市長のコメント

(質問者)
twitterで知りましたが、武雄市では平成23年12月に
「武雄競輪場特別観覧席食堂及び売店経営者募集」を公募で行い、
24年3月に結果発表があり、同4月から営業しています。
従って「従来このような公的施設の使用許可に、公募方式は採用しておりません。」というのは
端的に事実と異なるのではないでしょうか。
単に回答ミスであれば速やかに回答ミスを訂正して各所に
回答書を再送付する必要があるのではないでしょうか?
もし、知っていてあえて異なることを書いたとすると、それは犯罪ではないでしょうか?

(樋渡市長)
平成23年12月に公募した武雄競輪場特別観覧席食堂及び売店の経営者は、
競輪場にお越しいただくお客様に食事等を提供する経営者を公募したもので、
決定した経営者とは賃貸借契約を締結しております。
それまで食堂等を経営していた経営者が事業をやめることになり公募をしたものです。
競輪事業は、お客様にお越しいただき車券を購入していただくことにより事業が成り立ちます。
食事等の提供は競輪事業に必要な業務であり、事業者を公募いたしました。
食堂のスペース、売店のスペースは市の競輪事業の予算で確保しており、
設備等も競輪事業で用意して公募をいたしております。
このたびの図書館における書店のスペースについては、
CCCの使用許可申請に基づき市が許可をするものであり、
競輪事業の食堂及び売店経営者の公募とは異なります。


金の髭 @goldenhige

(続)樋渡市長は市議会や講演会などで「Tカードを少しずつ自治体業務に広げていきたい」と公言している。医療情報、生活保護のTポイント支給、住民票の発行、マイナンバーなど「何でも1枚で出来るといいじゃないですか」と無思慮な放言を続けている。これもCCC社への利益供与ではないか。(続)

2013-03-16 23:53:04
金の髭 @goldenhige

(続)従来の武雄市図書館の開架面積は1140平米。それに対し、武雄市とCCC社が合計7億5千万円を投じた改修工事により生み出されたCCC社営業面積は745平米。歴史資料を常設展示していた蘭学館を潰し、館長室や閉架書庫を潰し、バックヤードを狭くして、この面積が確保された。(続)

2013-03-16 17:03:59
金の髭 @goldenhige

(続)新図書館では一応開架スペースも1140→1571.7平米に広がる。だが閉架書庫を潰した代償として単位面積あたり1.5倍~1.8倍の蔵書を格納することになった。その結果、最大高さ4.6m、他にも3m、4mクラスの巨大書架が多用される図書館になる。(続)

2013-03-16 17:06:51
金の髭 @goldenhige

(続)高さ2.1m以上の部分には書籍の転落防止ストッパーなどがつけられ、利用者は職員に申し込んで脚立や作業台を使って本を取ってもらうことになる。つまりその部分は実質的には閉架。しかし、特に恐ろしいのは2階のキャットウォーク部分での作業だと考えている。(続)

2013-03-16 17:09:40
金の髭 @goldenhige

(続)2階部分は、1階から見て高さ3.9mの所に幅1.5mのキャットウォークが設置される。手すりは高さ1.1m。そしてその横に高さ4mの巨大書架が並ぶ。図を示すとこうなる。 http://t.co/ftLWTy53Bp http://t.co/1E5vYn8VXf (続)

2013-03-16 17:14:55

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