丸谷才一全集(文藝春秋、全12巻)刊行に際して、いろいろ考えたこと
丸谷才一全集(文藝春秋)第一回(第五巻、小説)配本初版特典として、希望する人全員に丸谷さんの句集「八十八句」が贈呈される(非売品、選句・長谷川櫂、装丁&絵・和田誠)。同封の葉書で申し込む。 生前に「七十句」というのがあって七十歳の時に出したもの、選句は大岡信。
2013-11-06 10:16:26続き。この句集目当てで全集を買うことにしたというのも一つあります。 あと、各巻の解説を読んでみたいのね。小説は池澤夏樹、三浦雅士、辻原登、湯川豊。評論は三浦雅士、湯川豊、辻原登。編集委員もこの四人です。最後の第十二巻に武藤康史作成の年譜・書誌あり。
2013-11-06 10:23:16ツイで丸谷才一の話を書いて誰に届くのかよくわかりませんけど(フォロワーさんでも具体的に顔が浮かぶ方はほんのちょっと)、好きなのでいろいろ書いてみました。本のことってわりと読者を選ぶのよね。
2013-11-06 10:25:50自転車修理の間に丸谷才一全集第五巻を読む。 「女ざかり」と「今は何時ですか?」は言葉を扱うのが商売の女の人を主人公にしてる。「女ざかり」は新聞社の論説委員、「今は…」は時代物作家。第六巻所収予定の「輝く日の宮」は日本の古典学者から作家にる人だし。つづく。
2013-11-06 15:37:20続き。で、主人公は言葉を扱うのが商売ですから、当然自分のまわりのこともいろいろ考察したりするわけですが、関わってくる男が知的な会話ができる設定になっている。さらに続く。
2013-11-06 15:40:07続き。そんな知的な会話が交わせる男女は現実にはいないだろう、という感想だとつまらないのでさらに。丸谷さんはそういう読者を育てたい、という気持ちがあったんじゃないか。書評に熱心だったのも、ジャーナリズム批判座談会を続けたのも、送り出す方への刺激そして読者への刺激を投げていた。
2013-11-06 15:44:04丸谷才一『女ざかり』(1993、文藝春秋。文春文庫になっています)は新聞社の女性記者が論説委員になった所から始まる小説なんですが、NHKだと解説委員と考えていいんじゃないかなー。どうやってネタを決めるかとか、解説委員クラスタさんが読んでもけっこう面白いと思うけど。
2013-11-06 20:14:12バクモンつけつつ、丸谷才一『女ざかり』を読む。新聞だからしゃべるのではなく「書く」のだけど、元の取材や記事を元にして社説や論説委員コラムが出来上がっていく。それを記事として大丈夫かどうかのチェックが入る。この辺がわたしとしては面白い。
2013-11-06 23:00:37小学生の時、学級新聞作ってたし、新聞が出来上がる仕組みに興味があった。仕事として新聞社に入るんなら、校閲記者になりたかった。たしか校閲って最初から枠があるんじゃなかったっけ……
2013-11-06 23:02:36新聞の社説は論説委員同士でも読まない、というのは笑えるなあ。明治のころの新聞は政治論説がまず最初だったのであれが一面だったかもしれませんけど、今のは3面か4面で、隣に読者からの投稿が載ってたりするね。わたしもあの辺は飛ばしちゃいます(^^;)>丸谷才一『女ざかり』
2013-11-06 23:17:05今はツイでNHKの解説委員が出る番組にいろんな反響があったりしてますが、前はそんなでもなかったよねえ(^^;)。わたしは見た目とかよりもまず話の内容を聞いちゃうので、話がこっちに届くかどうかがいつも気になるところです。
2013-11-06 23:19:41ぶっくおふ的古本屋にもいいところがあって、お目当ての著者がわかれば五十音順で探せる。店員に本のこと聞いてもわからないだろうから質問はしません。あと、ジャンルわけは一応できてるからそこを探す。
