小林七郎さんの話

小林治 @osamukoba

@Shinjukueyes 僕も作品ならではのスタイルを作らないと駄目だと思う。それにはプリプロの時間がなさ過ぎなのも問題だと思う。昔の美術さんはアニメの背景がやりたくて絵書いてたわけじゃない。今の美術さんはアニメの背景を書きたくてこの世界に入る。愛はあるけど視野は狭い、のかな。

むらたか @kesentm

@Shinjukueyes そうですよね。季節感や、一日の中での光の変化とかも、話数ごとに強烈に出してもよかったと思いますね。街の表情といいましょうか。Ｌ／Ｏも街の立体感とかもっとあった方がいいかなと。あと、波打ち際のフジツボとか、そういうものを生き生きと描いて欲しかったです～。

荒川眞嗣 @Shinjukueyes

七郎さんのお話。「ガンバ」で七郎さんご本人が描いた、ゴツゴツした岩の大地の縦パン用の長い背景があるのだが、それがとてもお気に入りで、熱海のご自宅のリビングに飾っているそうだ。東京の仮住まいにお邪魔したことがあるのだが、そこには趣味で描いた白樺の森を走る馬の絵が飾ってあった。

荒川眞嗣 @Shinjukueyes

小林プロが阿佐ヶ谷にあった時のお話。用があってお伺いしたとき、小林さんの仕事机に色とりどりの落ち葉が並んでいた。訳を聞くと「落ち葉の描き方がパターン化してきたので、改めて落ち葉の描き方の研究をしているんです」との返答。七十歳過ぎても、この研究熱心さ。見習わなくてはいけない。

荒川眞嗣 @Shinjukueyes

七郎さんのお話。七郎さんは北海道の森に囲まれた一軒家で育ったそうだ。少年時代、まわりに遊ぶところが何もなかったので、木や草などをスケッチするのが日課だったそうだ。

荒川眞嗣 @Shinjukueyes

七郎さんは、「葛藤」「喜怒哀楽」「開放感」「閉塞」「スピード感」「温度」などなど、シーンやカットが要求するポイントを、よりドラマチックに誇張し、大胆な発想で具現化できる素晴らしい美術監督だ。しかし、今の監督たちはひたすら写実的なリアルさを求めるから、七郎さんの活躍の場はない。

荒川眞嗣 @Shinjukueyes

出崎統さん監督とコンテ、芝山努さんレイアウト、小林七郎さん美術の「ガンバの冒険」の一話の冒頭シーン。凄いとしか言いようがない。http://j.mp/apiM6U

小林治 @osamukoba

@Shinjukueyes 僕は出崎さんの演出で凄いなーと思うのは初めて、、、をする時の演出が半端ない所です。ガンバが初めて海を見るとき、ジョーが初めてリングに登るとき。素晴らしいんですよねー。「おやっさん、リングが、、リングがまぶしいよ、、」みたいな。ほんと眩しかったー。

荒川眞嗣 @Shinjukueyes

同感です。その言葉「アリエッティ」の監督に聞かせてやりたい。RT @osamukoba 僕は出崎さんの演出で凄いなーと思うのは初めて、、、をする時の演出が半端ない所です。ガンバが初めて海を見るとき、ジョーが初めてリングに登るとき。素晴らしいんですよねー。「おやっさん、リングが、

荒川眞嗣 @Shinjukueyes

出崎統語録「止め絵のほうが動いて見える場合がある」

荒川眞嗣 @Shinjukueyes

二十年くらい前の話だが、一作目の「スペシャル・ルパン」の打ち合わせでの出来事。明るい調子で粛々と打ち合わせをする出崎監督だが、不二子を「ミネ子」と言い、ワルサーP３８を「ワルサーP３５」と天然で間違えたまま進めるので、吹き出しそうになるのを必死でこらえた思い出がある。

荒川眞嗣 @Shinjukueyes

@blueoggy 出崎監督は間違いに気づくことなく、最後まで「ミネ子」で通してました。すごく面白かったです。

荒川眞嗣 @Shinjukueyes

浅草生まれの浅草育ちの芝山努さんは、落語家になるのが夢だったとのこと。文楽や志ん生の大ファンだったそうだ。数年前に浅草演芸場のイベントにゲスト出演したことを、ぼくにお話してくれて「落語家としてではないけど、憧れだった寄席の舞台に立てたことに感無量だった」だとおっしゃってた。

はやおとうじ @HayaoToji

@Shinjukueyes とてもよく分かる例えだと思います。出崎さんと小林七郎さんのカップリングは正に詩という感じがします。一方カリ城の小林さんは散文を書かなくてはならなかったというイメージが私的にはするのですが

小林治 @osamukoba

@HayaoToji @Shinjukueyes カリ城も雨降りサーカスも美術素晴らしいですよ。カリ城をガンバみたいな絵でやったら話に合わないです。七郎さんはガンバ、カリ城、タッチ、ど根性と作品に合わせて色んなタッチを使い分ける所もリスペクとです。あくまで作品主義だと思います。

荒川眞嗣 @Shinjukueyes

その両作品とも、七郎さんが宮崎さんに抵抗して死守したスタイルなんですよ。宮崎さんのオーダーはまったく違っていたのです。ここでは書きずらいので、今度お会いしたときに詳しく。 RT @osamukoba: @Shinjukueyes カリ城も雨降りサーカスも美術素晴らしいですよ。

Hi_gematsu @Higematsumi

先月末で「こばプロ」が解散したことを知りました。手書き背景の一時代を築いた会社ですから、感慨深いものがあります。

井上 岳(Inoue Gaku) @mobo_

マジで!?確かに小林さんご高齢ではあるが… RT @higematsumi: 先月末で「こばプロ」が解散したことを知りました。手書き背景の一時代を築いた会社ですから、感慨深いものがあります。

鈴木誠二 @seiji2suzuki

ちょっと前から噂は耳にしていましたが、本当だったのか…… RT @NISHINOB まさか小林プロダクションさんですか！

鈴木誠二 @seiji2suzuki

@NISHINOB 小林さんもご高齢でしたし、スタジオを誰かに継いでもらうという形よりは、今のスタッフの落ち着き先の世話して、スタジオは閉じることをどうも考えているようだという話を聞きましたが、それがこんなに早かったとは……。

鈴木誠二 @seiji2suzuki

@NISHINOB 小林プロ出身の美術監督、出身者が多く所属している背景スタジオもいくつかありますから、あえて小林プロを存続させなくても良いと考えたかも知れませんね。

藤矢麻衣 @fgnoya

小林プロダクションが解散したらしい。十年近く前、七郎さんに画集のサインをもらったのが懐かしい

death-13@nowhere. @666death13

年末にお仕事ご一緒させて頂いたとこでした。“@mill_sister: (´；ω；｀)・・・RT @Higematsumi : 先月末で「こばプロ」が解散したことを知りました。手書き背景の一時代を築いた会社ですから、感慨深いものがあります。”

佐山聖子 @mill_sister

@666death13 残念ですなー。一つの美術の形式を作られた老舗の会社が・・・。まぁこばプロ出身の方々があちこちで活躍されているので、技術が廃れる事はないですけどね

death-13@nowhere. @666death13

七郎さんお元気そうでしたけれたどね。思うところがあったんでしょうか。“@mill_sister: @666death13 残念ですなー。一つの美術の形式を作られた老舗の会社が・・・。まぁこばプロ出身の方々があちこちで活躍されているので、技術が廃れる事はないですけどね”