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論文和訳(アブストラクトと概要) 民間航空機乗務員の癌および他の原因による死亡率:10ヶ国のコホートの合同分析

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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

3つ目のグループ「喫煙関連癌」は、肺癌、口腔癌、咽頭癌、喉頭癌、鼻腔・副鼻腔癌、食道癌、膵癌、膀胱癌、腎盂癌、胃癌、肝癌、腎臓癌、子宮頸癌、そして骨髄性白血病を含む。

2014-01-16 17:25:10
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

統計的方法 女性の運航乗務員752人のデータは、このサブコホートのサイズが非常に小さかったことと、その中で8人しか死者がいなかったので、詳細に分析されなかった。 潜伏期間は、白血病には2年間、固形腫瘍には10年間とみなされた。

2014-01-16 17:25:38
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

結果 93,918人のコホートのうち、諸事情により147人が除外された。 最終的な分析データには、男性の運航乗務員が36,816人(平均年齢53.3歳)、男性の客室乗務員が12,288人(平均年齢47.9歳)、女性の客室乗務員が44,667人(平均年齢47.9歳)が含まれた。

2014-01-16 17:27:23
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(平均年齢は追跡調査の終わりの時点での年齢) 追跡調査後の生存人数は80,290人(85.6%)で、5,508人(5.9%)が死亡していた。

2014-01-16 17:27:51
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

男性の運航乗務員サブコホートで見られた人年のほとんどは、北欧諸国、英国とドイツからの寄与だった。男性と女性の客室乗務員サブコホートの人年のほとんどは、北欧諸国、ドイツと米国の寄与だった。

2014-01-16 17:28:09
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

男性の運航乗務員 死亡数は合計2703人だった。すべての死因(SMR=0.56)とすべての癌死(SMR=0.69)による死亡率は一般大衆と比較して有意に低かった。放射線由来癌(SMR=0.73)による死亡率も低く、喫煙関連癌による死亡率も低かった。

2014-01-16 17:28:21
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

悪性黒色腫による死亡率(SMR=1.57)は有意に増加しており、前立腺癌による死亡率(SMR=1.23)も、有意ではないが高かった。脳と中枢神経の癌(SMR=1.14)、甲状腺や他の内分泌系癌による死亡率(SMR=1.06)は、一般大衆とさほど変わらなかった。

2014-01-16 17:28:35
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ほとんどの非癌死因による死亡率は、対照集団より顕著に低く、特に心血管疾患(SMR=0.42)による死亡数は予測される半分以下だった。飛行機事故は8.4%を占め、事故を含む他の外因(SMR=0.62)は有意に低かった。

2014-01-16 17:28:48
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

男性の客室乗務員 死亡数は合計1360人だった。運航乗務員と異なり、すべての死因(SMR=1.07)による死亡率は対照集団より有意に高かった。多く(216人、15.9%)はエイズで死んだ。

2014-01-16 17:29:30
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

すべての癌(SMR=0.97)および放射線由来癌(SMR=1.00)による死亡率は、対照集団と変わらなかった。悪性黒色腫による死亡率は有意ではないが高かった(SMR=1.20)が、前立腺癌による死亡率(SMR=0.75)は予測以下だった。

2014-01-16 17:29:42
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

運航乗務員と同じく、脳と中枢神経の癌および慢性リンパ性白血病以外の白血病による死亡率は、対照集団と変わらなかった。 その反面、エイズ(SMR=16.47)、エイズ以外の感染症(SMR=3.69)、黒色腫以外の皮膚癌(SMR=8.01)、

2014-01-16 17:30:50
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

そして非ホジキンリンパ腫(SMR=2.37)による死亡率には有意な上昇が見られた。「アルコール関連癌」による死亡率(47人)は高かったが、大衆と比べてさほど変わらなかった。

2014-01-16 17:30:56
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

女性の客室乗務員 死亡数は合計1445人だった。すべての死因(SMR=0.73)とすべての癌(SMR=0.85)による死亡率は、有意に低かった。しかし、男性の客室乗務員と同じく、「放射線由来癌」による死亡率(SMR=1.01)は、予想に近かった。

2014-01-16 17:31:16
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

男性の客室乗務員とは異なり、アルコール関連癌による死亡率(SMR=0.68)は低かった。 乳癌(SMR=1.06)、悪性黒色腫(SMR=1.17)、甲状腺癌および他の内分泌系の癌(6人、SMR=1.53)は、対照集団と同じくらいだった。

2014-01-16 17:31:35
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ディスカッション これは、欧州諸国と米国を含む約94,000人の民間航空機乗務員が平均21.7年追跡調査された、この職業グループでは今までで最大規模の研究である。男性の運航乗務員と女性の客室乗務員では、全体的な心血管系死亡率が顕著に低く、癌による死亡率も低かった。

2014-01-16 17:32:30
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

運航乗務員は社会的地位が高く、さらに健康条件が厳しいことが、全体的な死亡率の低さの説明になるかもしれない。特に運航乗務員における喫煙関連癌による死亡率の低さは、航空機乗務員での喫煙がおそらく一般大衆よりも少ないことを示す。

2014-01-16 17:32:41
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

飛行機事故による死亡率はすべてのサブコホートで高かったが、特に運航乗務員で高く、外傷による死亡数の44%を占めていた。若いパイロットのリスクが最大のようだった。業務飛行中とプライベート飛行中の事故の区別はつけられなかったが、ノルウェーのパイロットの調査では、

2014-01-16 17:32:59
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ほとんどの飛行機事故死が娯楽のための飛行に関連していると示唆された。

2014-01-16 17:33:14
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

悪性黒色腫の大きなリスク要因は、皮膚の色、母斑の有無、年齢が低い時の日焼け、紫外線への曝露である。飛行機の窓は紫外線を遮断するので、業務中の曝露は考えにくい。航空機乗務員の紫外線への曝露は、娯楽中あるいはストップオーバー中に起こるかもしれない。

2014-01-16 17:33:25
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

乳癌は、罹患率においては女性客室乗務員で最も一貫して増加が見られる癌のひとつである。この研究では死亡率に焦点が当てられているため増加は見られなかった。 概日リズムの乱れの健康影響は、いくつかの研究グループによって調査中であり、多くの場合健康影響として乳癌に焦点が当てられている。

2014-01-16 17:34:21
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

国際がん研究機関は,最近、概日リズムの乱れを伴うシフトワークが、おそらくヒトにとっての発癌性を持つとみなし、グループ2Aと分類した。

2014-01-16 17:34:34
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

方法についての問題 この研究は、死亡率の報告であるが、死亡率とは、疾患の罹患率、スクリーニングと治療に影響される。癌に関しては、罹患率の方がリスク評価に適しているが、そのようなデータは北欧諸国でしか入手できなかった。

2014-01-16 17:34:51
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

放射線由来であるとみなされた癌のリストと、癌の因果関係の有無や程度の違いを区別しなかったことは批判されるべきかもしれない。

2014-01-16 17:35:16
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

他のいくつかの癌(唾液腺癌、骨癌、皮膚癌〈基底細胞癌〉、脳と中枢神経の癌、甲状腺癌と腎臓癌)は、国際がん研究機関のグループ1発癌物質としての電離性放射線の再評価の一部として構成されたリストに含まれていた。

2014-01-16 17:35:31
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

航空機乗務員は、電離性放射線、概日リズムの乱れ(時差ぼけ)、殺虫剤、ジェット燃料、電磁波や、娯楽時の紫外線、栄養的要因やストレスなど、癌の可能性がある多くのリスク要因に曝露されている。この研究では、それらの要因は評価されなかった。

2014-01-16 17:35:38