第二大罪大戦《第二の狭間》【戦闘フェイズ1】

紅(ルージュ)は暴食、グルマンディーズ(@Gourmandise_rai) 黒(ノワール)は怠惰、トレークハイト(@sin_gomokumame) 狭間に出で遭い、交叉する。
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紅の暴食 グルマンディーズ @Gourmandise_rai

ーーー開け放った≪扉≫の先。≪狭間≫ 不意に視野が失ったと思うとすぐに視界が開けてくる。 見えてくる世界。 そこには二人しかいない。 自身と戦う(奪い合う)相手はどこだろうと周りを見渡し、確認すると軽く会釈する。 「初めまして、かな?ふふふ。」 嗤う。意味なく、

2013-08-04 19:39:30
――― @sin_gomokumame

かつん。靴音を鳴らして扉を抜けた。『大罪』を『狭間』へ導く役目を終えた扉は、音もなく崩れて消え去る。 周囲を確認することもなく、まず最初に画面を展開。その数は3つ。まずはこの場と敵を『知る』ために。 知らなければ、彼女の『罪科』は形を成さないのだから。→

2013-08-04 19:44:22
――― @sin_gomokumame

正面。黄色の髪の、少々幼い面立ちで笑う影。3つの画面のうち真ん中が『それ』を捉える。 『狭間』にいるのだから明白な事象ではある。――『大罪』。 「僕は『怠惰(Trägheit)』。君の名を、聞こうか」 『把握』のための、第一段階。

2013-08-04 19:44:40
紅の暴食 グルマンディーズ @Gourmandise_rai

名を聞かれ、うーん。とうなるような声を上げる。ただ名を聞かれただけで悩む必要などないが、簡単に教えるのも…なんて考えてしまう。 だが、すぐに笑みを浮かべ口を開く 「ボクは『暴食(gourmandeise)』。キミ達、『黒』を食べるために、此処へ来たよ。」 →

2013-08-04 19:52:25
紅の暴食 グルマンディーズ @Gourmandise_rai

展開される3つの画面に驚きを見せる様子もなく、ただ、くすくすと嗤う。ただ、その嗤い声はすぐには止まない。彼を、『怠惰(tragheit)』を確認してからも止まない。

2013-08-04 19:55:03
――― @sin_gomokumame

『暴食(Gourmandise)』、自分たちの『暴食』ではない、『座』。画面に情報が書き加えられる。『紅の暴食』。まだ、足りない。 嗤う暴食を鋭く見据えながら、しかし彼女はその場から動かない。 3つのスクリーンは大量の文字列を流しながら解析を繰り返している。

2013-08-04 20:24:50
紅の暴食 グルマンディーズ @Gourmandise_rai

「へぇ。さすが怠惰、だね。とても、つまらなさそう。うん。つまらないものって、結構いい物だったりするよね。」 うんうん。と頷き相手を見る。鋭い、射抜くような眼にまるで嘲り、挑発するように。 「トレークハイト…ね。ふぅん。」 ニヤリ。まるでそんな雰囲気で嗤う。→

2013-08-04 20:35:30
紅の暴食 グルマンディーズ @Gourmandise_rai

「お姉さん。お姉さんの知る暴食ってどんな人?」 唐突に、脈絡もなく、そんな話をし出す。 嗤いをやめ、真剣な眼付きで彼女を見据えながら。 まずは、一歩、彼女へ向けて『歩を進める』。

2013-08-04 20:40:34
――― @sin_gomokumame

僅かに、眉を潜める。何を企んでいる?『把握』できた情報が少なすぎて、まだ『予測』ができない。面倒くさい。今はこの会話に乗っておく。 「『黒の暴食(Völlerei)』は、僕にとって『在るべき暴食』。それ以外の『暴食』など、ない」 だから、君は『余計なもの』だ。言外に、そう滲ませ。

2013-08-04 20:47:20
紅の暴食 グルマンディーズ @Gourmandise_rai

「『在るべき暴食』…ね。けど、それは本当に『在るべき暴食』なのかな?」 さらに1歩、歩を進めながら言葉を放つ。 自分への敵意をひしひしと感じると不思議と嗤いだす。 (楽しい。あぁ。なんでこんなにも楽しいんだろう。) 自分でもわからない。だが、→

2013-08-04 20:55:46
紅の暴食 グルマンディーズ @Gourmandise_rai

この怠惰を食らうと『黒』はボクをどう思うだろう。『紅』はボクをどう思うのだろう。周りの評価。そんなものに左程興味はないけど、ここから『未来』に『黒の怠惰』を食べることを考えると、その『味』にどれだけ『恐悦』するのだろうか。 そんな怖さと愉しさで嗤いを堪えることなどできなかった。→

2013-08-04 20:58:52
紅の暴食 グルマンディーズ @Gourmandise_rai

「ねぇ。そんなつまらないことするよりも…」 -ー1歩 「そろそろ『遊』ばない?」

2013-08-04 21:00:15
――― @sin_gomokumame

「君にとってこれは『遊び』?」 スクリーンを展開。もう2つ。合計5つ、うち3つを引き続き解析に回し、2つを自分の前に。左側の画面内に捉えた『暴食』の姿は、縁を赤く彩られている。 「僕は、『殺し合い』をするつもりで来たんだけど」 左手で、画面を移動させる。自分の視線の高さ。→

