メソジスト談義2
- crape_myrtle_
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雑談ですが、興味深い内容でしたので、まとめました。
まとめ者自身はメソジスト~ホーリネスの流れを汲む教会に所属していますが浅学ゆえに、
『聖公会司祭だったウェスレーの、モラヴィア兄弟団からの影響とアルダスゲイトの回心体験から、よりプロテスタント化した教えが聖公会の外(アメリカ大陸)へと継承されたのがメソジスト派であろうか』
的理解に過ぎないので、
『メソジストはプロテスタントでない』というのは納得できませんが
(宗教改革がなければメソジストも生まれなかったのではと…)、
『メソジスト運動の源泉は信仰復興(リバイバル)にある』
というのには同意です。
INDEX
- プロテスタントの労働観
- メソジストはプロテスタントではない?
- 福音派とペンテコステ派信徒の思う自分達の立ち位置
- メソジストも聖書は66巻
- メソジストと改革派・長老派との距離
- LGBTとメソジスト
- メソジストは「司祭」ではなく「牧師」
- メソジストのアイデンティティと、教派に関する学びについて
- LGBTとメソジスト2
- キリストの陰府降下について
プロテスタントの労働観
なんか、通俗的な言説として 「カトリック教会は労働を罪としていた。 しかし、プロテスタントは労働を<天職(ベルーフ)>とした。 それで資本主義が発展した」 というような、トンデモをよく聞く気がする。 だいたいいろいろ間違っている。
2013-11-20 01:28:31無反省にマックス・ウェーバーの『プロテスタンティズムと資本主義の精神』を引き合いに出しながら、 「プロテスタントが資本主義の発展に寄与した」 という言説を、たしか世界史でも覚えさせられた気がするけれど、 これもだいたい間違っていると思います。 ウェーバーの分析も今では時代遅れだし
2013-11-20 01:34:41無反省に「プロテスタントが資本主義の発展に寄与した」と 「近代日本の知識人」がこの言説を再生産するのは、 ひとつは 「キリスト教なんかに興味ないけど、なんか学ばなきゃいけないみたいだし」 ということと 「英米独から学んで近代化せねば!」というモチベーションアップのためだったのかな
2013-11-20 01:38:23あと、無反省に「プロテスタントが資本主義の発展に寄与した」と 「日本のキリスト教徒、特にプロテスタント」がこの言説を再生産するのは、 手前味噌…以前に、自己正当化かな。 自分の信仰の価値を弁証する、という意味での護教としての側面も併せ持ちながら。 でも、それもどうかと思うかな…
2013-11-20 01:40:29@DogRuskin こんばんは!確かにそうですね。ただ、「民主化」という意味では特に改革派の影響は少なからずあると思います。いわゆる民主化の進む国ではプロテスタント、そうでない国ではカトリックや正教会が受け入れられている場合が多いかなと。
2013-11-20 01:57:54メソジストはプロテスタントではない?
「プロテスタント」を「16世紀の宗教改革期に生まれたキリスト教の教派」とすると、 確かにメソジストは英国国教会から生まれ、アルミニウス主義として「神との協同」も認め、 カトリック的な部分と正教的なところも持ち合わせているとの指摘(清水光雄など)もありますが…
2013-11-20 02:12:15だとしても、メソジストはプロテスタントだと思います。 たとえ、ウェーバー的な「プロテスタンティズムの精神」に合致しなくても。
2013-11-20 02:13:45メソジストは、たとえばアメリカなら、アメリカメソジスト合同教会(UMC)はアメリカ福音ルーテル、アメリカ改革派教会、アメリカ聖公会とフルコミュニオンだったはず…。
2013-11-20 02:17:23ツイート訂正です。 https://t.co/MirIWSPwsa と書きましたが、 アメリカ合同メソジスト教会(UMC)は、アメリカ改革派教会とフルコミュニオンではありませんね。 誤った情報を流してしまい、申し訳ありません。
2013-11-21 01:27:37「予定」に関する考え方がカルヴァン派と違ったとしても、 義認の理解はルターと基本的には同じ、というのが自分の中でのメソジストの理解なのですが
2013-11-20 02:18:55でも、この「信仰義認」に関しては、ルターもウェスレーも同じだと思うのですが… (カルヴァンの理解がどうであったか、私は詳しくは不勉強にして知りませんが) …この点に関して詳しい説明をしなかったのは、 ルターさんよりむしろウェスレーさんかな…
2013-11-20 02:34:23@DogRuskin プロテスタントであることの定義(これも難しい問題ではありますが)がもし、ルターやカルヴァンの宗教改革の信仰理解・福音理解にあるとしたら、ジョン・ウェスレーは宗教改革のそれに近似値な理解を「聖公会」の中で見いだした人物といえるのではないでしょうか?
2013-11-20 09:48:37@DogRuskin としますと、ウェスレーは宗教改革の信仰理解を実は持っていない可能性が高い。ご承知の通りウェスレーはモラビア派の兄弟たちと袂を分かちますが、聖餐理解が問題視されがちですが、ウェスレーとツィンツェンドルフとの会話がウェスレー側のジャールに残されていて、
2013-11-20 09:50:48@DogRuskin それを深く読み込んでみると、ウェスレーはルターの信仰理解をほとんど知らない・・といっても良さそうです。ウェスレーは、彼独自に福音理解を形成し、ウェスレーの神学として構築。そしてそれは聖公会の中での話しです。
2013-11-20 09:52:07@DogRuskin ご承知置きの通り、聖公会はカトリック教会と神学的な論争の末で袂を分けたということではありませんし、ウェスレー自身、生涯ハイチャーチ(よりカトリックな礼拝形式を持つ教会)の司祭として身を捧げています。
2013-11-20 09:53:44@DogRuskin メソジスト教会がプロテスタント諸教会として認識されるようになるのは、メソジストたちが米英戦争によって分断され、アメリカに残されてウェスレーの按手を受けた後継者らによって自らが礼拝式を開き、その後しばらくしてではないかと思われます。
2013-11-20 09:56:01@anshin3104 なるほど…。「ジョン・ウェスレーは宗教改革のそれに近似値な理解を「聖公会」の中で見いだした」というのは言えるかもしれません。ウェスレーのアルダスゲイトの回心体験がモラビア派によるルターの「ロマ書への序文」に関する説教だったとしても、
2013-11-20 09:56:22@DogRuskin この辺の経緯は良く存じ上げないのですが、多分、改革派やバプテストなどの教会の影響を受けつつ、プロテスタント教会として教会形成をして来たのではないかと。つまり、英国国教会としてアメリカ国内で教会形成するわけにはいかなかった・・という背景もあるかと。
2013-11-20 09:57:42