2013-11-09 09:29:20図書館でのレファレンス(●●について調べたいんですけど、何を見たらいいですかというような質問に答える)ができるようになるためには、自分は読んでなくてもいいけど、概略その分野にはどんな著者がいてどのへんが信用できそうなのか、を知っていることが必要でしょう。トンデモ本もあるから。
2013-11-09 09:32:59あと、辞書類のいろいろを知っておくのも大事だなー。レファレンス講習でも練習したけど。わたしはもともと雑学大好きだし、辞書も好きなので自分でもいろいろ持ってますが、あの時はへーこんなのもあるんだってのが面白かった。理数系とか工業系、法律系、などはふだん自分の関心外なので。
2013-11-09 09:37:13ネットの情報は、信用できるのもいい加減なのも嘘ついてるのも全部ごっちゃですから、すごく判断が難しい。うぃきぺでぃあや、やふー知恵袋でもあれそこは違うじゃん、っていうのが専門家から見るとあるそうですから。
2013-11-09 09:40:09作家・松井今朝子さんの自伝「師父の遺言」第1回から第12回目まですでに完結。NHK出版のWEBマガジンで読めます→ https://t.co/iQLEwOeAJw。 ブログ読者ですがネット休み中掲載のこれは忘れていて、今まとめ読み中。師父は故・武智鉄二、歌舞伎役者との関係などあり
2013-11-11 10:52:44ウェブマガジンを読んだの初めてかなー。めくるのもバーチャルで面白かった。まあ内容がとても充実していたからですが。 松井今朝子さんの「師父の遺言」NHK出版のウェブページから。 https://t.co/iQLEwOeAJw あとで加筆されて本になるのが楽しみ!
2013-11-11 13:44:26丸谷才一『女ざかり』の読書の続き。 政治家の指南役と目されていた書家が登場するのでにやにやしながら読んでいますが、明治の政治家で名書の人でもある副島種臣を引き合いに出す割りに学のない人らしく、追悼文についての日本史学者の話には反応できなくて黙っている。かなり皮肉が効いてる。
2013-11-11 14:42:25丸谷才一は小林秀雄が嫌いだったのですが、脅しつけるような文章もさることながら、書く対象に対して勉強してなくて勝手な印象を書いてるというのが不満だったみたいだから。折口信夫の話が理解できなくて本居宣長について書いちゃうなんて、と呆れていたようなことをどこかに書いていました。
2013-11-11 14:45:27何を言いたいのかよくわからない文章で、そんなのを入試問題に出す人は文学青年のなれの果てに違いない、とわたしはちょっと憎しみ(!)を感じた覚えがあります>小林秀雄 ああ、だから文学青年文学少女にいい印象がないのか。それだけじゃないだろうけどねー
2013-11-11 14:49:02詩だったらまだ飛躍が許されると思うけど、散文はもうちっと積み重ねて相手に伝わるように工夫しないと。誰が読むのかという想定も大事なのよ、書く媒体によって替えるとか。
2013-11-11 14:52:46ツイだって、完全に自分用に書く場合もあると思うけど、自分で読み返すときには、書いたのとは違う自分が読んでる感じです、わたしの場合。誤字脱字に注意を払うのはそういうときだし、次に書くものへの飛躍というか連想も、その別の自分に押されて書いているような気がします。
2013-11-11 14:55:56【新刊情報】成田康子『高校図書館 生徒がつくる、司書がはぐくむ』 司書として30年のキャリアをもつ著者が、生徒や教師たち、さらに地域の人たちの応援を得て「もっと自由でもっと楽しい場所にしたい」と日々模索する現場からの報告。6日搬入。 http://t.co/1E1waFbR2E
2013-11-14 10:30:20【新刊トピックス】成田康子『高校図書館 生徒がつくる、司書がはぐくむ』 学校図書館を「生徒がつくる」とは? 著者提供の画像と説明から具体的にいくつかご紹介しよう。◆札幌南高等学校図書局がつくる図書館報「四面書架」… http://t.co/uYYXnGQUho
2013-11-14 10:39:06