横浜港・南本牧埠頭について、 (t_i)さんの解説

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('_') @shangri_la_19_o

船会社が港で貨物を積みおろしする際、専門の会社に依頼するが、日本の場合は2層構造になっている。船社と直接荷役の契約を結び、荷役全体を統括する「元請」と呼ばれる会社と、元請の委託で現場の積みおろし作業を担当する「専業」と呼ばれる作業会社。番組の主役だった運転手さんは後者に所属する

2014-04-22 17:50:58
('_') @shangri_la_19_o

元請は基本的に、上組、山九、日本通運などをはじめとする大手・中堅の総合物流企業がになう。ぎゃくに現場作業員をかかえ荷役サービスの最前線に人的リソースを投入する専業は地場の中小企業がおおい。横浜・南本牧の場合、元請けは三菱倉庫、専業が藤 木企業という組み合わせとなります

2014-04-22 17:51:46
('_') @shangri_la_19_o

船会社~元請~専業という3層の契約関係は、港ごとに組み合わせは変わるものの、びしっと縦に系列化されています。なぜこうした重層的なシステムになっているかというと、港湾労働という分野が、歴史的にさまざまな背景をかかえ、その慣習・慣行がいまも根強く残っているためです

2014-04-22 17:52:22
('_') @shangri_la_19_o

http://t.co/SEXaWccA0a https://t.co/OlCnrWqY0V 2009年8月、ETV「あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑」という番組で、コンテナプランナーという職業が紹介された。舞台は奇しくも昨晩とおなじ南本牧。こちらは元請である三菱倉庫の社員さん

2014-04-22 18:02:58
('_') @shangri_la_19_o

コンテナプランナー、一般的なよび名は「フォアマン」。このポジションは港における個々の荷役現場における統括責任者・現場監督であり、船会社と直接荷役契約する元請の社員が就く。昨晩の番組にでてきたガントリー運転手(専業所属)の方は、このフォアマンの指揮下にある

2014-04-22 18:11:03
('_') @shangri_la_19_o

https://t.co/OlCnrWqY0V 昨晩の番組とあわせて観るといっそう港湾物流への興味がふかまることうけあいな、ETV「あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑」。しかしこちらは、NHKオンデマンドでは(いまのところ)配信されていないみたいですね。残念……

2014-04-22 18:15:28
('_') @shangri_la_19_o

港湾物流にたずさわる関係者はほかにも多岐にわたるのだが、今回は割愛。しかしいずれにせよ、昨晩の番組でも実感できるように、昼夜とわず厳しい環境下での作業がつづく港湾物流の現場は、典型的な3K職場。地味な分野でもあり、高齢化の問題や次世代への技術継承など、おおくの課題をかかえています

2014-04-22 18:23:18

('_') @shangri_la_19_o

とりあえず、昨晩放映の「プロフェッショナル 仕事の流儀」にかんする補足(?)連続ツイートはおしまい。今週木曜深夜に再放送をごらんになるひと、録画で再見するひとのささやかな一助となれば、このうえないさいわいです(笑

2014-04-22 18:26:34