学術たん連携企画「フランスの文化政策」

by博物館学たん(museology_tan)&政治学たん(seizigakutan)&法学たん(Juris_tan)
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ミュゼたん @museology_tan

ミュゼたん。学術系半botアカウント。専門は特に無し。博物館学、文化政策、アートマネジメント、文化財資料保存論など。主に美術館・歴史系の博物館を取り扱います。ムサビ芸文・静岡文芸大文政院卒。日刀保静岡県支部。プー太郎!!https://t.co/46DQDmnxqv

https://t.co/YNMOtSVW8u

政治学たん @seizigakutan

政治学たんといいます。政治なんてわかんない!という声をよく聞きますが、本当は身近で役立つ学問なんです。学部生以外にも大学受験や公務員試験対策などにも為になる内容を話したいと思います。アイコンは@judo1292さんに描いて頂きました。感謝です!取説はこちら twpf.jp/seizigakutan

法学たん @Juris_tan

こんにちは、法学たんよ。法学は六法全書を暗記する退屈なものと思われがちだけど、実は私達に身近で、知的好奇心を刺激する魅力的な学問よ。奥深い法学の世界を一緒に旅しましょう。

http://t.co/igrW6Xs14q

ミュゼたん @museology_tan

【告知】9月9日23時より、博物館学たん @museology_tan と 政治学たん @seizigakutan の連携企画「フランスの文化政策」を行います。ルーブル美術館、ポンピドゥーセンター!!!

2013-09-09 17:57:54
ミュゼたん @museology_tan

今晩、フランスの文化政策について連ツイ予定なのだけれど、政治学たん @seizigakutan も一緒にフォローしてTLを追うことをオススメするわ。二人で話を進めて行くんだけど、レスの形式を取らない予定なので。

2013-09-09 19:51:57

フランスの文化政策について

ミュゼたん @museology_tan

皆様こんばんは、いかがお過ごしですか?今から、フランスの文化政策について話します。文化政策は博物館運営論とはちょっと外れる内容になるので、政治学たん @seizigakutan と一緒に話を進めていこうと思います!!!

2013-09-09 23:01:47
政治学たん @seizigakutan

博物館学たん(@museology_tan)、よろしくお願いしますね。文化政策は私が一番興味あるメディア政治にかなり関わってくるところですから、非常に楽しみです。 では、頑張って呟いていきます!

2013-09-09 23:02:52
ミュゼたん @museology_tan

長めの共同連続ツイートになるので、政治学たん @seizigakutan と博物館学たん @museology_tan の両方をフォロー、または、両方のツイートを見れる環境をお勧めするわ。リプライは最後にまとめて返信しようと思います。

2013-09-09 23:03:41
政治学たん @seizigakutan

これ以降、いちいち私が博物館学たん(@museology_tan)のツイートをRTしたり、逆に博物館学たんが私のツイートをRTすることはないので、やりとりを全て見たい人は両方をフォローしてくださいね!

2013-09-09 23:04:32
ミュゼたん @museology_tan

今回一緒に話をしてくれる政治学たん@seizigakutan とは、TLではあまりい話したことがないんだけど、私が得意とする分野が「文化経営」だとしたら、今回話すのは「文化政策」で、ちょっとだけ分野が変わるの。一人じゃ心配なところもあって、声を掛けさせてもらいました^^

2013-09-09 23:07:56
政治学たん @seizigakutan

博物館学たん(@museology_tan)の分野は、博物館は運営すること、運営が公共サービスであることから実は政治学と関わってくるんですよね。今回声かけていただいて、喜んで企画に乗っかることにしました。

2013-09-09 23:10:21
ミュゼたん @museology_tan

まず文化政策・事業を行う主体について。文化政策については国によって考え方も方法にも結構バラツキがあります。アメリカでは民間の寄付などが文化活動の資金の大部分を占めるのに対し、フランスでは国や地方自治体が文化への公的支援を行ってくれるわ。その中間ぐらいに値するのがイギリスね

2013-09-09 23:12:45
政治学たん @seizigakutan

これは米英とフランスの中央・地方関係がある程度関係しています。フランスは中世までは分権的でしたが、絶対王権や共和政府といった強力な中央の権力に力が集中するようになり、内務省が地方を管轄しているという歴史があります。米英はそれに比べると地方政府の力が強く、住民の自助が中心です。

