第一回大罪大戦SIN【戦闘フェーズ03】

黒(ノワール)は色欲、ルクスーリア[ @whycame_sin ] 黒(ノワール)は旧紅色欲、ラスト[ @temari_sin ] 黒(ノワール)は嫉妬、『唯一』ウーヌス[ @nobara_sin ] 紅(ルージュ)は憤怒、ラース[ @RougeWrath ] 紅(ルージュ)は怠惰、スロウス[ @siroeda_sin ] 続きを読む
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ルクスーリア[色欲] @whycame_sin

ずっと愉しみあえる誰かを探していた。 収まらない疼きをどうにかしてくれる誰かを。 同じ色の大罪に手を出したこともあった。でも、拒絶された。 彼らは色欲に溺れない事を悟って、手を出す無意味さに泣いた。 だからこそあの時、橙の瞳に同じいろを見て、心が躍った。→

2013-07-20 00:29:56
ルクスーリア[色欲] @whycame_sin

その狭間にいたのが誰であれ、誘いをかけただろう。 それでも、最後にもう一度聞いたのは、彼女だったから。 「貴女となら、愉しめると思ったから」 それだけ。 自分勝手な幻影は、多くは語らない。

2013-07-20 00:30:08
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

目の前でかわされるやり取りを見やるも、それは二人の話で。既に痛みと毒で身動きが取れぬ自分は唯考えるだけ。 ――今の自分は、何なのだろうと。ルクスーリアがアドウェナに尋ねた問いをそのまま考える。 『大罪』を担うべき黒の嫉妬としてはとても不完全な存在。けれど完全な『人』でもない。 →

2013-07-20 03:36:15
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

→ 自分にとっては黒が全てだった。嫉妬しか持ち得ぬ、生きられぬ自分を受け入れてくれた唯一の人達、場所、守るべき唯一。『黒き嫉妬』で在る事が生きる全てで。 それが紅に出会って、識って、疑問を持った。彼に出会って領分を越えて求めた。幾つも失って。拒絶して。背負って。託されて。 →

2013-07-20 03:36:45
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

→ それは3つの名を持つ自分が辿って来た全て。託された全て。己の心、信じる道。 『インヴィディア(黒き嫉妬)』で在ろうと、無かろうと。 自分は皆が愛してくれた『ウーヌス(唯一)』だと。 心があるから全部持っている。拒絶の必要なんて無い、其れを含めて心だと憤怒を喪って気づく。 →

2013-07-20 03:41:58
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

→ 不完全であろうと、想いを託された、罪を背負い、内包し、在るがままで『皆』と『在りたい』と願う。 不完全な罪も色も心も全て抱えて、色も罪も越えて。 「これは赦されない?心も、罪も含めて、全部『ウーヌス(唯一)』そんな僕の強欲で傲慢な願いを。有りの儘で皆と、在りたい事を」 →

2013-07-20 03:48:40
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

→ 罪も心も否定したくない自分の願いを。狭間は、世界は拒絶するだろうか。それとも受け入れてくれるだろうか。 呟いた言葉は怠惰へのものか、それとも――。 何かを掴もうと、継ぎ接ぎの指だけが微かに、動いた 動けぬ自分は、唯残った意識で、色欲の二人の行方を、ただ静かに、見守るだけで。

2013-07-20 03:58:15
スロウス @siroeda_sin

自らの象徴――突き立った剣に、背を預ける。見つめる先、王冠を戴く罪が、呆然と立ち尽くしている。 呟いた言葉が、耳に届く。……罪も、心も、責務も他人も何もかも、全て切り捨てず、抱えてみせると。 ……言ったな。ならば見せてみろ、継ぎ接ぎの罪よ。お前の在り方を――オマエの答えを。

2013-07-20 04:11:10
ラスト/アドウェナ @temari_sin

橙色の瞳が、色褪せてくる。光が弱くなり、眼は細められ。「そっか……アンタも、気持ちよくなりたかったの……?」聞いてもきっと無意味だろう。答える前に、スロウスの方へ視線を向ける。意識を集中させなくても、するり、と髪の毛が伸び。→

2013-07-20 07:40:13
ラスト/アドウェナ @temari_sin

→彼女の髪が、スロウスの頬を優しく撫でる。「答える、時間だね……」スロウスに惜しみない愛撫をし、ルクスーリアを見据えた。首を絞められ続けていることによって、インヴディアへの怒りは静まったらしい。「ごめんね、スロウス……。こんなことに、なって」→

2013-07-20 07:43:59
ラスト/アドウェナ @temari_sin

唯一生き残った『紅』としての仲間に、そう言い。「アタシは『紅の色欲』。そう、『紅』の……」プライド、グラトニー、エンヴィー、グリード、ラース、スロウス。六人の顔が、今ならはっきりと思い出せる。ああ、まさか、こんなことになるなんて……。→

