地球科学の「ジェネラリスト研究者」について

4月24日の朝にひとつ、30分間で立ち上がった話をまとめました。ご議論(といって良いものやらという感じですが)ありがとうございました。 「ジェネラリスト研究者をとりまく現状」「ジェネラリスト研究者の価値と必要性」という話の追認、というところが内容です。 個人的にはそうした事情を踏まえた上で「そうしたジェネラリスト研究者が十分な数出ていない現状を(個人の努力以外の手段で)どう打開していくのか」という話も含めて行いたかったのですが、私自身はそうした焦りばかりが先立ち、空回りし、聞き手に徹し切れなかったという残念な思いもあります。
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Takayuki Ogata @s15taka

地球科学の全分野を見渡せるジェネラリスト研究者は絶対に必要。いないわけではないけど、とても少ない。

2014-04-24 01:48:06
Takayuki Ogata @s15taka

そうです。それも足りない。"@_Marubashi: @s15taka それと大衆を橋渡しできる人も"

2014-04-24 01:52:15
こばこ @kobako

@s15taka 必要だと思う(チャンスがあればなってみたい)のは自分もそうですが、その「ジェネラリスト研究者」の「ジェネラリスト性」に価値を見出す、ありていに言うとお金を出すような人があんましいないのがまず「とても少ない」背景にあるのではないかと思います。

2014-04-24 07:59:15
こばこ @kobako

@s15taka あと、そうした研究者も人間ではある以上、各分野への詳しさの濃淡(例えば地質学には詳しくても気象学にはやや詳しくない、など)ができたりすると思うのですが、そこについて(お互い支えあう立場であるところの)スペシャリストがどういう目を向けるのか、とかは気になります。

2014-04-24 08:03:23
Takayuki Ogata @s15taka

研究者として既に生計を立てている人が指向する方向性の問題かと思います。スペシャリスト指向の研究者、ジェネラリスト指向の研究者、両方がバランスよく(半々がベストというわけではない)出てこないとおかしいことになる。前者ばかりだと分野を越えた対話ができない地球科学になる。@kobako

2014-04-24 08:07:45
Takayuki Ogata @s15taka

お金の問題については、生々しいですが、研究費の確保が必要になります。大学運営費から出てくる研究費(みんなに配られる研究費)はどんどん減って、いまは科研など競争資金を獲得しないと大した研究ができない。でもジェネラリスト的な研究が競争資金を獲れないことはない。努力次第。@kobako

2014-04-24 08:12:58
こばこ @kobako

@s15taka 研究者としてやっていればスペシャリスト指向にはひとりでになるものと認識はしていまして、その中でジェネラリスト指向が「生計を立てる」の先にあるものとして、というのであれば、少なくとも40代前半から、しかも優秀な方にしか行けない道なのだろうな、と思ってしまいます。

2014-04-24 08:12:30
こばこ @kobako

@s15taka もちろん理想として、ジェネラリスト指向の研究者が出てきて欲しいというのは自分も同意なのですが、なかなかそうした方向性を促すようには今のところできてないのかなと思います。なんとかそうした方々の地位が上がるような形になってほしいなと。

2014-04-24 08:14:31
こばこ @kobako

@s15taka 「研究費獲得の道は狭いし、パイは少ないですけど、がんばっていきましょうね」という主旨であれば、同意です。>努力次第 がんばることは必要だと思います。

2014-04-24 08:16:10
Takayuki Ogata @s15taka

旧帝大など、博士課程が充実した研究者養成機関に勤務する大学教員はスペシャリスト指向でいい。一方、地方国立大の教育学部に勤務する教員などから、もっとジェネラリスト指向の研究者が出るべき。ちゃんと評価もされるし、研究費も獲れます。私は両方を経験してるのでわかるのですが。@kobako

2014-04-24 08:22:13
こばこ @kobako

@s15taka ジェネラリスト指向の研究者が出てくるとすれば地方国公立の教育学部だろう、というのは傍から見てそう思うのですが、中から見られてもそうなのですね。 だとすればそこの「努力」次第になるのですねと。 なんとかその努力を促すような形にはできないものなのでしょうか。

2014-04-24 08:25:55
Takayuki Ogata @s15taka

そして、たとえば原発問題みたいなテーマには、ジェネラリスト的な素養を持った研究者をメンバーに入れるべき。そうしないと全体がみえなくなってしまいますからね。@kobako

2014-04-24 08:25:28
こばこ @kobako

@s15taka それはそうだと思います。>社会に大きく関わるテーマにはジェネラリストを入れる 特定のスペシャリストが「うちの分野抜けてるぞ」ではなく、そうした形で各分野の要求を満たしていったほうがいいと思います。

2014-04-24 08:27:23
こばこ @kobako

@s15taka ただ、そうなるためにはそのジェネラリスト的研究者が各種スペシャリストにそれなりに信用されていることが肝要かと思いますが。

2014-04-24 08:28:46
Takayuki Ogata @s15taka

@kobako 私の考えは、何かのスペシャリストになった人でないと、真のジェネラリストにはなれないだろうというもの。まずは特定分野のなかの特定テーマで学位を取り、そのテーマできちんと論文を積み上げないと、その分野のスペシャリストになれない。そういう何かを持っている人でないとだめ。

2014-04-24 08:36:01
Kazutoshi Sagi @kazu41

@s15taka @kobako 純粋な研究者とは違うかもしれませんが、サイエンスコミュニケーターの枠組みを今以上に確立する事で、そこから新たなジェネラリストの発掘やジェネラリストに求められる役割を代替する事が出来ないだろうかと思いました。

2014-04-24 08:33:48
Takayuki Ogata @s15taka

@kobako ただ、一方で、科学コミュニケーションの分野など、最初からジェネラリストを指向した人も養成すべきという意見も聞きます。それはそれでわかる気がします。分野間を繋ぐ研究者とは別に、さらに学問と社会を繋ぐ専門家も必要ですからね。前者は博士、後者は修士が適任かなという印象。

2014-04-24 08:41:02
Takayuki Ogata @s15taka

こんなふうに書いていると、複数の学問分野を繋ぐ専門家も、学問と社会を繋ぐ専門家も、結局のところは「専門家」「スペシャリスト」なんだよなと。なんだかまぁ。@kazu41 @kobako

2014-04-24 08:51:29
こばこ @kobako

@s15taka ちょっといきなり個人的な視点になってしまうのですが、私の現状の志向としては、より社会を向いた形の「後者」を目指したいな、とは思っています。(視座をまた大きめなところに変えて)前者と後者を確立して、そのうえでその間をつなぐ形になれば、いい形になるのかなと思います。

2014-04-24 12:08:57
こばこ @kobako

@s15taka (気象学の博士号を取る事をあきらめた自分としては)前者に対する壁がえらく高いな、とは思うわけですが、まぁ(気象学なら)20~30代のうちの一部は論文を積み上げていて、その方々が40付近でそうした志向を持てば、とも思うので実現可能性は低くはないのでしょうか。

2014-04-24 12:09:06