2011年3月21日福島市山下俊一氏講演部分、不完全文字起こし
- karitoshi2011
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0 2011年3月21日福島市講演会 その2 山下俊一氏講演部分文字起こし。以下、連投する。15分55秒頃から(山下俊一氏マイクへ) http://t.co/XrM1mhbRA5
2013-05-03 23:19:281 山下氏「引き続きまして、年を取った山下が出てまいりました。皆様方、今の話を聞いて、少しは放射線が何かということをご理解をいただければと思いますが、」
2013-05-03 23:20:062 山下氏「ここ福島にあって、最も心配していることは、環境中の放射線レベル、あるいは土壌の汚染レベル、もっと言うと、野菜、あるいは水、いろんなレベルが安心、安全だろうかということ、だろうと思います。」
2013-05-03 23:20:233 山下氏「もちろん、火元である原発事故が収束しないことには、なんら、将来の安全や安心をお話しすることは、できません。私たちが、なぜここに来たかというと、専門家の話は、よくわからん。あるいは、数字が出てきたり、単位が出てくるとさっぱりわからん。」
2013-05-03 23:20:454 山下氏「どの情報を信用していいのかも、わからん。わからんずくめ、わからんずくめで判断して、皆さん方は、行動を取ったり、あるいは不安になったり、不信感を持ったり、避難して逃げていく、という、そういう風な悪循環を、ぜひ断ちたいと。」
2013-05-03 23:21:095 山下氏「いうことで、広島・長崎の経験を活かすべくここにやってきました。皆様方が、今、原発で作業されている方々の、被曝、の量と、今ここにいる我々との被曝の量が、ぜんぜん違う、ということは、感覚的にわかりますよね。」
2013-05-03 23:21:296 山下氏「火元、火元に近ければ近いほど、熱線としての熱を浴びる。あるいはやけどをします。これが今の現状です。火元から遠いと、火は、当然熱線は届かないし、火の粉も降り注がない。もっと言うと、火山が爆発した。火山が爆発して近くにいると、火砕流が流れてくる。」
2013-05-03 23:21:517 山下氏「大きな岩石が飛んでくる。火の雨も降る。危険。5キロ、10キロ、30キロ離れると、火の粉は飛んでこん。飛んできたとしても灰になっとる。そのように考えると、この事故の影響は、火元さえ押さえれば、収まります。」
2013-05-03 23:22:118 山下氏「しかし、みぞうゆ(未曾有?)のこの大惨事で、残念なことに全く予期しないことが次々と起こってきました。私も国の原子力安全委員の一つの一人でもありますけれども、毎年原発の事故を想定して訓練をします。シナリオありきの訓練です。」
2013-05-03 23:22:369 山下氏「そのシナリオは、十キロの、で、避難。ということで、十キロ内の避難を想定したシナリオでありました。でも、皆さん、今回の事故は、どうでしょうか。なんだか知らないうちに、20キロが、圏内が、避難地域になってしまいました。」
2013-05-03 23:23:0010 山下氏「実は、訓練では、まずは、危ないということがわかると、屋内退避をします。環境中に放射性物質が出るから、危ないから、屋内に避難しなさい、という、判断がなされます。それでも、危ないということになれば、当然避難をするというわけです。」
2013-05-03 23:23:2411 山下氏「避難、すなわち安全な所に逃げていくというのが、避難です。でも、今回は、10キロの倍、20キロを避難したにも関わらず、今、20キロから30キロの間は、屋内退避、と、いう言葉で、一般の住民は何のことかようわからん、こりゃ危険なのか、危険でないのか、」
2013-05-03 23:23:4412 山下氏「しかも、マイクロシーベルトという値が出てきて、で、0.02というバックグラウンドでいつの間にか1になって2になって20になって30、まあ、そんな風にどんどん日ごとになんか悪くなってる。この福島市でも、20μSv/hと言ってるぞ。」
2013-05-03 23:24:0413 山下氏「これについて、枝野官房長官も、ある意味政府が出す声明は、正しいんです。値は正しい。環境の汚染、あるいは、物理学的なデーターは、原子力安全・保安院が出すデーターは正しいんです。しかし、じゃあ、何が足りないか?」
2013-05-03 23:24:2314 山下氏「なにが、健康に危険かどうか、説明しうる、そのデーターが足りないんです。説明の仕方が足りない。(しばらく間)なぜ足りない。(間)だあれもこんなこと経験したことが無いからです。」
2013-05-03 23:24:4515 山下氏「想定外のこの事故 に 関して 専門家も 自分の専門の分野の コメントを 述べます。マスコミを通じてそうです。いろんな事をいろんな人がいうから、全く違う ということに聞こえることになることもあるかもしれません。」
2013-05-03 23:25:1016 山下氏「私はそういうことをいやというほど、過去の事例で経験してきました。今は非常事態ですから、ご心配が多いけども、いずれこれは、収まって、安全宣言がされて、復興のいかずちを上げなくてはいけません。」
2013-05-03 23:25:3117 山下氏「しかし、今その火中、火の粉が降り注いでいる、という火中で、これをどう考えるか、ということをまず、皆様方は、念頭において下さい。(間)今その火中にいる我々が、予測をする、あるいは安心だ安全だということは、実は、非常に勇気がいること、であります。」
2013-05-03 23:25:5118 山下氏「危ない、危険だ、最悪のシナリオを考えるということは、これは、実は、誰でもできるんです。(間)しかし、今の現状を打破するために、どう考えるか、というときに、今のデーターを正直に読んで皆様に解釈してお伝えする、というのが、わたくしたちの役割であります。」
2013-05-03 23:26:1119 山下氏「放射線の健康影響は、大きく二つに分かれます。高村先生がおっしゃった外部被曝。外から放射線を浴びるというのを外部被曝と言います。私たちが20年来仕事をしているチェルノブイリでは、内部被曝と、言います。」
2013-05-03 23:26:3020 山下氏「規模は違いますが、その様相は、よく似ています。だから海外のメディアは、心配して、『これは第二のチェルノブイリ型になる恐れがあるから、『皆さん遠いところに避難しましょう』」
2013-05-03 23:26:5221 山下氏「自国の外国人の、東京のいわゆる入国を、かん、減らしたり、国外退去を勧告したりしてるわけであります。これも日本の情報が、正しく海外に伝わっていないからであります。(かなり長い間)」
2013-05-03 23:27:1322 山下氏「一般のわたくしたち20キロ30キロ離れた人たちの放射線の被曝は、何が問題かというと、内部被曝であります。決して、ここにいる私たちは、あの原発の、放射線を受けません。これは明確です。」
2013-05-03 23:27:3323 山下氏「20キロ30キロに住んでる方々は、あそこの熱線を感じることはありません。唯一、大気中に、放散された、放射性の物質が、飛んでくるんです。これを拡散と言います。風、あるいは温度、あるいは地形によって、その飛び方は違います。」
2013-05-03 23:27:5924 山下氏「同心円的に3キロ5キロ10キロ20キロ30キロと言ってますが、これは、全く意味がありません。いいですかぁ20キロだから安全、30キロだから屋内退避、40キロだから安全、とそういうものではないんです。」
2013-05-03 23:28:23