2013-07-20 07:47:30
ラスト/アドウェナ @temari_sin

スロウスも、もう長くはもたないだろう。髪の毛が優しくスロウスを抱き締めた。それは『色欲<ラスト>』としての色めいたものではなく、慈しみのもの。「『紅の色欲』、罪科は……『依存』」故に。彼女は常に愛を、 快楽を求め続け。「『ラスト』として答えるなら、あの時と同じだろうね」→

2013-07-20 07:52:41
ラスト/アドウェナ @temari_sin

「アタシを……気持ち良くして! 一番気持ちよくなれるの……ちょうだい?」声に艶めきがかかり、橙色の瞳は潤んでいた。頬は赤みを帯びて。……あ、駄目、かも。だって、だって……今すぐ、したい、して……。

2013-07-20 07:55:03
スロウス @siroeda_sin

ラストがこちらへ髪を伸ばし、声を投げかける。謝罪の言葉はまるで、別れの挨拶のように。髪が、身体を撫で回す。……面倒だから、好きにさせておいた。 此方からは、かける言葉はない。強いて言うならば、好きにしろと。そして、ふう、と息を吐いた。

2013-07-20 08:19:35
ラスト/アドウェナ @temari_sin

ああ、本当に……ごめんね。アタシが最後まで優柔不断だったから……。でも、今は。「して!」と言ったものの、ルクスーリアはそんな中途半端なことは望んでないだろう。ならば、ここで、アタシははっきりと答えを出さねば。「スロウス……好きだったよ、大好き」呟いて。→

2013-07-20 09:19:07
ラスト/アドウェナ @temari_sin

→死んで独りになるのは怖いが、生きて独り取り残される方が嫌だ。「それから……ウーヌス、ルクスーリア。ありがとう。ごめんなさい」髪の毛が牙を剥き、二人に襲い掛かる。あ……首が、また……! でも、でも。首のリボンに抗い、もがきながら、髪の毛を操る。牙がきらり、光った。→

2013-07-20 09:21:05
ラスト/アドウェナ @temari_sin

→インヴィディアとルクスーリアを一直線にめがけて突進する、牙。まさに二人を噛み砕こうとし。

2013-07-20 09:27:25
ルクスーリア[色欲] @whycame_sin

どれを選んでも、独りにはしなかったのに。 身体が在ったら、ため息をつきたいところ。 黒が出した答えなら、私は何も言わない。色を越えようとも。 でも、他の色が、黒に牙を抜くなら。→

2013-07-20 10:13:26
ルクスーリア[色欲] @whycame_sin

手放した時に髪の先にそっとつけたリボン きゅるり きゅるる 髪に紛れて、織り成される。 その形は純粋な刃。櫛刃の一本のような。 形を取ると同時、ラストの首筋に喰らいついた

2013-07-20 10:19:05
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

色を違えた座では無く、色を超えた名。だからアドウェナと、掠れた声で発した瞬間己へ、ルクスーリアの器を喪った幻影へ迫る牙。 一人は淋しい。麻痺した体は避ける事も出来ず、唯黙って其れを受けようとした瞬間、再び止まる牙。目に入るのはアドウェナの首筋へ喰らいつくあれは 「ルク…ス …」

2013-07-20 10:25:33
スロウス @siroeda_sin

視線の先、女が髪を繰り、残る二人を道連れにせんとする。……何が彼女をそうさせたのかは、『怠惰』には分からない。……ただ、その姿を見届けるだけ。 「……じゃあな、『色欲(ラスト)』」 噴き出る、鮮血。艶やかに紅に染まった彼女へと、別れを告げる。

2013-07-20 10:25:46
ラスト/アドウェナ @temari_sin

運がよければ道連れに出来ると思ったが……そうはいかなかった。首筋から吹き出す鮮血。髪の毛はそのままぱたり、と落ち。ああ……死んだら、ずっと、独りかな。嫌だな。嫌だな。独りになりたくなかったのに、何で、ルクスーリアとウーヌスに、牙、剥いちゃったんだろう……ね。→

2013-07-20 10:37:37
ラスト/アドウェナ @temari_sin

→ごめんね、スロウス。先に死んじゃう……あ、プライドが「帰ってきたら抱いてやる」って言ってたな。もう、叶わないけれど。朦朧とする意識の中で、彼女は思考を続けた。でも、でも。やっぱりアタシ、<紅の色欲>なんだよね。→

2013-07-20 10:40:50
ラスト/アドウェナ @temari_sin

→彼女が何を望もうとも、その肩書き──いや、運命?──背くことは出来なかった。もう一度、最期に、最期に。あの城に、帰りたかったなぁ……。彼女の身体が、がくり、崩れ。そのまま動かなくなった。雨が、彼女の身体を包んだ。

2013-07-20 10:43:06
ルクスーリア[色欲] @whycame_sin

倒れたウーヌスの目に、血飛沫越しに見えるはこの扉をくぐる前と、何ら変わらない女の姿。 「ウーヌス」 「『わたしたち』の唯一」 言葉は、耳元でささやかれるかのように。 「私は私のやりたいように、やりました」 「いつも、今も」 「あなたは、なにをしますか?」→

2013-07-20 10:56:53
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