ラディカル･フェミニズムとポルノグラフィー

くろいつみ†ちゃんねる @kuroitumi

ちょうど1975年の頃は、強姦神話（女性はレイプされたがっている）に焦点を合わせたフェミニズム活動が活発だったにもかかわらず、実際の「流されて・・・」論争では、肯定否定含め、嫌悪感を持った者や興奮を覚えた者など随分と様々な主張が溢れたらしい。

くろいつみ†ちゃんねる @kuroitumi

作品の受け止め方というのは千差万別だから、性別によって被害を想定するのは、単純過ぎると思う。

くろいつみ†ちゃんねる @kuroitumi

インターネットに広がる様々な言説、SF的なアンドロイドの出現や、アニメ、ゲームなどの電脳媒体の広がりと、フェミニズムの問題を絡めて論じる人たちを、サイバーフェミニストと呼ぶ。

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サイバーフェミニストの彼らの中でも、さらにラディカル系とリベラル系にわかれている。 ラディカル系はサイバー的な言説の広がりが、女性への偏見を拡大するものととらえる。リベラル系はむしろサイバー的な言説が性別を相対化し、女性解放へつながるものとして好意的に受け入れる。

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スーザン･ネイピア女史は、『現代日本のアニメ』の中で、キューティハニーを例に取り、ハニーの「変身」を、女性が古いアイデンティティを脱ぎ捨て、様々な社会的地位を獲得する過程を暗喩したものとして、好意的にとらえている。

くろいつみ†ちゃんねる @kuroitumi

ハニーは、新聞記者からボクサーへ。ボクサーからチャイニーズファイターへ。そして魅力的な戦闘美少女へ。

くろいつみ†ちゃんねる @kuroitumi

女性解放のメッセージとなりうる力強い女性像が、キューティハニーの性的な表現と矛盾なく描かれていることに、ネイピアは驚嘆している。

くろいつみ†ちゃんねる @kuroitumi

ラディカル･フェミニズムに関する追加分のつぶやきを投下します。

くろいつみ†ちゃんねる @kuroitumi

ポルノを楽しむような女は女ではない。たとえ生物的に女でも、そのような女は社会的には男だ。ポルノは女性差別であり、女に害をなす存在だ。女性差別を楽しむなどと言うことはありえない。女性差別を楽しみ、女性に害をなすのは常に男である。

くろいつみ†ちゃんねる @kuroitumi

徹底した「女＝善」「男＝悪」が、ラディカル･フェミニズム。「全てのセックスは強姦です 」というラディカルな主張も、「女＝善」「男＝悪」から導かれる。なぜなら、フェミニズムの社会観からは、今の社会は男性社会であり、女性に差別的な社会だからだ。

くろいつみ†ちゃんねる @kuroitumi

ラディカル･フェミニズムの男性社会観からは、女性の意思などあってないようなものであり、女性は常に男性に抑圧されている。

くろいつみ†ちゃんねる @kuroitumi

当然、男性社会の抑圧はベッドの上でも続くということであり、男女対等なセックスなどありえない。対等でないセックスは強姦だ。もしこのような環境下でセックスを楽しめる女性がいるとすれば、そのような女性は女でない。たとえ生物的には女でも、男性社会に洗脳された「男」である…。

くろいつみ†ちゃんねる @kuroitumi

要するに、ラディカル・フェミニズムは、この世の差別がもたらす不利益を男に背負い込ませ、一方で女を善良な被害者とみなしている。

くろいつみ†ちゃんねる @kuroitumi

女は清く正しくって、古典崇拝みたいな感じだけど、男性社会観を基礎としたその理論には矛盾がない。もっとも、矛盾がないと言うだけならインテリジェントデザイン論も同じだけど。

くろいつみ†ちゃんねる @kuroitumi

わたしが説明するラディカル･フェミニズムは、極端な例を出していると思う人がいるかもしれない。そこで、インターコースという本の中でのアンドレア・ドウォーキンの発言を引用してみよう。

くろいつみ†ちゃんねる @kuroitumi

「いくらあなたが愛されていると思っていても、それは構造的に強姦です。相手に気持ちよくなってもらいたいと思うことが既に愛のイデオロギーを内面化した結果に過ぎません。」

くろいつみ†ちゃんねる @kuroitumi

「あなたのセックスが挿入→射精のモデルをなぞるものである以上、それはもはやあなたの自由意志による選択などではありません。社会があなたにそういったセックスを押し付け、あなたは愛のイデオロギーによってそれに伴う様々な苦痛を考えられなくなっているだけです。あなたは所詮、性奴隷です。」

くろいつみ†ちゃんねる @kuroitumi

「全てのセックスは強姦です。 」 ――アンドレア・ドウォーキン『インターコース』