デジタルをめぐる冒険 III

デジタル世界と実世界の双方向の関係に関する考察です。 デジタルをめぐる冒険 http://t.co/JNtVMcEJph デジタルをめぐる冒険 II http://togetter.com/li/567243 続きを読む
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三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

「デジタルをめぐる冒険 II」をトゥギャりました。 http://t.co/j6NqPZMFXq

2013-09-22 05:10:10
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ソーシャル時代のエンターテイメントは、ファン同士の盛り上がりでさえ、約束されたコンテンツなのだ。

2013-09-22 13:15:22
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゲームにはまだ大きな可能性がすっぽりとある。 ゲームのキャラクターたちには、より豊かな命が与えることができる余地がある。 そのためには厳しく気高い人工知能技術の導入と実装が必要だ。

2013-09-22 14:09:04
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

価値や質といったものは、競争の中から生まれるのだ、という考えは、資本主義に限ったことではない。

2013-09-22 15:02:16
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゲームは他の様々な本質と繋がって行かなければならない。 繋がることは、繋げられること。 作用は相互であり、それがゲームを変えて行く。

2013-09-25 02:14:44
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

最も大きなスケールで考えれば、デジタルゲームは、開発者と、ユーザーと、研究者で作って行くものだ。

2013-09-25 02:22:51
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

知能がこの宇宙の本質の一つであるとすれば、 人工知能もデジタル世界の本質の一つだろう。 或いは、イレギュラーか? いずれにしろ、知能と人工知能は、それが属する世界との関係において同型である。

2013-09-26 22:34:50
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

デジタルはどこまで行っても、マシン(=ソフトウェア)の言語である。マシンを形成し、マシンを構造化し、マシンの中を流れ、マシンを制御し、マシンが吐き出す言語である。ちょうど人間の精神が(自然)言語で構造化され、言語で統御され、言語を吐き出すように。

2013-09-26 23:23:56
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

蛋白質でできた脳と体を持つ人間が、デジタル言語を作る意味は何か。いや、正確にはデジタルではなく、ラップされた自然言語に似た言語だ。

2013-09-26 23:25:07
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

デジタルで出来ているにはソフトウェアであって人ではない。その体、その手、その言葉がデジタルで出来ている。

2013-09-26 23:26:26
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

人間が自然言語で哲学を持つとすれば、 人工知能はデジタルで哲学をするだろう。 そんなことは不可能だ、というならば、自然言語とはそも何なのだ? 自己の定立を世界との関わりの中で見つめるのが現象学だとするなら、 ソフトウェア(人工知能)にも、それが可能ではないのか?

2013-09-26 23:28:53
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

言語を手がかりにするにせよ、エネルギーの流れと捉えるにせよ、生物は世界との関わりの中で定立する。 デジタル世界の中の知能も同様だろう。ただ、その単位は原子でもなく、エネルギーでもなく、digit であり、そのストリームの中でAIは動的平衡状態、或いは散逸系として存在するだろう。

2013-09-26 23:33:40
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

数学は発見か発明か、という議論があるように、デジタル空間はコンピューターが発明したのか、元からある空間なのか、という議論があるだろう(あまりしないが)。もちろん正解はない。自分はデジタル空間は存在しコンピューターはたどたどしく、そこにようやくアクセスしているに過ぎない、と考える。

2013-09-26 23:42:35
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

とすれば人工知能は、そういった自由な秩序のデジタルの海で泳ぐ魚のように、マシンのアーキテクチャからも、言語の仕様からも自由な存在として、探求されねばならないだろう。

2013-09-26 23:48:41
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

唯一の、そして強力な制約というのは、やはりそこが離散的で有限な空間である、という点にあるだろう。連続無限空間の知能と、離散有限空間の(人工)知能の相違について、純粋に理論的にさえ探求されることができる。だからこそ、人工知能はコンピューター・サイエンスの本質かつ主要なテーマである。

2013-09-26 23:50:06
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ただ数学の集合がそうであるように、そこに位相を入れなければ空間は定義されない。デジタル空間においても適切な位相を入れてこそ静的な空間構造が決定される。さらにインタラクションの法則を入れて動的な運動が定義される。デジタル空間の探求は数学的にはそこから始まり、知能で終わることになる。

2013-09-26 23:52:15
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

プログラマは本来、マシンの言葉である言葉を、己の内側に、プログラミング言語の力をかりて持つ者であり、プロセッサの力をかりて、局所的なデジタル空間を造形することになる。

2013-09-26 23:55:02
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

本来のデジタル空間の自由性に対して、現在のプロセッサが切り取る空間はかなり偏った部分空間であり、それがデジタルの全体であるわけではない。さまざまなプロセッサ、さらにその上のプログラムを通して、人間は様々なデジタル空間を切り取るけれど、その奥にはもっと広大で豊かな宇宙が続いている。

2013-09-26 23:57:16
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

人類のコンピュータの歴史は、連無限続の世界の中で、動的な離散有限のダイナミクスの世界を創造することであった。

2013-09-27 01:14:13
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

そして人類がコンピュータを「発見」してからさせて来たことは、離散有限の世界のマシンに連続無限の世界を解釈させようとしたことであった。

2013-09-27 01:18:54
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

連続無限の世界から離散有限の世界を見る。 離散有限の世界から連続無限の世界を見る。

2013-09-27 01:36:09
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

僕たちが離散有限の世界の内的言語を見つけ出すことがあるだろうか?

2013-09-27 01:38:26
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

この宇宙が自律発展する世界であるように、デジタル世界の中には、そういう世界があるだろう。ただ多くのプログラムは、デジタル世界へ深くはいることなく、機能のみを利用して帰って行く。デジタル世界の世界性に目覚めよ。

2013-09-27 02:01:34
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

プログラム言語は進めば進むほど、より世界の自律性を用いるようになる。

2013-09-27 02:02:42