ガルパンラジオ#18 「T-62」他

ガルパンラジオ第十八回、今回は旧ソ連のT-62特集であります。 登場当時は世界の戦車業界の注目を集めましたね。 今も現役バリバリの国も多くあるベストセラー戦車であります。
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西住みほ @Miho_Nishizumi

この滑腔砲を量産中のT-55の車体に搭載した改良型が計画されます。開発はT-55の設計を行ったL・N・カルツェフ技師の設計チームが担当。1957年には100mm砲搭載の試作車「オブイェークト165」が完成。これはT-62Aとして少数が配備されることになります。 #gpradio

2013-05-11 21:32:59
尾形ザッカロニ💉💉 @SHOKATU_KOMEI

更に性能のいい兵器を開発して牽制ていかないと....いつ均衡が破られるか分からないからね #gpradio

2013-05-11 21:33:52
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

WoTに出ているのもこのT-62Aですねー。 #gpradio

2013-05-11 21:35:52
西住みほ @Miho_Nishizumi

オブイェークト165はT-55の流れをくんでいますが、より真円に近く平たい砲塔に100mmライフル砲D-54TSを搭載していました。D-54TSには砲塔後上面に設けられたハッチから、発砲後の空薬莢を自動的に排出する機構が備えられていました。 #gpradio

2013-05-11 21:36:01
西住みほ @Miho_Nishizumi

1961年には当初の計画通り115mm滑腔砲U-5TSを搭載した試作車『オブイェークト166』が完成。正式名称T-62として量産に入ることが決定されました。 #gpradio http://t.co/0lWS5gDR8N

2013-05-11 21:39:42
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西住みほ @Miho_Nishizumi

T-62はT-64まで待てないソ連軍が、115mm滑腔砲を持った戦車をとりあえず配備したいという思惑から開発されたと言ってもいいかもしれませんね。 #gpradio

2013-05-11 21:43:09
西住みほ @Miho_Nishizumi

T-62はソ連本国で1978年までに2万両が生産されたほか、チェコスロバキアで1973年以降1500両がライセンス生産されています。T-62が公式にその姿を見せたのは、1965年の対ドイツ戦勝20周年祝典パレードでした。 #gpradio

2013-05-11 21:45:50
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

二万両…冷戦期とは言え、凄まじい物量だ #gpradio

2013-05-11 21:47:16
西住みほ @Miho_Nishizumi

このとき、西側諸国はまだ研究段階だった戦車用滑腔砲をソビエトが実用化していることに大きな衝撃を受けたようです。 #gpradio

2013-05-11 21:47:24
西住みほ @Miho_Nishizumi

1973年の第4次中東戦争(ヨム・キプール戦争)で、イスラエル軍は相当数のT-62を捕獲することに成功しました。その内の10両程度が米国に送られ、徹底的にテストにかけられることになります。これにより、秘密のヴェールに包まれていたT-62の正体が露わになりました。 #gpradio

2013-05-11 21:49:51
西住みほ @Miho_Nishizumi

T-62は中ソ国境紛争でも実戦を経験しています。1969年の珍宝島/ダマンスキー島事件では、最低一両のT-62が中国に鹵獲され、その後の中国戦車の技術的な基礎となりました。 これは以前中国戦車特集でお話したとおりです。#gpradio

2013-05-11 21:52:39
西住みほ @Miho_Nishizumi

T-62の特徴である滑腔砲は、ライフル砲に対して次のような利点がありました。1:砲身の生産コストが低く、寿命も長い 2:成形炸薬弾のメタルジェットが乱されず、威力を最大限発揮できる 3:徹甲弾の初速を上げやすく、飛翔中の速度低下も少ないことから有効射程が増す。 #gpradio

2013-05-11 21:54:39
西住みほ @Miho_Nishizumi

反面、短所としては次のようなものが挙げられています。1:砲弾の構造が複雑になり、高い精度が要求されることから砲弾のコストが上がる 2:命中精度が工作精度や風などの影響を受けやすい  工作精度が高くないと命中精度に影響が出るあたり、ソ連には向いてない気も……。 #gpradio

2013-05-11 21:57:46
西住みほ @Miho_Nishizumi

当時はまだライフル砲と滑腔砲の優劣について検討が進められている段階でした。ソ連はその後T-64、T-72に125mm滑腔砲を、西側ではレオパルト2やM1A1に120mm滑腔砲が採用されます。新世代の戦車砲として滑腔砲を採用したT-62の存在は重要だといえますね。 #gpradio

2013-05-11 22:01:07
西住みほ @Miho_Nishizumi

T-62の暗視装置は、アクティブ投光式の赤外線暗視装置に加えて、パッシブ型(光量増幅型)暗視装置を備えていましたが、それ以外は基本的にT-55と変わりません。 #gpradio

2013-05-11 22:03:08
西住みほ @Miho_Nishizumi

主砲の55口径115mm滑腔砲U-5TSは、APFSDSを使用した場合、砲口初速1680m/秒という高初速を実現。距離1000mで約300mmの装甲貫徹能力を持っていました。これはT-54/55の搭載する100mmライフル砲の約1.5倍に相当する貫徹力です。 #gpradio

2013-05-11 22:05:43
西住みほ @Miho_Nishizumi

ただしT-62の射撃統制装置関連は、第二次大戦から進歩のないスタジア・メトリック方式(照準器内に距離測定目盛が刻まれているだけのもの)で、西側のそれに比べると格段に劣るものでした。特に距離1000mを超えると誤差が大きくなり、命中を見込めなくなりました。 #gpradio

2013-05-11 22:09:00
西住みほ @Miho_Nishizumi

この欠点は後にレーザー測遠器を搭載するなどして改善されています。 #gpradio

2013-05-11 22:09:36
西住みほ @Miho_Nishizumi

米国でのテスト結果では、距離1500mでの命中率は50%、2000mでは30%だったそうです。また、極端に小さな砲塔の居住性の悪さから、実質的な発射速度は毎分4発程度。西側戦車に対して3倍以上の数で臨まなければ火力的に対等には戦えないと結論づけられました。 #gpradio

2013-05-11 22:11:43
西住みほ @Miho_Nishizumi

自動排莢機構は発射速度の大幅な向上に役立つ、とされていたのですが、実際には排莢のたびに砲身を一定角度に戻さなければならないため、発射速度は上がりませんでした。それどころか同一目標への連続射撃速度はかえって落ちる結果に……。 #gpradio

2013-05-11 22:14:19
西住みほ @Miho_Nishizumi

最近の砲だとこのあたりがすごく改善されていて、自動装填装置を使ってるために一定角度に戻す必要があっても、すぐに目標を指向しなおすことが出来るようになってます。技術の進歩はすごいです。 #gpradio

2013-05-11 22:16:31
マーカス・ランパート @Marcus_AC6

90式戦車も発砲したら砲身を水平に戻すんだったか… #gpradio

2013-05-11 22:18:07
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

10式ではある程度角度がついてても大丈夫ですっ #gpradio

2013-05-11 22:19:08
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