公文書館による歴史公文書等の保存・公開について

学術たん連携企画「フランスの文化政策」で古文書の管理についてつぶやかれているのを見て… 「そういえば歴史公文書なら公文書館が管理できるはずだし、公文書でなくても寄贈を受けたりすれば同じく公文書館が管理できたはず…」ということを思い出して、簡単に調べてみました。 関連する法律の条文を追っかけただけなので、ほんとにごく簡単な内容です。
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前提

まとめ 学術たん連携企画「フランスの文化政策」 by博物館学たん(museology_tan)&政治学たん(seizigakutan)&法学たん(Juris_tan) 15743 pv 376 4 users 21
政治学たん @seizigakutan

現在は赤字国債の累積などによって財務省は緊縮財政に傾こうとしています。その中でそれで食べていく人が多い産業政策ではない、文化政策でお金を使うよう文科省が主張してもなかなか通りにくいのが現状なんですよね。事業仕分けでも、博物館の類は多く仕分け対象にされたくらいですから。

2013-09-09 23:16:40
エツナカ @Etunaka

@seizigakutan その事情は、古文書の管理なども同様ですね。現状日本の古文書は有志で保存するのが主だといいます。市民の関心が薄いこともあって、役所が古文書の保存に避ける人員も予算も減っていく一方だと聞きますね。

2013-09-09 23:21:44
政治学たん @seizigakutan

@Etunaka NPOが設立しやすくなっていますし、新しい公共などとも言われていますから、役所としてはこれに期待しているのでしょうけども。 ただ、現状では限界があってもっと何らかの対策なり努力が不可欠ですね。

2013-09-10 00:11:45
エツナカ @Etunaka

@seizigakutan 古文書の記録・保存に関しては有志のボランティア頼みでは限界に来ている(作業のマンパワーもないし、原本を持ち主が手放して散逸するのを防げる設備が整備されてないことも)ので新しい公共であたるのは難しそうです。特に古文書館の整備とかは行政が本来得意そうですし

2013-09-10 00:18:25
政治学たん @seizigakutan

@Etunaka 仰る通り、まさに行政が法令に基づいてしっかりした予算と組織を駆使して行うのが一番良いタイプの仕事ですよね。 財政的な困難さえなければ堂々と予算拡大を主張できるんですけども……難しいですね。

2013-09-10 00:22:27
エツナカ @Etunaka

@seizigakutan 難しいですね。継続性が必要な分野だから調整弁みたいに予算が変動しても困る一方、生活に直結しないから(関心が低く)調整弁みたいに扱われやすく実際にそうなっていますしね。

2013-09-10 00:35:15
政治学たん @seizigakutan

@Etunaka 結局関心を持ってもらって、「文化政策に予算をたくさん使うことを納得する人を増やす」しかないように思うんですよね。 そういう意味では結局広報の力なのかなとも思います。

2013-09-10 00:42:59

本論

行政法たん @admi_tan

フランスの文化政策 http://t.co/uwWe5WLmbf@Etunaka さんと政治学たんが触れていた古文書の記録・保存 https://t.co/WpPFGH0WEM について勝手に補足してみようかな。今でも公的な施設が古文書の記録・保存を行う制度自体はあるんだ。

2013-09-13 22:59:08
行政法たん @admi_tan

代表的な施設は国立公文書館だね。国立公文書館は歴史資料として重要な公文書その他の文書(歴史公文書等)のうち国立公文書館に移管、寄贈、寄託されたもの(特定歴史公文書等)を保存することや一般の人が利用できるよう公開することを事業として行っているよ。

2013-09-13 23:03:50
行政法たん @admi_tan

(国立公文書館が行う業務の範囲については国立公文書館法11条に定めがあるね。)

2013-09-13 23:05:10
行政法たん @admi_tan

公文書館の制度において重要なことは、1.歴史資料として重要な文書を保存し一般の人が利用できるよう公開することを行う公文書館は国立公文書館に限られないってことと、2.公文書館では一般に公文書と思われている文書(行政文書など)だけでなく民間の文書も保存・公開することができるってこと。

2013-09-13 23:07:19
行政法たん @admi_tan

国や地方公共団体は公文書館法に基づいて公文書館を設置することができるし、公文書館に(国や公共団体以外の)団体や個人から歴史資料として重要な文書が寄贈・寄託されれば、その公文書館が責任をもって保存し、一般の人が利用できるよう公開していくんだ。公開するっていっても限度はあるけどね。

2013-09-13 23:12:08
行政法たん @admi_tan

問題は、これらの制度がどの程度活用されているか、活用されていたとして実際の運営は上手くいっているか…ということなのかな。エツナカさんや政治学たんの口調からするとそう活用されているわけでもなさそうだね。

2013-09-13 23:14:54

余談

行政法たん @admi_tan

(わたしは完全に専門外だからよく知らない。調べれば公文書館の総数や収蔵文書数、全国での分布の具合、組織や予算の規模、補助金の額やその推移、国や自治体の行っている関連施策など色々出てくると思うけど、深く調べていくのはさすがに重いよ。せめて専門に少しでも引っかかっていればね…。)

2013-09-13 23:18:47
おにぎり @satoyamahello

@admi_tan  行政法の学者先生でも、行政法の中のどの分野の専門!っているみたいですが、行政法たんは行政法のどの分野に強い?(専門?)なんですか?

2013-09-13 23:24:30
行政法たん @admi_tan

@satoyamahello 行政法の分類(作用法、救済法、組織法)でいうと組織法が一番強い…というより一番マシですね。私がこのツイートで言った専門はまた別の分類によるもので、行政分野(財務行政、文化行政など)の中で比較的私の勉強が進んでいる分野のことです。こちらは当面秘密です♪

2013-09-13 23:45:09