第一回大罪大戦SIN【戦闘フェーズ03】

黒(ノワール)は色欲、ルクスーリア[ @whycame_sin ] 黒(ノワール)は旧紅色欲、ラスト[ @temari_sin ] 黒(ノワール)は嫉妬、『唯一』ウーヌス[ @nobara_sin ] 紅(ルージュ)は憤怒、ラース[ @RougeWrath ] 紅(ルージュ)は怠惰、スロウス[ @siroeda_sin ] 続きを読む
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ルクスーリア[色欲] @whycame_sin

ふわりと女の幻影が消える。 落ちている体の鼓動が止まる。 一瞬だけ見えた瞳は、優しい色をしていた。

2013-07-20 10:57:03
紅の強欲にしてIraのLilja @HeNotShe_sin

薄れ、霞む。ただほんの少し、口元は微笑んだように。 またひとつ雫が伝い、紅い木の葉は三枚目。

2013-07-20 11:01:06
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

「アド…ウェナ…ラスト……」 糸が切れた様に己の目の前で落ちた髪。最後の、最後まで。また、喪った。彼女が受け入れた真名を、彼女が最後まで持った罪の名を呟く。自分に近い思いをきっと抱いていたひと。渡り鳥として彼女は――紅に帰ったのか。最後まで、『紅の色欲』として『大罪』として。 →

2013-07-20 11:10:31
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

→ 「ルク、ス………帰ろうよ…」 消えてしまう。見えなくなってしまう。お願い、お願い。耳元で囁く優しい声は記憶のままに。何時だって穏やかに笑う彼女のままで。守りきれなかった、また喪う。繰り返したくないのに。青鈍色と視線が合えば、涙が溢れる。 →

2013-07-20 11:11:22
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

→ 動かない身体。それでも右手を伸ばそうと震え――届かず、ぱたりと、地に落ちる。 僕が、何を、するか。 その言葉を反芻しながら、倒れ伏した顔だけを怠惰へと向ける。 「…君は、どうするの。…僕は、プライドとラースの、敵だけれど」 声にならない声で、どうにか、問いかける。

2013-07-20 11:13:48
スロウス @siroeda_sin

……倒れ伏した色欲へと向けていた視線を、声の方向へと向ける。 「……お前がどうするか、それ次第だ。どの道これ以上戦う事は出来ないがな」 問いかけには、そう返す。こうなった以上は、お前が託されたモノに相応しいか、どうか。それだけを見る。……お前は、その背負ったモノを、どうするんだ?

2013-07-20 11:22:07
スロウス @siroeda_sin

「……まあ、どちらでも構わないが」 一度言葉を切り、立ち上がる。……剣を抜いた俺以外が、生き残っていない以上。 「……『紅』は、死んだ。"宣言"なら、勝手にすると良いさ」 共倒れが望みなら別だがな、と付け加え、地を蹴った。存在を削り発動した『流動』が、麻痺毒へと作用する。

2013-07-20 11:32:29
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

「受け入れるよ。これはだって皆の想いで心で全てだ。ナリソコナイの罪でいいよ。僕は僕でしかないから。 辛くても苦しくても。全部抱える。此処に在るから……そして、一緒に考えてよ。僕は弱いから」 流動により僅か動けるようになり、ゆっくりと痛みの中立ちあがる。 其れから宣言と言われ。

2013-07-20 11:46:53
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

何がしたいか。 拒絶では無く、望んだのは。強欲に、傲慢に、求めたのは。結局。 「『これで、大戦は、お終い』……ねえ。アヴァリーティア。プライド。皆…みんな、そこに、いるんでしょう?『僕は、此処に、居るよ』」

2013-07-20 11:47:46
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

「――一人じゃ何もできないから、王だって、皆が居ないと、駄目だから。 ――だから受け入れてくれないかな、世界は。皆が皆、罪も、心も抱えて在るがままで居られる場所を。 ――僕は罪を、痛みを、想いを、全部を、背負うから、受け止めるから、受け入れるから。唯一として。それじゃ、駄目かな」

2013-07-20 11:49:28
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

その言葉がどんな意味を持つかは分からない。結末なんてわからない。憤怒を喪って、強欲と傲慢を知り、 初めて拒絶では無く、全てを背負い受け入れる事を望んで。 何かを求める様に、掴む様に、大罪のナリソコナイの唯一は、刺青だらけの腕を、そっと虚空へ伸ばした。

2013-07-20 11:50:27
アヴァリーティア @ebleco_sin

「……知ってるさ」 呟いた男の拳から、ばちり、と音を発てて雷撃が散る。 それを、男はその場で握り潰した。振り返る。視線を上げる。もう、見届けた。『役目』は終りだ。男は足を踏み出す。ふと、肩と水平に伸ばした腕は、遠く、彼方の虚空に向いていた。 「……行くぞ」 その声は、確かに。

2013-07-20 11:52:17
ウーヌス(インヴィディア) @nobara_sin

『僕は【此処】に居るよ。全てを手に入れたいなら。 その傲慢さが許せないなら。――この手を取ってみてよ』 声にならない声は、何処へ。

2013-07-20 11:54:25
アヴァリーティア @ebleco_sin

男は何時だって『付いて来い』とは言わない。『此処に来い』とも命じない。ただ『行くぞ』とだけ告げる。『俺は此処に居るぞ』とだけ知らせる。結局、男は死んだって変わりはしないのだ。 歩き出した男は、もう振り返らない。 それに付いて行こうと行くまいと、虚空の中には、男の背中があるだけだ。

2013-07-20 11:58:08
紅の強欲にしてIraのLilja @HeNotShe_sin

目を伏せ、消える。 『宝物』を抱いて、『世界』は微睡む。 閉ざしはせず。

2013-07-20 12:00:06
アヴァリーティア @ebleco_sin

――――水平に翳した掌が、          虚空で拳を握る。―――― まるで何かを確かめるかのように。

2013-07-20 12:01:36
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