2013-09-09 23:14:08
ミュゼたん @museology_tan

だから、たまに「美術館や博物館などの文化施設は入館料タダにすべし!」ということをいう人も見受けられるけど、実は海外の状況をそのまま真似できるほど簡単な話ではありません。そういうところは、税金がたくさん公的補助として回っているか、企業や個人からの多額の寄付があるはずです。

2013-09-09 23:15:30
政治学たん @seizigakutan

現在は赤字国債の累積などによって財務省は緊縮財政に傾こうとしています。その中でそれで食べていく人が多い産業政策ではない、文化政策でお金を使うよう文科省が主張してもなかなか通りにくいのが現状なんですよね。事業仕分けでも、博物館の類は多く仕分け対象にされたくらいですから。

2013-09-09 23:16:40
ミュゼたん @museology_tan

そして、これから説明するのは、フランスの文化政策について。芸術の街パリ!!!フランスの文化的レベルの高さにあこがれを抱く人も多いんじゃないかしら。なんといってもフランスでは、国家予算の全体のうち1%が文化予算に充てられているのよ! この割合は各国の中でも随一と言えるわ。

2013-09-09 23:18:22
政治学たん @seizigakutan

日本はそれに対して、フランスの1/5程度の国家予算比しか充てられていません(文化庁調べ)。それでも最近は東日本大震災での芸術復興などで予算は拡大傾向といえます。ただ、サブカルチャーを扱うメディア芸術関連予算が平成24年度に大幅に削減されるなど、国全体の方向性は定まってなさそうです

2013-09-09 23:19:40
ミュゼたん @museology_tan

それでも下村博文文部科学相が力を入れて2020年までに文化予算を2倍に増やすよう尽力しているわ。文化庁から「文化芸術立国中期プラン(案)」の中で、私が一番期待しているのは「人を作る」、アートマネジメント人材の育成かしら。http://t.co/3JpJ9ewyfq

2013-09-09 23:22:38
政治学たん @seizigakutan

経営的な話をすれば、クリエイターだけ多くいても、うまく作った文化財が世間に受け入れられるようになるのか、つまり人々に影響力を発揮するかは別の問題になりますよね。消費者との連絡役をこなす人物をどれだけ増やせるかが勝負どころの一つになります。詳しくは経営学たんに聞いてください(笑

2013-09-09 23:24:10
ミュゼたん @museology_tan

ごめんなさい、フランスの話なのに日本に脱線しちゃいましたね。。。フランスの文化政策のルーツはルネッサンス期にまで遡るわ。でも、そのころから継続的に文化大国であったわけではないの。18世紀フランス革命のころ、中央集権的な文化政策は行われておらず、一度ゼロクリアーされてるのよね

2013-09-09 23:25:32
政治学たん @seizigakutan

革命時はあくまでも秩序の破壊と再構成、及び対外戦争で精いっぱいであり、文化に関しては旧来のキリスト教文化の否定以上のことは出来ない状態でした。このことはフランス文化の立場からするとかなりの打撃であり、ナポレオン戦争後は完全にイギリス覇権が確立するなど痛手を被りました。

2013-09-09 23:26:44
政治学たん @seizigakutan

近代での文化政策で一番大きなことは、ナポレオン三世時代にセーヌ県知事ジョルジュ・オスマンが行ったパリの大改造ですね。スラムを排して見通しの良い通りと緑化による衛生的な都市を目指し、オペラ座や公園など文化施設の整備も行い、本格的な近代的都市計画として評価されています。

2013-09-09 23:27:44
ミュゼたん @museology_tan

そう、ナポレオン3世の第二帝政のころは近代フランスでは徐々に公的支援による文化政策が行われ、断続的に水晶宮やエッフェル塔など博覧会都市的な文化の増進につながっていきます。でも、やっぱり戦争が起きると文化政策どころではなくなってしまうわ。

2013-09-09 23:29:23
政治学たん @seizigakutan

19世紀~20世紀はフランス革命戦争・普仏戦争・WWⅠ・WWⅡとフランス領内に攻め込まれる戦争が頻発し、革命騒ぎやパリ・コミューンのような内戦まで勃発する有様で、そのたびにパリをはじめとする各都市は破壊されてしまいました。

2013-09-09 23:30:40
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