奈良市の中心市街地活性化を下から支える「中活研」、そしてイベントに関わるあれこれ

2005年はじめに8商店街によって結成された奈良市中心市街地活性化研究会は、奈良市に「中活基本計画」の策定を求め郡山イオンのための都市計画変更に反対するとともに、まちなかの賑わいづくりのためのイベントを他団体とともに実施してきた。 「コンパクトシティ」の意義も含めて、関連するあれこれのつぶやき。
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奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

コンパクトシティを現実のものとするために、各自治体が、その中心市街地エリアで行う事業をまとめ計画したものが「中心市街地活性化基本計画」とされました。奈良市においては、郡山のイオン進出もあって、計画の策定が急がれ、2006年市民参加の「策定委員会」が設けられて議論が進められました。

2013-06-11 18:09:42
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

中活研8商店街では、奈良市における中心市街地活性化基本計画に盛り込むべき内容について、いくつかのグループ毎に提案をまとめ、集約して策定委員会に提出しました。市役所内での各部からの提起と併せて、策定委員会を経て、委託事業者によって内閣府中活室に提出する書面がまとめられました。

2013-06-11 18:39:51
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

2006年改正された「まちづくり三法」による「中心市街地活性化基本計画」認定にむけて、2007年3月には「奈良市中心市街地活性化協議会」が設置されました。奈良商工会議所と奈良市市街地開発(株)とが法定必須構成員として発足、のちに(株)まちづくり奈良が加わります。

2013-06-11 19:08:35
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

その他の構成員を含めた現在の中活協議会は、このような構成になっています。商業者や関係地権者、行政、交通事業者の他に、自治会代表なども加わって、奈良市の中活計画に対して意見を出すかたちに。http://t.co/hELT59vYIg

2013-06-11 19:11:41
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

奈良市の中活基本計画は、2008年3月に全国で24番目の認定を受けます。しかしまさにこの時期、閉店したダイエー奈良店跡地へのパチンコ店進出計画が表面化してきました。本来なら中活計画の中に取り込まれるべき案件でしたが、地権者としては「行政の動きを待ってはいられない」というのが実情。

2013-06-11 19:19:03

正倉院展はリピーターの多い行事、これを奈良市民の中にももっと広げよう。

奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

中活研旗揚げ2年目の2006年から、中心市街地での秋のイベントは奈良国立博物館の「正倉院展」にちなんだものとして開催されてきました。先に書いたように、朝日新聞に代わって協力新聞社となった読売新聞社からの働きかけがきっかけでした。「奈良の市民にももっと正倉院展に関わって欲しい」と。

2013-06-11 23:02:20
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

どうも、それまでの正倉院展は動員客数がジリ貧になりつつあったらしい。「マジメ」な朝日新聞の動き方では思うように集客できないということで新聞社が交替したということのようでした。実際、商業者の中で毎秋の正倉院展に関心を持っていた者は、それまであまりなかったように思われます。

2013-06-11 23:05:50
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

いわば正倉院展は「教養」「お勉強」の行事であって、商売のネタになるようなものではないという感覚が商業者の側にあったようです。子供の頃、学校から正倉院展に行ったけど、煤けたような品物ばかり見せられたという印象を持っていた者もいました。しかし、中にはその価値を見抜いていた人も。

2013-06-11 23:10:28
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

つまり、正倉院展について地元商業者から見た最大のメリットは参観客が「リピーター」だということ。毎年展示品が入れ替わる正倉院展は、毎年見に来るお客さんがついている。例えば毎年、柿の地方発送を注文するお客さんがいるのだと。その意味では修学旅行生などよりも「価値のある」客層なのです。

2013-06-11 23:15:05
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

一般的な年中行事やイベントなら、今年見に行ったら、まあ当分は見に行かなくてもいいやというのが一般的。正倉院展の場合は、毎年「今度は何が出てくるのか」という楽しみがある。それもお寺の仏像などとはちがって、天平時代に実際に宮中などの人々が使っていた「道具」で、見て判りやすい物も多い。

2013-06-11 23:21:55
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

その「正倉院展」に全国から来る参観客が、博物館からまっすぐ駅に戻って帰ってしまうというのは、やはりあまりにももったいない。なんとか、商店街の中を歩いて、町の中の魅力にも触れてもらいたいというのが、「はじまりは正倉院展」と称したイベントの始まりでした。

