全国学力テスト2013国語、やっぱりこの程度の問題(笑)。

それでも、小6が、22億6590万円。中3が、25億8928万7925円。…やるのはいいけど、やるんなら、もっと質を上げてくれ! 質を。「問題」の質を。
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福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

いま書いた大問4は、対比的変化を文章化させる良問。しかし正直なところ、この問題はB(活用)に入れたほうがいい。A(知識)で問うべきことは、ほかにたくさんあるはず。

2013-04-26 14:14:28
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

まあ結局のところ、学力テストがおかしな問題の集合体に見える最大の原因は、学習指導要領にあるんだよな。解説PDF(大容量) http://t.co/VJbRMN3IaM を見ても分かるように、逐一、指導要領との対応を考えて作問されているわけだから。

2013-04-26 14:19:12
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

いま良問と書いた問題にしても、出題意図は「目的に応じて資料を読み,分かったことを的確に書くことができるかどうかをみる」。曖昧だなぁ。「的確に書く」って、どういうこと? そこの突き詰めが甘い。要するに、国語力というものの定義が甘い。

2013-04-26 14:20:59
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

私に言わせれば、大問4は、「資料を読み言語化する問題」ではなく、「対比関係整理力を問う問題」。国立教育政策研究所の意図はそうではないかもしれないが、結果的にそうなっているから、良問。

2013-04-26 14:22:59
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

大問5。国土交通省による、目の不自由な方に積極的に声をかけようというマナー広告の意図について書かれた文章の穴埋め問題。これは悪問とは言えないが、出題形式が良くない。選択式だから価値半減。これをやらせるなら、これもやはりB(活用)に入れて、ある程度記述させるべき。

2013-04-26 14:26:51
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

選択式にすべきか記述式にすべきか。その見極めが甘い。それが全国学力テスト国語の共通した特徴の一つ。

2013-04-26 14:27:22
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

いま触れた大問5の「出題の趣旨」には、こう書いてある。「広告を読み,編集の特徴を捉えることができるかどうかをみる」。なんじゃそりゃ(笑)。「編集の特徴」? 意味不明。

2013-04-26 14:33:41
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

ただし、その直後には、こう書いてある(大問4の「趣旨」の続き)。「広告の作り手と広告を見る人の立場に立って考えながら読むことが求められる」。それなら、その「立場」というものをもっと明確化した問題にすべきだった。それなら価値がある。もったいない作りだった。

2013-04-26 14:36:39
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

きのうの朝日新聞。全国学力テストについての専門家コメント。学校の教師たちは、この学力テストを見て、その手法を授業に生かそうと考えているはず――といったコメントがあった。そりゃそうだろうな。

2013-04-26 14:41:40
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

でも、その教師たちが、果たして「出題の趣旨」についての資料まで読み込んでいるだろうか。おそらく読んでいない。だから、「問題」を見ただけで「ああ、授業ではこういう発問やこういう指示をすればいいのか」と気づける問題構成にすべき。さっき書いた「立場」についても同じ。明確化すべき。

2013-04-26 14:43:28
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

大問6。俳句についてグループで話し合いをしている文章の、穴埋め(笑)。なんでこうなるの。いつもこのパターン。やめれ。

2013-04-26 14:44:54
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

「俳句についてグループで話し合いしている場面の文章をもとに問う」んじゃなくて、「俳句について問う」にしたらどうなの(笑)。なぜ、そうできない? なぜ、そうやっていちいち複雑化する?

2013-04-26 14:46:40
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

大林: 「焚火かな」というのは、「焚火だろうか」と疑問に思っているのかな。 池田: それはどうかな。 ……とか。ダジャレかよ(笑)。こういう部分、要らないよねぇ。無駄。子どもの時間を、無駄に奪う。

2013-04-26 14:50:15
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

「とつぷりと 後ろ暮れゐし 焚火かな」(松本たかし)。この俳句の読み取り。闇の暗さと焚火の明るさを対比させようとするのが目的の問題。なのに、穴埋め化かつ選択肢化したせいで、ほとんど無意味な(目的が果たせない)問題になっている。

2013-04-26 14:55:36
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

木村:「ここでは、焚火とその周りの景色とを、( ア )いるように思うわ」。 小問。アに入るのはどちらか? 「分類して」「対比して」。これって、もはや語彙力の問題でしょ。分類と対比の意味の違いを問うているだけ。ほとんど、俳句の読解になってない。

2013-04-26 14:58:41
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

あ、今の「木村」じゃなくて「小松」だった(笑)。

2013-04-26 14:59:14
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

作者の松本たかしさんが、泣くよな。こんな問題見たら。

2013-04-26 15:00:49
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

この調子でやってたらB問題に進めないな(笑)。

2013-04-26 15:01:17
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

行ってらっしゃいませ(笑)。 RT @muranori7: そう言わずにもうひとふんばり(笑)。だいたい細部は別にしてほぼ同じ見方のようでほっとしています。これから研究会に出かけます。RT @FukushimaKokugo: この調子でやってたらB問題に進めないな(笑)。

2013-04-26 15:07:23
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

俳句についての大問6代案。火と闇、明と暗、暖と寒、あるいは、前と後。こういった対比を羅列し、余計なものを加えてそれを選択させる。あるいは、それらの対比の羅列の中で「強調されている方」をすべて書かせる(火、明、暖、前)。

2013-04-26 15:13:30
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

「対比」という言葉そのものの知識を問いたいというのならそれはそれでよいが、やはり「話し合い」が余計。単にそれらの羅列を見せておき、たとえば明と暗の関係は何かと問い、「対比」「分類」…と選択肢を並べればそれで済むこと。

2013-04-26 15:15:22
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

いよいよA問題も最後(笑)。大問7。これまた余計な情報がたくさん書かれた中のほんの一部を取り上げた問題。選手宣誓の表現効果を問う問題。

2013-04-26 15:20:36
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

「日本中に届けます。感動、勇気、そして笑顔を。見せましょう。日本の底力、絆を」。という宣誓文の効果。短い言葉で思いを明確にしている、語順を工夫して印象付けている、の2つを選ぶ問題。まあ、この程度は許すとして。でも。

2013-04-26 15:23:27
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

設問冒頭がよくない。「…の部分の表現は、話し手が、どのような工夫をすることで、どのような効果を生み出そうとしていますか。その説明としてふさわしいものを…」。文がヘタ。間違いなく二度読みしちゃう。

2013-04-26 15:26:40
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

「…の部分に見られる表現の工夫と、その効果を考えます。その説明としてふさわしいものを…」でいいだろ。

2013-04-26 15:26:56