名古屋哲学フォーラム2013実況・感想など
今日はコレRT 名古屋哲学フォーラム2013 テーマ:美を語る資格があるのは誰だ? 心理学(脳神経美学) vs 科学哲学 vs 分析美学 日時:2013年9月14日(土)午後1時半より 会場:南山大学名古屋キャンパスR棟R32教室 http://t.co/57eSIa3hh9
2013-09-14 11:46:17主旨:川畑氏によれば、アートはつくり手の美を表現するもの……しかし分析美学では、美と芸術との結びつきは疑われている。対話の余地がある。また、ふたたび川畑によれば、実験美学は、実験に基づかない方法論への批判から出てきた。方法論といえば科学哲学。
2013-09-14 13:40:50川畑氏発表:神経美学では、「美しさ」という感覚(、経験、判断、評価……)を脳部位(やそのネットワーク)の活動の検証に用いる。芸術の機能〔まあ哲学者としては効果と機能とかを区別したがるかもしれんね〕を脳の機能と同一視する研究者もいる(Zeki, Onians)
2013-09-14 14:09:12川畑先生発表:脳神経科学では、「美」の定義はやってないが、知覚・認識や神経活動には、特定の過程があるだろうと考えている。少なくとも感覚入力は要るだろう。尺度やカテゴリ(美かそうでないか)として調べたり、美の極性(醜と同軸かどうか)を調べたりはしている
2013-09-14 14:36:23川畑先生発表: 芸術様式をいろいろ変えると脳(視覚皮質)の活動も変わる。フォービスム・シュルレアリスム(不調和)・ダダイズム(不規則)・作品のサイズなどに応じて。また、美的なものに対して反応する系も顕在(報酬系)~潜在(運動野)があり、これを調べる実験もある。
2013-09-14 14:42:26〔Birkoffの美的評価M = O/CのCは複雑さで、これは特徴量とか、次元を使って定義されるので、ゼロにはならんようになっているらしい。多様の統一を式にしてもこうはならないと思うので、バーコフがなに考えてたかはナゾ。〕
2013-09-14 14:53:17森先生発表:美学者は「美的」についていろいろ言ってるので、論者ごとに具体例を確認するほうがよい。また、「美」[beauty]と「美的なもの」[the aesthetic]との区別をしている。美的なものの例としては、優美・繊細な・けばけばしい・どぎついなど(Sibley)
2013-09-14 14:57:57森先生発表:森先生による「美しい」という言葉の使われかた(全体的価値性質vs.特定的価値性質)についてのポリティカリーインコレクトな解説! / 現代の美学者は、「快」を美的経験の十分条件としては認めていない。なんか区別があるだろうと思っていて探している。必要条件とも認めていない。
2013-09-14 15:09:08森先生発表:個人の経験・感動・賞賛と、作品の良さ〔美的な価値[aethtetic value]の高さのことだと思う〕とを区別できるように思える。「美的」についてこういう前提を持ったうえで、分析美学者は神経美学への批判をしているが、神経美学の実験結果の含意を考えるのが有益では。
2013-09-14 15:17:42森先生発表:〔まあでも、いかにポリティカリーインコレクトな区別であっても、一定数のひとが実際やっている区別である以上、美学的説明を与えることは有益なはず。正しく批判するためにも。〕
2013-09-14 15:35:00