烏賀陽弘道@hirougaya氏、Twitterを使って、「陰謀論の背後にある知的怠惰」を語る
- Eric_Ridel
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(1)いわゆる陰謀論というのがあります。私は「XはPの陰謀である」というような言説を言う人はまず疑います。 / X=サブプライム危機、WTCテロ、イラク戦争/ P=CIA,ユダヤ国際金融、アメリカの支配階層、WASP, フリーメイソンなどを代入。
2010-10-16 04:13:59(2)X、Pには日本国外の要素が入っていることが多いのですが、X=平成大不況、小沢井一郎強制起訴 / P= 朝日新聞、左翼(そんなもんもうないって)、マスゴミ、などが最近はよく見られます。
2010-10-16 04:15:51(3)古い例では広瀬隆氏のX=原発、あるいは世界のエネルギー産業 / P=アメリカの世界覇権、などという説もありました。1980年代から90年頃の話です。
2010-10-16 04:17:21(4)P=「ユダヤ資本」などは常連ですね。これは海外、世界でそのような現象があります。またP=UFO, 地球人のふりをして潜入した宇宙人、電磁波、などSF系というかサイエンス系もあります。
2010-10-16 04:20:09(5)そのようなPの要素を持ってきて『XはPの陰謀で起きた。なぜなら…」と彼らは「論証」を始めます。でも、私はこの時点で疑い始めます。
2010-10-16 04:21:01(8)つまり陰謀論者が「存在する」と主張するPは、そもそも「存在しない」ことが証明できない。ですから、議論を構えることがそもそもできないのです。
2010-10-16 04:23:23(13)「XはPのせいで起きたんだよ」と開陳すると、あたかも「容易にアクセスできない少数だけが知る情報を知る立場にある」と装うことができます。
2010-10-16 04:28:31(15)知識量の多寡で優劣が決まる世界では、陰謀説は他人より優位だと錯覚する、あるいは偽装する、そのような優越感にひたり、陶酔するにはたいへんいい道具です。
2010-10-16 04:30:19(16)陰謀説を唱える人と直接対論してみると「劣等感が強いが、それを隠している」「知性、知識による序列を無意識に信じている」「論破されるのが怖い=臆病」などの特徴が共通しています。これはぼくの経験の範囲ですが。
2010-10-16 04:32:02(20)が、それは陰謀論者の無意識の現実世界への恐怖などの反映であることもまた多いのです。ですから、恐怖などによって事実をゆがめて解釈するとそうなる、という前提で理解しようと考えます。
2010-10-16 04:37:47ツイッターは「他人が何を考えているのかが大切な人」にとっては素晴らしいツールです。しかし「他人が何を考えようがどうでもいい人」にとっては特に価値はありません。
2010-10-16 04:42:19社会のマジョリティが何を考えているのか重要な人とは、商売をしている人などがそうですね。マーケティングや広告産業に生きる職業人にとっては、社会のマジョリティが何を考え,何を考えていないのかを計測するのはすごく重要だ。
2010-10-16 04:45:03それを「可視化した」という意味でツイッターはすばらしいツールです。そういえば、ツイッターを礼賛する人はビジネスマンが多いように思えます。
2010-10-16 04:46:06(21)補足します。これまで取材した経験では、陰謀説のストーリーに似た主張をする人は統合失調症、ある種の薬物依存の人でした。事実、こうした妄想が陰謀説と非常に似ていることは精神分析学が指摘しています。が、その因果関係はいま資料がないので保留します。
2010-10-16 04:49:24