2013-06-11 23:25:25

はじまりは正倉院展スタンプラリーは、2006年から

奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

「はじまりは正倉院展」スタンプラリーは、正倉院展の時期に奈良市中心市街地の中の魅力を提示し、商店街のお店や宿泊施設、またフリーでスタンプの押せるポイントなどを表示したマップを作成、3箇所程度のスタンプが集まったら抽選で正倉院展に因んだような景品を差し上げるというのが基本です。

2013-06-12 08:20:44
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

2006年の第一回から、奈良女子大や、ホテル旅館組合、観光ボランティアガイド、食文化研究会そして奈良市、奈良国立博物館、読売新聞などと協力して実行委員会をつくり、「コース提案」http://t.co/wd9TjP5hB5 や「景品」などの議論を行いマップ冊子を作成してきました。

2013-06-12 08:28:27
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

当初のマップでは、具体的な「コース」の提案を行い、ボランティアガイドによるツアー設定も行われましたが、後には、ポイントとしての魅力を示すに留めて自由に歩いてもらおうというスタイルに変わりました。ドラマに合わせて「鹿男あをによし」に登場した場所のコースとか、過去の映画ロケ地なども。

2013-06-12 08:36:09
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

奈良のまちの中では、意外と多くの映画のロケが行われていることが判ったのですが、その「場面」をマップに写真で紹介するには映画会社の許可が必要で、有料の場合も多く担当者が難儀することもありました。そのためWEBアーカイブでも写真はカット。http://t.co/0qEGJCziHI

2013-06-12 08:41:21
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

2008年のマップでは、「古絵図でまわるきたまち」というページもありました。http://t.co/h0nOfcoNJ2 江戸時代の地図が、ほぼそのまま今も使えるのが奈良の町だということを実感してもらおうという提案でした。

2013-06-12 08:46:46
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

2009年からは、マップのデザインが変更となり、「かわいい」イメージが強くなりました。景品(参加賞)のハガキに、せんとくん、まんとくんが登場したのもこのころです。読売新聞さんのプロモーションが奏功して、正倉院展の会場は、2時間以上の待ち時間が出ることも多くなっていました。

2013-06-12 08:58:23

正倉院展会場の博物館前でのマップ冊子配付が取りやめになったわけ

奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

当初、「はじまりは正倉院展」というタイトル通り、博物館に正倉院展参観に来たお客様に冊子を配って奈良の町を歩いてもらおうという形で始まったスタンプラリー(ゴールの抽選会場は近鉄奈良駅と観光センター)でしたが、長時間博物館で並んで、参観してその後歩いてというのは大変になってきました。

2013-06-12 09:02:15
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

博物館の待ち時間がネットや携帯で発信されるようになると、博物館で配るよりも先に近鉄やJRの駅で配り、会場が空くまでの時間に町を回ってもらうほうがよいだろうということになってきました。そして、博物館でブースを設置してのマップ冊子配布は取りやめとなりましたがそれにはもう一つ理由が。

2013-06-12 09:07:47
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

2006年から始まった「はじまりは正倉院展」スタンプラリー、近鉄など2箇所のゴールの他、当初は博物館前にもブースを設けて担当を配置、参観客に冊子を配っていました。期間中のある日、その日の担当者が朝のブースにくると、積み上げた上に机を乗せてあった冊子のストックがメチャクチャに。

2013-06-12 13:20:43
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

「前日の担当者がきちんと片づけてなかったのでは」「誰かが悪戯をしたのか」と、今度は博物館前での配付終了後、きちんとシートを被せ紐でくくってまた机を載せて帰るのですが、それでも冊子の包装が破られてマップが散乱しています。どうも冊子の紙をエサと見て、シカが食い荒らしているようです。

2013-06-12 13:29:57
奈良市中心市街地活性化研究会 @narachukatuken

シカは、冊子の包みに被せたシートを、紐のすき間からめくり上げて、包装された冊子をくわえて引きずり出し、バラバラにして囓っていました。厳重にまとめて帰っても一部分は被害に遭う状態でした。いろいろな情報を盛り込んだマップ冊子が、シカに囓られて使い物にならなくなるという状況でした。

2013-06-12 13:36:37