- K_misa_maguro
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@K_misa_maguro 狂人の論理は、感情を論理という私たちのいる現実世界のルールで割り続けることによって、歪な解決を導きます。「理解は出来るけれど共感はできない」、世界(そして、私たち)と個人(犯人)のディスコミュニケーションが生み出していると思います。
2013-08-14 00:44:39@K_misa_maguro 一方、異世界本格ミステリと呼ばれるものは、私たちの存在しない別の世界(虚構の世界)の謎が、私たちの世界の論理で導きだされます。私たちは、現実世界と異世界を繋ぐルールを見付けることによって、虚構の中に「世界」を発見します。
2013-08-14 00:45:21異世界本格はどんな論理であろうと前提たる世界を崩さないものかなあと思います。あ、でもそうすると「続・日本殺人事件」はどう位置付けられるだろう。
2013-08-14 00:46:07@K_misa_maguro 両者は、隠されたルールを見付けるという点では(個人と世界という差異はあれ)似ていますが、本質的な部分で断絶と繋がりを描いているという点では、志向しているものは正反対ではないでしょうか(意見が重複していたら申し訳ありません)。
2013-08-14 00:47:37異世界本格は前提が明らかなので、その前提に則り、普通に論理を展開すれば良い。一方で、狂人の論理もの(これを異世界本格と対置するのもいかがなものかと思いますが)においては、前提が不明である場合がほとんどで、ホワイダニットの様相を呈すのが通常。
2013-08-14 00:48:07山口雅也の呟きが見えたので言わせてもらうと、彼の作品は狂った世界を作り上げつつ、その世界でしか起こりえないハウダニット、ホワイダニットを起こしてるわけよ。 つまり狂った世界を読者に認識させておき、そんな世界の中でも更に狂っている! という人物を配置して、読者を驚かすの。
2013-08-14 00:49:09狂人の論理と異世界本格ミステリの違いか……そもそも、前者はミステリにおけるひとつの手法、後者はジャンル内ジャンルなので、比較すること自体がナンセンスなのかもしれない。
2013-08-14 00:50:49@mysteryEQ ええ、異世界本格以外にも同じ構造の作品が多いであろうことも理解できます。単に「共通点があるよね」と言いたいがために雑なくくりで話をしてしまっていました。
2013-08-14 00:50:56【RT】つまり「常識・倫理」を図式化した場合、現実世界に立脚した本格が「読者=作中人物(の論理)」「狂人=犯人(の論理)」とすると、異世界本格は「読者(の論理)」 「異世界の作中人物(の論理)」 「異世界の狂人=犯人(の論理)」と大別できるわけだ。
2013-08-14 00:51:30