AとBの話、異質のもの(というか座標)をぶつけあわせると日常と違う高次元の何かがリアルに出てくることがあってそこが表現上求めているところのような気がする。今までにも幾つか出た歴史・時間の重層性が出て成功してる句とか。 #shinsen21
2010-09-04 23:33:12それをいわゆる取り合わせ(も皆無ではないが)でやらないのが特徴でしょうか。QT @Seki_Etsushi: 異質のもの(というか座標)をぶつけあわせると日常と違う高次元の何かがリアルに出てくることがあってそこが表現上求めているところのような気がする。 #shinsen21
2010-09-04 23:38:17いわゆる取り合せだとAとBの関係が一応切れて間が出来るのが普通なのでしょうけど、別な時空を圧縮・縦断している感じですよね。 @yasnakam #shinsen21
2010-09-04 23:44:16好きな句、小論、座談会での話題などについても、ご発言お願いします。私はかなり好きな句多くて、すでに出してしまった・・・。 #shinsen21
2010-09-04 23:47:38#shinsen21 高山れおなさんの小論ですが、句集未読なので『新撰21』に入らなかった作品を紹介してくれているのはありがたかったです。さきほどの「プルトニウム」の句にも顕著な「の」の多用についても高山さんの指摘されていることでした。
2010-09-04 23:48:46並列している句でも「虹も月も蝸牛の疾走跡」「棺か蛹か蝶の鍵穴のテロ」「西行も芭蕉も綿毛の旅人」「月も太陽も魚鱗の響み島暦」とかは作者の世界観を演説するような、世界を平板化する句なのでこういうのは矢野さんの言う「テーマ」「思考」の句でしょうね。 #shinsen21
2010-09-04 23:49:32#shinsen21 沖縄の風土とか、社会性俳句とか、豊里さんの俳句について一般に言われていることはすべて高山さんの論に網羅されているので、この小論が豊里さんのパブリックイメージを作ったと言えるかもしれません。
2010-09-04 23:53:25#shinsen21 好きな句。「ゆううつの鳩の頭はダリの時計」「蟇子らの瞳は銃口か」「葡萄食う一皿分の海を盛り」「梅が咲くそこに銀河の圧縮音」「ふりむけば源氏とロミオ葉桜か」
2010-09-04 23:57:28「葡萄食う一皿分の海を盛り」もこの中では一見普通の句に見えるけど、スケール感や質感の狂う豊かさがさらっと入っていて好きな句。 #shinsen21
2010-09-05 00:00:42ほんとだ、切れ字らしきもの見当たらないですね。「~よ」で切れる形は出てきますが。RT @8no07: 口語の活用ということで、切れ字がないですね。 #shinsen21
2010-09-05 00:02:35私も普通ですが、この句好きですね。真の豊かさがあります。そして海の近くで暮らしている価値観も。RT @Seki_Etsushi: 「葡萄食う一皿分の海を盛り」もこの中では一見普通の句に見えるけど、スケール感や質感の狂う豊かさがさらっと入っていて好きな句。 #shinsen21
2010-09-05 00:04:30「手のひらの宇宙を開く赤ん坊」は他の人でもありそうな気はしますが、「2001年宇宙の旅」とか大野一雄とかを連想させるような潜勢力のある静けさが悪くない。 #shinsen21
2010-09-05 00:05:16「地はたちまち化石の孵化のどしゃぶり」もいいな。時空の重層でときどきちょっとSF的な感じが出る。崩壊と新生が同時に起こっているような。 #shinsen21
2010-09-05 00:10:41本当にそう思いました。季語の有無も気にならない。明確な主題をお持ちというのは、ある意味羨ましい限りです。RT @8no07: @mne424 所謂切れ字の有無が気にならなかったのは、テーマがしっかり出ているからだと思いました。 #shinsen21
2010-09-05 00:15:19#shinsen21 時間となりましたので、いったんしめさせてください。ご参加いただきありがとうございました。このあともどうぞご発言ください。
2010-09-05 00:15:50「蟇子らの瞳は銃口か」は写真撮っている人ならではの句かも。蟇の鈍重さも利いて、見る‐見返すの関係にひそむ暴力性の底の心情まで暗示されている感じ。 #shinsen21
2010-09-05 00:17:58テーマに関しては句集の『バーコードの森』の方では都市生活での人間疎外状況みたいなものを詠んだ句が多かったので、「沖縄」だからというよりも文体とか把握の仕方、物事の受け止め方とかの方が核のような気もしますが。 #shinsen21
2010-09-05 00:24:43的確なテーマを持っている作者には、賞などなくとも記憶に残りうると思えます。特に豊里さんにおいてはそうでしょうね。 QT @mne424: 何か賞につながらなかったのは惜しい俳句を書く方だと思います。これを機会にたくさんの方が読み返してくださるといいですね。 #shinsen21
2010-09-05 00:28:25@tadayoshi_k うーん、記憶には残るかもしれないけれど、私個人的には、何かの賞に入って、もっと俳句外の方にも読んで欲しい作者だと思います。広く句を知らしめるには、賞というのはいい機能なので。沖縄、社会性だけではなく、この重層的な句の作り、テクニック、魅力です。
2010-09-05 00:35:39