rtogaiさんの新人賞有料化とエージェントの仕事に関するツイートまとめ
新人賞有料化に関するツイート
作家志望の人が下読み(発表しないので、誰がやっているか不明のことが多い。わたしはこれも明らかにすべきと思っています)を敵視する意見を時々ネットで目にしますが、一次で落とされる作品は、悪いですけど、ほんとに誰が読んでもだめなんです。講評つけるのが困難なほどのダメさ加減。
2013-06-18 01:53:00で、二次になると8割くらいはようやく読むに足るものに絞られます。でも、その8割のうち3分の2は作文に毛が生えたレベル。でも、その毛が生えたレベルであっても、自分では判断できない時は、少し高めの点をつけてさらに上の下読み(3次だと編集部レベルの判断になることが多い)に任せます。
2013-06-18 01:55:53他人様が時間をかけて書いたものですから、下読みをやる者はどんなに自分は「?」だと思っても、独断は避けるものです。上に行くと複数の読み手が回し読みをする新人賞もあります。なので、「下読みがアホだから自分は最終に残れない」と思っている人がいるとすれば、見当違いとしか言えませんね。
2013-06-18 01:59:16わたし自身、現在ある文学賞の二次を担当していますが、文学賞メッタ斬り!のイメージを大きく覆すくらい、甘めの評をつけています。それは、自分を「絶対」だと思っていないからです。自分ではない誰かが読んだらひょっとして、という作品には高めの点をつけています。わたしですら、です。
2013-06-18 02:08:06突破力。まさに! RT @bonkoba 個別の例だけど、応募して落ちたのを書き改めて応募し直して、いい結果になったことはなかったな。新人賞とったのは新規に書いた。ただデビュー後には、応募作の改稿が採用された。最初の一作のみ、特に突破力を計られるんだと思う。
2013-06-18 02:39:25言い古されたことを書くのもどうかと思うんだけど、商業出版物を出すシステムの中で活動している以上、「読む」「書く」「批評する」作業のすべてに対価が発生するわけです。で、ときどきその対価に見合わないことも出てくるのだけど、そこは「気持ち」で乗り切る。
2013-06-18 04:42:50しかし残念ながら「気持ち」は有限なのですね。以前、某賞の落選者が私のオープンアドレスにアクセスしてきて、自作のどこに問題があるかを教えてもらいたいと頼まれたことがある。たまたま「気持ち」の残高がたくさんあったときだったので引き受けて、読んだわけです。
2013-06-18 04:44:36で、どこがいけないかもわかる範囲でコメントした。これでおしまいかと思うでしょう。ところが、さにあらず。その落選者は食い下がってきた。どこまで直せば落選しないのか、というようなことを聞き出そうとしてくる。はあ、それは神の味噌汁だと思います。困ったのう。
2013-06-18 04:47:30で、これ以上のやりとりは現時点では致しかねます、と丁重にお断りした。するとくだんの人物は「お金を払わないと話もしてくれないんですか(大意)」との捨て台詞を残して去っていたのでした。はあ、そういうわけじゃないですけどね。私の側の「都合」を考えてくだされば、対話は可能でしたが。
2013-06-18 04:49:07新人賞有料化の件、RTしきれないぐらい、たくさんの意見が出ていて面白い。ちなみに弊社は、審査料5万円で必ず講評を出します。結構高いと思うけど、毎月それなりに応募数はあり、(最近は)不採用の講評に「物足りない」と不満を示される方もあまりいません。
2013-06-19 09:47:50「ダメだった場合でも講評をもらえるから、新人賞じゃなく御社に応募しました」と仰る方もいました。作者にとって講評は大切なものだと実感。弊社では主に私が講評を書きますが、原稿は複数のスタッフや外部の方が読んだりなど、個人的な意見にならないよう最大の注意を払っています。
2013-06-19 09:52:50たまに「どこまで修正したら採用ですか?」と問われることは確かにあります。こちらの指摘を踏まえて、その作品全体をどんなふうに修正するか、または別の作品をどんなふうに書くかを自分で考えることが、作者の力を伸ばすと私は思います。
2013-06-19 10:06:50ただ弊社には新人賞に落選した作品が応募されてくることも多いのですが、送る新人賞を間違っていただけでは? と思うことも(笑)〈合戦屋シリーズ〉も『劉邦の宦官』も、それぞれ公募の新人賞を落選したものだったんですよ。
2013-06-19 10:16:00朝から結構まじめにツイートしてしまった(笑)これからも講評の腕を磨いていきます。ちなみに、今、弊社には歴史小説の応募が多いです。
2013-06-19 10:25:05@rtogai 興味深く読んでました。この件に関しては昨日から追っていたんですけど、なんというか、ニュートラルな状態になりました。
2013-06-19 10:42:23@mai__pon ありがとうございます。私はデビュー前後の作者の方々と直に接しているから、言えることもあるのかもしれないなぁ。
2013-06-19 10:56:54エージェントの仕事について
連載を単行本にまとめる話をもらったが、一般的な著者印税10%の半分の印税を提示されて戸惑っている。さすがにそんな例はないと、周りは言う。その出版社の新方針なのか、私への評価なのか。
2013-06-18 17:24:26初版印税も部数も下がる一方で…… 数年前の基準を維持するのが結構たいへんだったりします。もちろん版元さんにも厳しい事情はあるだろうけど、企画スタートしてから、条件変更を相談されるのは、こちらもツライ。
2013-06-20 09:08:24エージェントの仕事は交渉事が多いので、なかなか具体的な数字や経緯を明らかにしづらいのですが……。昨日よりめずらしくいろいろツイートしているのは、現在、採用面接をさせていただいている最中で、仕事内容を言葉にして伝える機会が増えているからなのかも。
2013-06-20 09:25:01弊社は著作が既に売れている方にお声をおかけすることは少なく(かけてくださることもあり、それは大歓迎)、出版点数が増えて仕事に忙殺される編集者さんの現状や、公募含む既存の新人発掘システムでは埋れてしまう、面白い作品や評判を呼ぶ企画を見つけることが、重要な仕事だと思っています。
2013-06-20 09:46:45でも面接で「本になる前の原稿や企画書をたくさん読んだりできますか?」と尋ねると、皆さん、結構困った顔に……そういう地味な仕事なんです(笑)いくら本が好きでも、未完成なうちから立ち会う覚悟がないと、作る側にまわるのは難しいかなぁと。
2013-06-20 10:00:32