竹熊健太郎氏「編集者にせよインタビュアーにせよ、作家のATフィールドを突破するのが仕事」

さいとう・たかを先生のインタビュー話など
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竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

竹熊健太郎(Aタイプ)です。無料Web漫画雑誌「電脳マヴォ」編集長。 宣伝RT多いです。【メルカリ始めました】noteに「竹熊健太郎のメルカリ解説文集」をアップしております。note.com/matenro1960/m/…

mavo.takekuma.jp

竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

私は漫画家志望者に対し、多少の瑕疵があっても褒めることにしてます。天才だと思ったら初見から絶賛します。普通は新人が天狗になって駄目になるからしません。私がなぜ褒めるかというと、才能がある人ほど、褒められると「嫌な顔」をするからです。これが私の「才能判別法」です。 #電脳マヴォ

2013-04-06 12:04:58
土居豊 @urazumi

小説の編集者もぜひ見習ってほしいです→ @kentaro666 私は漫画家志望者に対し、多少の瑕疵があっても褒めることにしてます。天才だと思ったら初見から絶賛します。… 才能がある人ほど、褒められると「嫌な顔」をするからです。これが私の「才能判別法」です。 #電脳マヴォ

2013-04-06 12:07:29
土居豊 @urazumi

(愚痴1)ちなみに、私が経験した持ち込み小説への小説編集者の反応の仕方は、1)「ここがダメ」という欠点の指摘のみか、あるいは2)「自分が読みたいのはこういう小説なんですが、あなた、書けますか?」、3)「今話題の〜〜みたいなのを書いてみてほしい」といった感じです。

2013-04-06 12:10:44
土居豊 @urazumi

(愚痴2)1)「ここがダメ」という欠点の指摘のみだと、新人は心折れて自信喪失して筆を折る、あるいは逆切れしてますます唯我独尊の書き方を続ける、かな。

2013-04-06 12:12:51
土居豊 @urazumi

(愚痴3)2)「自分が読みたいのはこういう小説なんですが、あなた、書けますか?」といわれても、「それなら自分で書いてみたら?」と言い返せる新人はまずいないでしょう。「なんで、あなたの好みに合わせて書かなきゃいけないの?」とも。

2013-04-06 12:14:10
土居豊 @urazumi

(愚痴4)3)「今話題の〜〜みたいなのを書いてみてほしい」といわれても、「そんなの書けるぐらいなら、とっくに売れっ子になってるよ」と言い返せる新人はまずいないでしょう。ヒット作の模倣では新鮮味がないし、模倣作ではそもそも新人としてデビューする意味がない、と思うのは、私だけ?(終)

2013-04-06 12:16:07
土居豊 @urazumi

(愚痴追加)そういえば、昔、有名な編集者の方が、「村上龍のデビュー作の冒頭部分をばっさり削ってやったら、いい作品になった」という趣旨のお話をしていましたが、ほんとに初稿より良くなったのか、それとも作品を台無しにしたのか、比較してみないとわからないと思います。

2013-04-06 13:49:56
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

.@urazumi 問題は、褒めて天狗になるケースで、このパターンが殆んどです。この場合、どうやってその人を傷つけず「諦めさせるか」に苦労します。教員としての私は、多分普通の編集と同じく「3褒め6問題点指摘、1苦言」に充てます。他の先生とのバランスがとれなくなるからです。

2013-04-06 12:25:15
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

.@kentaro666 @urazumi いや、考えてみたらそういう人は普通の編集者に見てもらえばいいので、それ程苦労はしませんでした。真に困るのは、稀に本当に才能があって天狗になられる場合ですが、これは私の経験上、10年に一人くらいのレア・ケースです。

2013-04-06 12:45:55
土居豊 @urazumi

@kentaro666 10年に一人の才能、にめぐりあうというのは、編集者の夢でしょうね。そうなると、むしろ運命的なものを感じます。

2013-04-06 13:19:45
Joe @joe0212t

「八褒め二叱り」が適当と説く経営書もあったのでオヤと思ったけど、上司対部下と教官対学生では距離感が違うから褒め率が違うのも自然であろうか。 QT @kentaro666: 教員としての私は、多分普通の編集と同じく「3褒め6問題点指摘、1苦言」に充てます。

