2011年3月21日福島市山下俊一氏講演部分、不完全文字起こし
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25 山下氏「しかし、どこかで線引きをしないといけない、その線引きは、安全だと言えるから、線引きをするわけです。」
2013-05-03 23:28:4326 山下氏「20キロを超えれば、放射性降下物の降り注いだ物質を、少々汚染しても、全く健康にないから、20キロ、あるいは30キロ屋内退避という今、レイ(?)が出されています。」
2013-05-03 23:29:0727 山下氏「しかし、残念なことに国もこれ、困っています。何が困っているか。屋内退避というのは、次は避難なんです。じゃあ、30キロ、以降まで、避難させるかどうか、という話になります。でも、この1週間、その指令は、全く出ません。」
2013-05-03 23:29:2928 山下氏「これだけ原発がトラブルを起こして危ない。最悪のシナリオと言いながら、じゃあなぜ国は、20キロから30キロの人を避難させないんでしょうか?(かなり長い間)ここが知恵の絞りどころです。」
2013-05-03 23:29:4929 山下氏「今の現状は危険じゃないからです。ただただ、避難させる必要はないんです。大気中の濃度は、おそらく下がります。そして、食物中の汚染も、これは減って、なくなります。どうしてでしょうか?」
2013-05-03 23:31:2130 山下氏「物質は、安定なものと、不安定なものからなります。どのような元素も、安定な元素と不安定な元素があります。不安定な元素は、不安定ということは、安定になるために、分裂をします。そのときに放射線を出すんです。」
2013-05-03 23:31:4731 山下氏「それで安定に近づくから、放射線が出なくなります。それを半減期と言います。どんどん放射線の活性も減っていきます。エネルギーが消えるほど減っていきます。」
2013-05-03 23:32:0632 山下氏「大気圏中に出る、今回の多くの放射性元素は、放射性ヨウ素であります。ヨウ素は半減期は8日間、8日間で半分になります。そしてその量も非常に少ないために、大気圏中にあるものが、体に入る確率は10分の1です。」
2013-05-03 23:33:4233 山下氏「放射性ヨウ素っちゅうのは甲状腺ホルモンの原料です。甲状腺にとりこまれます。わかめや昆布にたあくさん入っているものと、おんなじものです。その不安定な元素が、実は、原子炉から出ます。」
2013-05-03 23:34:0834 山下氏「それを吸入して、少しは、甲状腺の被曝をするかも、知れません。私が敢えて、少しと言っているのは、これからお話をする、チェルノブイリの事象と、比較をするためです。」
2013-05-03 23:34:2735 山下氏「放射線はなんで怖いかというと、エネルギーだからですよ?紫外線で、やけどをする人もいますね。紫外線皆さん女性は特に一生懸命にこういう風に(手で帽子のような形を作る)、お化粧のメイキングや、紫外線防護に気を使います。」
2013-05-03 23:34:5036 山下氏「ただ単に日焼けだけではなくって、欧米ではこれが、皮膚がんの原因になるからです。じゃあ、太陽浴びりゃあ、みんなガンになる?なんないですよ。放射線は、紫外線と異なって、エネルギーですから、体にあたると、それが細胞の遺伝子を壊す、ということで怖がります。」
2013-05-03 23:35:1237 山下氏「だから、ガンの治療に使う、ということにもなります。放射線は、エネルギーとして、一つ覚えてください。1 ミリ、シーベルトの放射線を浴びると、皆様方の細胞の遺伝子の一本に傷が付きます。簡単。100ミリシーベルト浴びると、100個傷が付きます。これはわかる!」
2013-05-03 23:35:3238 山下氏「じゃあ、浴びた線量に応じて傷が増える。それもわかる。みんな一様に遺伝子に傷が付きます。しかし、我々、生きてます。生きている細胞は、その遺伝子の傷を直します。いいですかぁ?1ミリシーベルト浴びた!でも翌日は治ってる。これが、人間の体です。」
2013-05-03 23:35:5239 山下氏「100ミリシーベルト浴びた!99個また治した。でも、1個間違って治したかもしれない。その細胞が、何十年も経って増えてきて、ガンの芽になるということを怖がって、今、皆さんが議論していることを、健康影響という風に話をします。まさにこれは確率論です。」
2013-05-03 23:36:1740 山下氏「事実は、1ミリシーベルト浴びると、1個の遺伝子に傷が付く。100ミリシーベルト浴びると、100個です。1回にですよ。では今問題になっている、10マイクロシーベルト、50マイクロシーベルト、という値は、要するに傷が付いたか付かないかわからん。(間)」
2013-05-03 23:36:4341 山下氏「付かんのです。ここがミソです。にもかかわらず、新聞報道では、バックグラウンドの千倍とか1万倍とかいう話があります。そのために、即それが健康影響を及ぼすという風に誤解されます。」
2013-05-03 23:37:1042 山下氏「書いてる新聞記者がよくわかっとらん。報道関係も良くわからないのに、われわれ専門家の意見をつまみ食いをして記事を書きます。」
2013-05-03 23:37:3243 山下氏「決して100%信用できるデーターではない、コメントではないのですが、我々専門家も悪い、これを否定したりきちんと反論したりしてきませんでした。」
2013-05-03 23:38:0944 山下氏「わたくしはあえて今回、このようにみなさんの前に立って、専門家として、できるだけわかりやすい話をしたい、と思う理由は、国民がこの原発事故を通じて初めて、理科音痴が、解消されるかなあ、と期待しているからです。」
2013-05-03 23:38:2545 山下氏「皆様福島県民は、原発がここにあるので、よく放射線のことをご存知で、放射能のことも知っているのかなあと思ったけれども、なんのことはない、みな逃げ出している。出て行けって言ったら、みな出て行ってしまった。(会場から、少し笑い)」
2013-05-03 23:38:4246 山下氏「おかしい、という疑問の声を上げるためには、理科音痴を、日本国民全部、払拭する必要があります。特に新聞記者はそうです。報道関係は、初めて、今回、自分たちの科学的知識のなさに、困惑してるはずです。」
2013-05-03 23:39:0247 山下氏「付け焼刃で記事を書いていく。これも大事なことです。勉強する。福島の原発事故は、日本国民全員に理科を勉強するチャンスを与えました。『シーベルト、何?』なんと、さく、一昨日はベクレル。『ベクレル、なんじゃこりゃ?』と。」
2013-05-03 23:39:2048 山下氏「そんなことから実は、私はぜひ皆様方に、ご理解いただきたいと、思います。熱が上がったか上がらんは、手で触るとわかると言いますけれど、体温計がいるでしょう?いつ、体重が太ったか太らんか、わからんか?わからん。体重計がいるでしょう?」
2013-05-03 23:39:3749 山下氏「数値化するということで、放射線のレベルを知ることができます。スギ花粉がいっぱい飛んできた!どんくらいあるか、わからんぞ。測れるんです。見える。でもみんなアレルギーに、アトピーになるんです。」
2013-05-03 23:39:54