正教の一司祭からの「ノア 約束の舟」への感想。「47RONINの聖書版」「対象設定もニッチ」

涼月（Κλήμης） @suzutuki1980

承前）家内と帰宅後、ロシア語の映画ウェブサイトの感想にロシア人達（特に熱心な正教信者ではない若者達）が #ノア約束の舟 についてどう書いているかを教えてもらいました。「退屈」「つまらん」ばかりだったそうです。そりゃ「高校2年生当時の私と似た疑問」持つニッチ層は少ないでしょう。

涼月（Κλήμης） @suzutuki1980

以上が #ノア約束の舟 の感想でした。ありがとうございました。 最後にもう一回、見た人には衝撃的であろう聖書箇所を引用しておきます。 【創世記/ 07章 13節】 その同じ日に、 #ノア と、ノアの子セム、ハム、ヤペテと、ノアの妻と、【その子らの三人の妻】とは共に箱舟にはいった

涼月（Κλήμης） @suzutuki1980

…47RONINは、よく知らない欧米人が魔改造したんですが、 「ノア約束の舟」は？と言えば、これもよく知らない欧米人が魔改造した、という気配が濃厚…。原作通りの方が、あんなに重苦しくも無く素直にハリウッド的な感動作品になる筈ですから。欧米人なら聖書よく知ってる、わけではありません

涼月（Κλήμης） @suzutuki1980

検索かけてみて驚きました…結構「ノア 約束の舟」見て「感動した」「面白かった」と仰る非信者の方が居て… 率直に言いますと（実はちょっと書くのを我慢してた）どう見てもあの映画で描かれたノアって、私（神父）からすると 　狂信者　 にしか見えませんでした…はい。

涼月（Κλήμης） @suzutuki1980

「ノア約束の舟」で描かれたようなノアは、正教では「義なる人」「正しい人」とは解されません。実際聖書でもあんな狂信者とは描かれていない…。 この映画で描かれたノアみたいな人が現代日本でツイートしていたら、日本では普通避けられる筈です。身近じゃないから素朴に感動出来るのか…謎…

涼月（Κλήμης） @suzutuki1980

家内「え？貴方も面白く無かったの？」 私「47RONINの聖書版並だし、物語も面白くなかったし」 家内「意外」 私「いやいや意外じゃ無いでしょ。あれが洪水解釈だったら、俺信者になってないよ」 家内「そうよね。何でノアをあんな重苦しい人物像にわざわざ描いたのかしら」 私「わからん」

涼月（Κλήμης） @suzutuki1980

ちなみに洪水物語については、「キリスト教の伝統的解釈でもない、むしろそれに反する解釈」でいて、それでいて「物語としては面白い事は今でも認める」具体例を挙げておきます（ヘンに勘繰られる人もいるかもしれませんので）。「ドリトル先生と秘密の湖」がそれです。

アニメスキー＠ARIA９人娘さんが大好き @Peace_Friend

@suzutuki1980 ここで小学生時代の愛読書の名前を目にするとはｗ

涼月（Κλήμης） @suzutuki1980

ええ、私も小学生時代に読みました。面白い物語ですが、ノアに対する解釈が正教会のものとはまるで異なって居ます。「正しい人」「義なる人」というのが、「憐み深い人」と同義である、という理解を外すと、ノアに対しても単に「法匪」と思い込みかねませんね。 @Peace_Friend

アニメスキー＠ARIA９人娘さんが大好き @Peace_Friend

@suzutuki1980 なんかノアが余りよく書かれていなかった記憶があります。それに大海亀が助けて生き残ったノア以外の若者の子孫がアメリカインディアンになったというのもキリスト教的ではないですね。

涼月（Κλήμης） @suzutuki1980

ロフティングの伝記一つ読んで無いので知ったかぶりは危険なのですが（汗）、ジェントリそのものの出で立ちと生活様式の男が黒人王や動物と親しく交わる、そしてインディアンに好意的…という辺り、実は物凄く思想性と風刺に満ちた作品なんですよね「ドリトル先生」って。 @Peace_Friend

こうりゃ @lanius_2016

とりあえず途中までRT。 批判的な意見としては、保守的な所属教派の割りには穏健な方だと思う。 とりあえず予算と相談だな。 >RT