2013-04-06 13:14:03
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

.@joe0212t そこのバランスは編集によって違うし、作家によっても違ってきますが、商業編集者の場合、どんなに才能あると思っても初見で絶賛はしないと思います。最近は新人作家が不足しているので違うかもしれませんが、ボロクソに言って突き返し、また持ってくるかを試す人もいます。

2013-04-06 13:19:12
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

.@joe0212t 理由は様々でしょうが、編集は「仕事」で作家と対応しなければなりませんから、その人が「仕事」が出来る相手かがある意味才能よりも重要だからです。才能があろうと、締切が守れる人か、一定水準の作品をコンスタントに描ける人かが、オマンマに直結する大問題だからです。

2013-04-06 13:24:38
Joe @joe0212t

@kentaro666 編集は仕事相手となる漫画家候補を選べる立場なので千尋の谷に突き落とすこともできますが、会社で配属された部下は否応無しに末長く付き合わねばならない相手ですから、上司としては褒め率を高く接さざるを得ないでしょうね。

2013-04-06 13:30:50
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

それが最近はそうでもないんです。「才能」が漫画界から逃げ始めてますから。今、なんで創作オンリーのコミティアに各誌が出張編集部を出すかというと、才能ある人が普通に就職して同人作家の道を選んでいるからです。マヴォの素人作家は全員そうです。RT @joe0212t

2013-04-06 13:40:21
Joe @joe0212t

@kentaro666 才能ある書き手の需給バランスによって褒め率はおのずと変わってくると思いますが、仰るように天狗になられても困るので調整が難しそうですね。

2013-04-06 13:48:58
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

マヴォ作家でいうと、佐藤菜生・小田桐圭介・牛帝・河野玲奈、全員卒業後作家デビューではなく就職して同人作家を選んでます。この話を業界関係者にしても信じないのです。漫画界は数年で崩壊すると私が馬鹿の一つ覚えのように言っているのは、根拠があって言っているのです。RT @ttakada

2013-04-06 14:51:04
高田潜水艦 @ttakada

そうなんだ・・・“@kentaro666: それが最近はそうでもないんです。「才能」が漫画界から逃げ始めてますから。今、なんで創作オンリーのコミティアに各誌が出張編集部を出すかというと、才能ある人が普通に就職して同人作家の道を選んでいるからです。RT @joe0212t

2013-04-06 14:35:04
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

@ttakada あ。河野さんは同人誌出さずにマヴォやオモコロで描いてますから少し違いますね。

2013-04-06 14:54:48
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

またはよそ町さんのように、褒めるとニコニコして「嬉しいです」と素直な反応を示す人も。何度「持ち込まないの?」と言っても「しません。漫画は趣味です」と屈託なく答える人もいるのです。漫画界は事態を深刻に受け止めるべきではないでしょうか。http://t.co/E4BsbvTMby!

2013-04-06 15:09:00
sjgajamj @kamabun

@kentaro666 「才能がある人ほど、褒められると「嫌な顔」をするから」、とても面白いです。竹熊先生はその理由がおわかりなのでしょうか?よろしければ教えて欲しいです。

2013-04-06 16:45:25
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

理由はわからないのですが、何故かそうなんです。私は褒める事で、過去数名の新人に逃げられました。とても才能ある人達で、今も残念に思いますが、嫌な顔をする人にはその後は褒めないようにすると、何故か上手く行くのです。RT @kamabun: @kentaro666

2013-04-06 17:00:42
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

.@kamabun つまり「褒め過ぎ」は良くないのですが、私がこの人いいなと思ってとりあえず褒めると、嫌な顔をする新人は大抵才能がありますので、有効な物差しとして使っております。

2013-04-06 17:09:07
石塚潤一 @jishizuka

@kentaro666 @kamabun 才能がある人は、自己肯定と自己批判がせめぎ合うレベルが高いからではないかと。常人的には合格レベルでも、次の地平が見えているところで褒められると、それは本当にイヤでしょうね。

2013-04-06 17:08:50