- crowserpent
- 11980
- 0
- 57
- 0
@Keyray7 「基本的な知識」ってのはある差別に対する歴史的事実を学ぶということではなくて、いわば差別とは何か?というもっと根本的な問題です。ぼくはこの人嫌いだけど、http://han.org/blog/cat3/cat17/ における一連の議論なども参考になるでしょう。
2010-10-21 17:31:18@Keyray7 あえて事実確認をするなら、冤罪の線が濃い「藤本事件」は、ハンセン病患者がまさに「恨みを持った主体」という偏見をもたれていたからこそ起きたものといえるわけです。伝染性に対する無知のみならず、患者に対する潜在的な恐怖感。
2010-10-21 17:36:35@hokusyu82 『「重い病(ハンセン病)で世を恨み…」という設定は、まさにハンセン病やその他重い皮膚病患者などに対する差別的な表象として反復されてきたもの』と書かれていたのでそちらの実例を上げて欲しいと書いたわけですが、そもそもの問題は「戦国BASARA」なので。
2010-10-21 19:06:35@Keyray7 だから、「藤本事件」でハンセン病患者が冤罪の疑いをかけられたのは、「重い病(ハンセン病)で世を恨み…」という表象が世の中においてなされてきたことを証明してるでしょうが。
2010-10-21 20:05:13@hokusyu82 それで戦国BASARAの設定に講義するのが妥当かという問なのだからその表象の流布にフィクションやエンターテイメントの表現がどの程度関わっていたかを気にしているわけですが。
2010-10-21 23:27:00@Keyray7 フィクションかどうか、エンタメかどうかは関係ないし(エンタメだからという理由でナチュラルな差別心が温存されてたとしたら余計タチが悪い)、今もハンセン病差別が根絶されたわけではない以上、そうした表現はずっと差別につながるってこと決まってるでしょうが・
2010-10-21 23:37:54@hokusyu82 黒人差別や女性差別はその場合未来永劫でしょうか?「ヴェニスの商人」の設定を語るのは現在でもユダヤ人差別?>今もハンセン病差別が根絶されたわけではない以上、そうした表現はずっと差別につながる
2010-10-22 07:12:25@Keyray7 未来永劫かどうかはわかりませんが、少なくとも黒人差別や女性差別は今存在していることは厳然たる事実でしょうね。「ヴェニスの商人」の設定自体は昔も今もユダヤ人差別であって、差別として扱うべしというのが一般的ですよね。
2010-10-22 13:10:30@Keyray7 あらかじめ言っておくと、ヴェニスの商人のように昔の文学作品は、今より差別問題に関する知見がなかった時代ですから、多かれ少なかれ差別表現は含んでいるのであって、それを差別という認識のもとで扱えば別にいいわけです。ところが、今同じ基準で作品を出すとなると
2010-10-22 13:12:37@Keyray7 話は違います。たとえば今ヴェニスの商人のような設定の作品を世に出したとするなら、それは反ユダヤ主義として国によっては即座に発禁になるでしょう。
2010-10-22 13:13:20@hokusyu82 かつて差別があり、差別的な設定であるのは合意できるでしょう、問題は「いま現在」それの上演等をやめるべきかです、戦国BASARAについても
2010-10-22 13:14:08@hokusyu82 実際にユダヤ人差別があった過去を舞台にしたものであってもですか?ベニスの商人自体は何度も再演され、映画化もされていますが。
2010-10-22 13:26:15@Keyray7 「その表現は差別ですよ」ということを共有したうえで、その表現を受容することはありえます。昔このような差別があった、という紹介を、文学作品であれ論文であれする場合も同様で
2010-10-22 13:30:12@Keyray7 「昔をリアルに描写するとこのような差別的な時代であった(今はよくないことがわかっている)」と共有して受容するわけです。
2010-10-22 13:30:16@Keyray7 ところが、戦国BASARAの表現は、それ自体が差別的です。もののけ姫のハンセン病患者の描写と比べれば一目瞭然です。ハンセン病患者が差別されている表現は当時の状況を描写したものですが、「ハンセン病患者は世の中を恨んでいる」という表現は、今製作者がやってるわけです。
2010-10-22 13:32:12@hokusyu82 それとも戦国BASARAの世界ではらい病(設定では「重い病」ですが)患者すべてが世を恨んでいるのでしょうか?
2010-10-22 13:36:42@Keyray7 ちがいます。「仮にハンセン病患者の中に実際に世を恨んでいる人がいたとしても」、ハンセン病患者のひとつのあり方として、そのキャラ(ある意味では代表しているキャラ)に「世を恨んでいる」という設定をつけてしまうことは、差別の病理的なあらわれなのです。
2010-10-22 13:55:25@Keyray7 「 ジャック・ラカンは、たとえ妻が本当に他の男性と不義を働いたとしても、患者の嫉妬は病的状態とみなされると主張した。同様に、たとえ1930年代初頭のドイツにおいて、金持ちのユダヤ人が「実際に」ドイツの労働者を搾取し、労働者の娘たちを誘惑し、
2010-10-22 13:57:10@Keyray7 …ナチスの反ユダヤ主義は病理学的には「正常ではない」のである。全ての社会的な敵意の原因が「ユダヤ人」――異常な愛憎の対象、魅惑と嫌悪感との入り混じった幻影的造型――へと投影されていたからだ。」http://d.hatena.ne.jp/flurry/180010
2010-10-22 13:57:56@hokusyu82 つまり精神分析学的に製作者の動機に差別意識があったと? そこまでの精神分析を行うには資料が少なすぎると考えますが
2010-10-22 14:37:37@hokusyu82 シジェクのテキストは政治的批判を多分に含むものですし、対象は集団ですから、資料がこの設定しかない個人または少数に対する分析とは意味合いが異なるでしょう
2010-10-22 14:44:01