第二大罪大戦:紅陣営第一期交流フェイズ・ログ

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紅の暴食 グルマンディーズ @Gourmandise_rai

全員の選択を改めて確認する。両隣には憤怒と色欲。皆の姿を改めて見届ける。 「憤怒、色欲、嫉妬、強欲、怠惰…そして僕らの傲慢…」 呟き、そして目を閉じる。 「僕は少しでも黒の大罪(ノワール)を食べてくるよ。それが僕しか叶えられない願いだから…」

2013-08-03 12:31:32
リコリス @actAcedie

「おおきな、樹。まるで――」 一瞬、言葉を止めて。自分は何を言おうとしたのだろうか。ふるりと頭を振ってから。 「ん。おひるね。かえったら、みんなで」 そうしたら、きっと、よく眠れるのだ。 「コレールと、ディズと、リュグと、アンヴィと、アヴァリスと、オルグイユ」 みんなで。 →

2013-08-03 12:32:04
リコリス @actAcedie

→ 緩んだ錠が、再びガチャリと閉まる音が、頭の中で、こだました。 「――おぼえてる」 ちいさく。皆の名も顔も声も掛けられた言葉のすべてを。刻み込むように、皆の名を呼んで、噛み締めるように。

2013-08-03 12:34:10
『   』 @Ssace_sin

扉が、全てで七つ。それを選んだ大罪も、全部で七つ。 全部で、この数なのだから。 ——鏡像など、消してしまえ。

2013-08-03 12:40:29
紅の嫉妬アンヴィ・ナルシス @HeNotShe_Envie

聞こえるのは優しい嘘。 「あいしてる」 紡げるのは空っぽの言葉。 「また、あとでね」 僕を『不信』に変えた、残酷なこの世界で、それでも僕は、在り続けた。そして、在り続ける。 立ち上がり、まだ動かない左腕を下げたまま、扉を押し開ける。その先に待つものは――

2013-08-03 12:49:43
リズ @soujyu00_sin

くちづけに祈りを込めて。そして扉の前へ。 「――大好きよ、みんな、だいすき!『あたし(紅の強欲)』は『みんな(紅)』が、大好きよ」 沢山の笑顔を。大好きが込められた言葉を聞いて、笑う。 ちりん。黒猫も傍らへ 髪には白いプルメリア。首元には怠惰に貰った紅色のリボンを共に →

2013-08-03 14:01:17
リズ @soujyu00_sin

→ 本当はこの日が来る事を、なぜか識っていた気がする。扉を選ぶ日を。 そして嫉妬と同じ様に『あたし』は『あたし』の願いを叶える為に。 「あたしは紅(ルージュ)。皆の強欲(アヴァリス)。 どこまでも我儘に強欲に!願いを叶えるために。あたし(大罪)で在る為に!」 高らかに、声を。 →

2013-08-03 14:03:10
リズ @soujyu00_sin

→ 「オル、アン、リュグ、ディズ、アセディ……コレール。大好きよ!」 最後に向けた視線は兄へ。欲しがりな妹は、笑う。 みたいのも覚えていたいのも笑顔。大好きな人達と一緒なら、いつだって笑顔がいいから。 扉を押しあける。さいごまで、笑顔の、まま。 はらり。白い花弁が、一枚、おちた

2013-08-03 14:06:31
リコリス @actAcedie

薄紅のストールに頬を寄せる。彼女の暖かい香りがした。頭の中でガチャリガチャリとざわめく錠の音が、少し和らぐ。 「おぼえている」 小さな呟き。それは囁きに近く。胸元で手を組み、まるで祈るかのように。 「おぼえて、いるわ」 そっと、扉を押し開ける。――夢見るような、笑顔を浮かべて。

2013-08-03 14:44:44
----- @ssdmt_sin

「みんなで、お昼寝、ね。うん。――みんなで」 嫉妬の声に振り向かず、歩みを進める。 扉の前に立つ。目を伏せて、一言。 「――ねえ、愛してるよ。」 閉じた瞼を開く。扉に手をかける。 口元に浮かぶのは、色欲らしい、艶やかな笑み。 振り返りたかったけど、振り返らずに、 扉を抜けた。

2013-08-03 15:25:18
紅の暴食 グルマンディーズ @Gourmandise_rai

「愛している…か。」 他意はない。だが、重いようで軽い言葉に複雑な笑みを浮かべる 「なら、ボクは黒を好きになってくるよ。好きだから食べるんだ。愛はなく、ね。」 扉に手を掛け重苦しい音をたてながら開け放つ。笑っているような悲しいような複雑な表情を浮かべ―

2013-08-03 16:54:04
muguet(ミュゲ) @reclew_2ndsin

「…ねぇ、オルグイユ」 皆が扉を潜ったのを確認してから、傲慢に声をかける。

2013-08-03 17:51:50
muguet(ミュゲ) @reclew_2ndsin

「…ううん、ごめんなんでもないや」 そう言って扉に向かう。 「行ってきます」 明るい口調で言い、開いた扉から溢れる光に少年は飲み込まれた。

2013-08-03 18:14:43
『   』 @Ssace_sin

——六人が、六の大罪が。扉を開いて、世界の『狭間』へと消えていく。それを、少年はただ無言で見送って。 「……だって、ね。これで、最後だもの」 六枚の花弁の花は、これを最後に歪むだろう。眼を一度、伏せて。 最初に扉を潜って。『狭間』へ赴いて。 そこでその人を見てから、どこか、

2013-08-03 19:03:15
『   』 @Ssace_sin

——『無い』もの揺さぶられるような、そんな、空虚な情動が、時折唐突に現れては、消えていく。 ゆっくりと眼を開ければ、変わらない風景。無人の温室。この城から自分以外の存在が失せるなど、いつぶりの事なのか。 「……トレークハイト」 呟く。対岸の者の名。識る事の無かった『座』の名。

2013-08-03 19:03:16
『   』 @Ssace_sin

——「不必要なものは、消えろ」 「……僕は、僕の『傲慢』は、僕の『紅の大罪』は、『無駄』ではないよ」 届かない声を、再び、零す。背を離して振り返る。手に持っていた『友達』が、地面に転がる。 「『望まれた』のは、『望んだ』意思があったからだ」 手を伸ばす。白い手袋、視界に白い髪。

2013-08-03 19:03:19
『   』 @Ssace_sin

「その『傲慢』を断ち切れると驕るのなら」 力を込める。ほんの一瞬、重さが腕にかかる。 「その驕る意思すら『傲慢』に繋がる糸になる」 押し開く。『狭間』は罪を受け容れる。 己の『傲慢(おもいあがり)』すら消し去ると、その意思を持つのなら。 「——相応の覚悟を、してもらわないとね」

2013-08-03 19:03:21
『   』 @Ssace_sin

——そして、    物語は、手繰られる——

2013-08-03 19:03:22
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