2013-08-04 21:14:42
――― @sin_gomokumame

「君は『僕の知らない暴食』、『僕が認めていない暴食』」 「だから『余計なもの』だ」 「ひとつの『座』に大罪はふたつも『要らない』」 「…………だから、『削ぎ落とす』」 きゅいん、とスクリーンが震えて鳴る。『削落』の力そのものが波となり、『暴食』を削ぎ落とさんと襲い掛かる。

2013-08-04 21:15:08
紅の暴食 グルマンディーズ @Gourmandise_rai

「ん?」 スクリーンが鳴る。そんな異常な光景に危険を察知すると身構え、次の瞬間、透明ながらも確実に来る攻撃を捉える。 範囲、それだけを確認するとまともに受けるのは分が悪いと判断する。が、同時に興味が湧いた。 「ボクの知る怠惰と相反する存在。その力、ボクも知りたい。」→

2013-08-04 21:40:12
紅の暴食 グルマンディーズ @Gourmandise_rai

刹那、範囲攻撃を完全に受けずに済む速度であったにも関わらず、左腕を攻撃に差し出すように突き出す。 痺れ。 そんな感覚にも似た攻撃に眉を顰めながら 「これが、『削落』?………あぁ。なるほど。そういう、、、」 攻撃力を感じなかった攻撃に違和感を感じたがすぐに笑みを浮かべ→

2013-08-04 21:43:34
紅の暴食 グルマンディーズ @Gourmandise_rai

「そんな単純な攻撃じゃ、まだボクは『捉えられない』よ?」 相手のスクリーンと攻撃方法からおおよその推測を立てる。 「次はこっちから行くよ!」 左手を振り上げる。同時にナイフやフォークが『4つ』トレークハイトへ向かって飛ぶ。投げたと同時に彼は走り出す。

2013-08-04 21:49:49
――― @sin_gomokumame

「……チッ」 やはり『把握』が足りないか。『座』を丸ごと削ぎ落とすつもりでいた攻撃は物理的なダメージすら与えられず。しかし、まだ『予測内』。 3つの画面で、解析は続けられる。 「……もっと」 『知らなければ』。→

2013-08-04 21:59:46
――― @sin_gomokumame

そう悠長に構えてはいられない。投げつけられ直線的に飛んでくるナイフとフォークを右手にあるスクリーンで受け止め払う。駆けてくる暴食に備えようと呼び出すスクリーンは3つ。 3つ重ね、右手で構える。どんな攻撃が来ても、この画面で受け止めよう。

2013-08-04 22:00:08
紅の暴食 グルマンディーズ @Gourmandise_rai

「目障りな『青』だね。『制御』の『青』はいらない。だから、『食べ』ちゃうよ。」 左手でスクリーンを横から掴むと、浮いているスクリーンの色が『青』から『黒』に変わる。まるで急に電源が落ちたかのように。そして、スクリーンを投げつけると、再度距離を詰めに掛かる。

2013-08-05 01:47:04
――― @sin_gomokumame

盾にしたスクリーンの反応がない、……食われた? 「ッくそ!」 黒に変えられ、物理的に投げられた3つのスクリーンがかき消える。解析の手を今止めるわけにはいかない、背後のスクリーンを守るように、その場で左脚を軸に、脚を、振り抜く!

2013-08-05 01:58:56
紅の暴食 グルマンディーズ @Gourmandise_rai

「!?」 見た目と反した予想外の攻撃に驚きつつも持ち前の体術を活かし、横腹に当たると同時に脚を掴む。 「ボクと体術でやり合うなんて、ずいぶん度胸有るんだね。お姉さん。」→

2013-08-05 02:12:02
紅の暴食 グルマンディーズ @Gourmandise_rai

刹那、脚をひねるように回転させ、地面に叩き付けるように投げる。自身も回転の為、地面に倒れるが受け身を取る。 急ぎ起き上がろうとするも腹部への痛みで一瞬顔をゆがめる。 「腐っても『大罪の器』ってことか。」 表情は笑う。トレークハイトの意外な攻撃にどこか楽しげに。

2013-08-05 02:14:54
――― @sin_gomokumame

「……ッ!?」 蹴りを入れた足を掴まれて地面に叩きつけられる。背中を強打し、一瞬息が止まった。 ぐらりと意識が揺れる。息の詰まる朦朧の中でもう1つ画面を呼び出す。倒れたまま、構えた。画面内に捉えるのは、先ほどスクリーンを掴んだ『左手』。→

2013-08-05 03:18:25
――― @sin_gomokumame

半透明の画面は自分の力そのもの。それに直接触れてしまえば、『解析』『把握』は一気に進む。スクリーン3つを犠牲にしたにしては少ない成果だが仕方ない。 「……『削ぎ落とせ』!」 絶え絶えの声で、宣言する。『削落』の力が向かうは、暴食の左掌。

2013-08-05 03:18:37