テクニカルな(農学的・農経的な)話をすれば、木村さんのりんごはおもしろいのだけれど、無農薬じゃない。あれは無認可農薬とか、酢、木酢の産物。JAS規格としても正直怪しい時期がある。
2013-06-01 21:09:19私は大手農業資材企業に依存しない木村さんの農業経営を高く評価したいけれど、それが無謬性につながるのは感心しない。彼の無農薬が他農家の敢行栽培にフリーライドしているのか、あるいはある種の損益を与えながら行われているのか問われながら営農されるべきだと考える。
2013-06-01 21:18:12だから木村さんは「無農薬の奇跡のりんご」ではなく「これこれを駆使して大手農薬会社の手を借りなかった奇跡のりんご」として販売して欲しい。少なくとも農薬を大手の提供する農業資材みたいな意味で使うのはやめて欲しい。
2013-06-01 21:13:09木酢をつかっていた時期もあったよう記憶がありますが、ぱっと見たところ発見できませんでした。
これが木村秋則さんが使っている農業資材。農薬じゃないと書いてあるけど、あきらかに効能を謳っているわけで。 ガーデニング、植木、庭木のお手入れ用品はサン・アクト | 「樹木の味方」のご紹介 http://t.co/XRnMGqySye
2013-06-06 22:04:55りんご農家の見解についてはここが一番参考になったかな 「奇跡のリンゴ」は、なぜ売れたのか〜「木村秋則」現象を追う〜 http://t.co/u1ZrqqZkSb
2013-06-10 15:49:55なお木村秋則さんのつかっている技術については、現代農業2010年8月号に詳しい
>> 自然栽培「奇跡のリンゴ」に学んだ畑はどうなった?
要約すれば、
- 酢・廃油による防除
- 摘果による選別
- 袋掛け
- 下生えを利用して土壌改良(透水性と保水性向上)
- 下生えによる地温の管理
結果的に
「無農薬でも一般のリンゴの2割減くらいの収量があるし、糖度は15度前後になるという。」
で味は?
私は食べたことがないし、好みだと思いますが
- "味の良さは当方のりんごに軍配が上がりました。木村氏のりんごは「一口目には甘さは感じるもの二口目には普通のりんご、こんなものか。」という評価となりました" 「奇跡のリンゴ」について聞かれたら|あなたも農業コンサルタントになれる
- 「収量が少なすぎて、プロ向けではありません。剪定技術がデタラメでした。あまりおいしくない」(東京都・S氏・青果物流通業)という辛口の意見も。" 「奇跡のリンゴ」は、なぜ売れたのか〜「木村秋則」現象を追う〜 アグリビジネス
という評価があります。
無肥料について
農水省の有機JASの規定(pdf.)によれば、無肥料栽培についての定義はない。あるのは有機JASとして認められる肥料として、堆肥やバーク、草木灰などが別表1にあげられているだけである。
緑肥については「植物及びその残さ由来の資材: 植物の刈取り後又は伐採後に化学的処理を行っていないものであること。」に相当する。
無肥料栽培をうたうサイトでも、”有機肥料(堆肥、米ぬか、油粕、魚粕、腐葉土等を含む)を一切使用せず”とあり、草木灰や緑肥を否定しているわけではないようである。
なお一切の資材投下を無肥料に反すると主張する場合、農場で可燃ごみを処理しただけでも草木灰の使用になるだろう。
りんご園について、緑肥を使っていると言えるかどうか疑問 「奇跡のりんご」はなぜ無農薬栽培なのか|農家こうめのワイン http://t.co/Y1OWSm3gAy
2013-06-10 12:48:22無農薬はどんな影響をもたらすか
自足を念頭においているのなら、自作農薬を使って、それを表示したらいいのだけど、商業的に無農薬をいいたい人が防除資材を求めるんだよね。 / 特定農薬についてその後と、有機農法について|農家こうめのワイン http://htn.to/8gPL4g
2011-03-04 19:09:39"無農薬農家の農地は確実に雑草・害虫・病気の発生源になります。" 無農薬を批判する その1 - バッタもん日記 http://t.co/5QFHwD0P
2013-02-03 16:24:25無農薬や減農薬が慣行農業従事者に嫌がられがちなのは、慣行農家の農薬利用にフリーライドしているor病害虫発生のリスク源に思えるから?
2011-01-05 09:58:14無農薬でやっていると他の農家にどういう影響があるのか、調査があると思うんだけど、有機栽培を憎んでいる人から論文なり報告書なりを見せられたことがない。
2013-02-03 16:26:29無農薬は他の農家が農薬を巻いているコストにフリーライドしている、という批判は結構説得力があると思う。でもこれも実証研究あるべきだよね。
2013-02-03 16:30:36無農薬農業問題続。ビオディナミが流行っている地域があるけれど、農学的・商業的に勝因があると指摘されてて、一番大事なのはそもそも湿気がないなどの地理的に無農薬が可能な地域が存在すること。その地域だと敢行農業ベースより相対的に品質が高くなるという事。さらに神秘的な付加価値もつくこと
2013-02-03 21:36:54これはぶどうとかトマト栽培で指摘されていることなんだけど、不施肥とか無農薬だと、根がよく伸びるんだよねー。そうすることで天候不順、とくに水不足に強くなる。一方で水を吸い上げるためには浸透圧が高めないといけないから、植物の体内の代謝物の生産量が増える。結果的に味などが強くなる。
2013-06-10 15:44:36あと当然のことながら、虫とかにやられるのに植物がいろんな代謝物をつくるから構造的にも化学的にも強くなる。栽培品種にとっては良い面もあるし、食味や食感的に悪いこともある。発がん性物質だって敢行栽培より多く生産される。
2013-06-10 15:47:22