西洋近現代史研究会「日本西洋史学の未来 ――西洋史若手研究者問題検討ワーキンググループの活動から」
研究者間格差だけでなく地域間格差も地方に拠点を置く研究者の場合、関東圏に行かないと大きな学会に参加することはできない。これらの格差を踏まえながら、持続可能な歴史研究を支えるため、どの研究者にも等しく機会が与えられるために、何をすべきなのか。#近現研
2013-04-20 14:54:47それぞれが主役にならなければならない。待っていても誰かがやってくれるわけではない。いつやるの? 今でしょ!…以上、金澤さんのご報告でした。#近現研
2013-04-20 14:56:46次は、崎山さんの報告開始。 アンケートの分析結果の報告。 #近現研
2013-04-20 14:57:44続いて崎山さんのご報告。金澤さんと熱のこもった報告のあとで少々やりづらいとのこと(笑)。現在の西洋史若手研究者問題検討WG結成の起爆剤となったのも、崎山さんの「崩壊する大学と「若手研究者問題」:現状分析と展望」というご論考:http://t.co/n2PzDTvNyf #近現研
2013-04-20 15:00:03アンケート結果から「研究を進めて行く上での困難」の項目とその結果を紹介。困難とは、文献購入費、調査資金、経済的・時間的制約からの研究会等への参加、研究時間の確保。 #近現研
2013-04-20 15:08:35アンケートの分析結果。研究をしたくても文献を購入する経済的余裕がないという人が多数。また非常勤や大学院生だけでなく、専任として大学や研究機関に所属している人たちも、研究調査をおこなううえでの経済的困難さや、学会・研究会に参加するうえでの経済的・時間的制約を感じている。#近現研
2013-04-20 15:12:59研究資金の確保や研究資料へのアクセスが、他のカテゴリよりも比較的恵まれている大学教員だが、皮肉にも研究を行う時間が十分に取れないという割合が高いという結果。 #近現研
2013-04-20 15:15:54今の若手大学教員が抱える問題として、研究のための経済的基盤を確保できたとしても、そもそも研究のための時間がとれないという点が挙げられる。全体として言えるのは、研究資金と研究時間がきちんと確保されておらず、研究遂行が困難になっているという状況。#近現研
2013-04-20 15:18:06全てのカテゴリーを通じて、満足な研究資金やや研究時間が確保されていない。個人の努力の範疇を超えている。組織的、構造的な改善が必要。 #近現研
2013-04-20 15:18:07科研費の申請状況の変化を見ていくと、シニア層の申請数が減る一方で、若手Bや研究スタートが増えてきている。 #近現研
2013-04-20 15:23:20科研費について。アンケートの回答をもとに平成19年以降の過去6年間の申請数をデータ化してみると、全体としては平成23年にガクンと下がっている。なかでも「基盤A」は6年間で8から2に。これに対して上がっているのは「研究スタートアップ」で、6年間で7から29に。#近現研
2013-04-20 15:23:21おそらく「基盤A」が減ったのは、これまで科研費申請の音頭をとってきた大御所の方々が退官されたことによるものか。「基盤B」の減少も安定志向で「基盤C」に流れた結果? 全体として見ると、西洋史研究者が獲得する科研費は年を追うごとに減少傾向にある。#近現研
2013-04-20 15:27:59最近では各大学で特別研究員制度が拡充されつつある。施設・図書館・ネットワークの利用が大学院生と同程度に保証されるとともに、科研費のIDを取得することが可能に。大学としても若手が科研費を取得すると事務経費などの間接経費が入ってくるので、馬鹿にできない。#近現研
2013-04-20 15:31:52科研費申請の奨励を行う学会の例。 「科学研究費補助金申請への呼びかけ」『数学通信』, 16(2), 2012. http://t.co/17uEJAGQ5Y #近現研
2013-04-20 15:37:18科研費、特に「基盤A」や「基盤B」の申請数が減ってしまうと、史学領域に当てられる予算は削られてしまう。逆に申請数を増やせばその分予算も増える。なのでできるだけ申請数を増やしていかねばならない。IDはあるが時間のない研究者とアイデアはあるがIDのない研究者が協力する必要性。#近現研
2013-04-20 15:42:35研究費はあくまで研究費でしかないため、当然ながら生活費をカヴァーできない。「生存」の問題を考えていくと、違う仕事をしながらでも研究をやっていく、われわれ自身がそういった「パートタイム研究者」「日曜歴史家」という発想も視野にいれていく必要があるのでは。#近現研
2013-04-20 15:46:44アカハラ・パワハラの問題も。専任と非常勤・院生を区別することなく、全員を同じ研究者として扱っていくことが、持続可能な歴史学の形成につながるのではないのか。大学の正規教員だけに拓かれた学問のあり方というのは、やはりおかしいのではないのか。#近現研
2013-04-20 15:49:38WGメンバーでもあるnobyこと柳原さんのご登場。若手の科研費申請は大学側から義務化されている面もあるのでは、との御提言/崎山さん:若手がそれに柔軟に対応している面もあるし、実際に研究費が足りてないという大前提も/金澤さん:大学が申請できる環境を用意してくれてないとこも。#近現研
2013-04-20 16:12:45大学や研究者によって情報の偏りも。ひどいときには科研費の申請のやり方すら知らない場合も。学界全体で情報を共有できるようなシステムを形成すべきなのでは?#近現研
2013-04-20 16:15:02