『第16回福島県「県民健康調査」地域差について』東京GIGOさんのツイートまとめ

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東京GIGO @ekb90377

受診年度の補正(北部-中部)。北部について、各受診年度の割合が中部と同じになるよう、23年度及び24年度の受診者数、罹患数を各々の罹患率を変えないようにして減らす。 pic.twitter.com/EJQqwSFabf

2014-08-31 00:45:31
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東京GIGO @ekb90377

罹患率の分子/分母を減らすと信頼区間が広がり有意差が出にくくなるので、保守側の評価となる。また、罹患数の計の端数も切り上げて、さらに保守側の評価とする。

2014-08-31 00:45:58
東京GIGO @ekb90377

受診年度補正後の年齢構成(北部-中部)。ほぼ同等であるが、11-15歳及び16-18歳を比較すると、北部の方がやや高めに出やすく保守側の評価となるため、年齢構成については補正しないこととする。 pic.twitter.com/6Gzkju2kL6

2014-08-31 00:46:50
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東京GIGO @ekb90377

受診年度補正後の罹患率地域差(北部-中部)。補正前と比較してp値は大きくなったものの、依然として有意差(p<0.05)が出ている。 pic.twitter.com/4IT3hwbqZx

2014-08-31 00:48:59
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東京GIGO @ekb90377

受診年度の補正(北部-南部)。北部-中部と同様の手法で補正。ただし受診年度の割合が、北部-南部で大きく異なるため、補正量としては大きくなっている。 pic.twitter.com/Ugxci8LLiL

2014-08-31 00:49:39
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東京GIGO @ekb90377

受診年度補正後の年齢構成(北部-南部)。ほぼ同等であるが、11-15歳で比較すると北部27%、南部29%と、南部の方がやや高めに出やすくなっている。 pic.twitter.com/39UeaEF6MD

2014-08-31 00:50:37
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東京GIGO @ekb90377

ただし、罹患者が仮に全て11-15歳から出ているとしても、高々+7%程度であり、先の受診年度の補正で、罹患者を1.8→2人に端数切り上げ(+11%)した分の方が大きいため、年齢構成については、このまま補正しないこととする。

2014-08-31 00:51:24
東京GIGO @ekb90377

受診年度補正後の罹患率地域差(北部-中部)。補正前と比較してp値が4~5倍程度に大きくなり、有意差(p<0.05)はなくなった。受診年度の割合が、北部-南部で大きく異なり、補正量が大きくなったためと考えられる。 pic.twitter.com/5SpA9eH5Pl

2014-08-31 00:52:15
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↑ 上記ツイート内の(北部ー中部)は、(北部ー南部)です。

東京GIGO @ekb90377

結論。年齢補正を行っても、北部と中部とで有意差(p<0.05)があり、北部の罹患率が小さいという結果が得られた。したがって「県民健康調査」検討委員会の(引用:「甲状腺がんの発症割合に地域差がない」minpo.jp/news/detail/20…)という主張は誤りである。

2014-08-31 00:53:20
東京GIGO @ekb90377

Appendix1 今後の福島県民健康調査への要望

2014-08-31 00:54:40
東京GIGO @ekb90377

本検討で行った年齢補正に特段の瑕疵はないものと考えるが、公表データが限られており(保守的に見積もっても有意差が認められる)という手法とならざるを得ないことから、有意差の検出力には劣る。このため、実際には存在する有意差を見落としてしまう恐れがある。

2014-08-31 00:55:05
東京GIGO @ekb90377

十分なデータを用いて年齢補正を行えば、北部-南部についても有意差が確認できる可能性は否定できないものと考える。

2014-08-31 00:55:39
東京GIGO @ekb90377

例えば福島県民健康調査の公表資料中、罹患者の年齢分布のヒストグラムが示されているが、これについて23+24+25年度合計だけでなく、23年度、24年度、25年度について個別の分布が公表されれば、年齢補正の精度を格段に高められる。 pic.twitter.com/NGAsWPT486

2014-08-31 00:57:05
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東京GIGO @ekb90377

また、付図はベラルーシとクロアチアの小児甲状腺ガンの論文例であるが、これらの公刊論文に記載された情報が、個人情報保護に抵触するものとは考えられない。福島県民健康調査においても、同程度の情報が公表されるべきであろう。 pic.twitter.com/vfSstmczer

2014-08-31 00:57:53
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東京GIGO @ekb90377

Appendix2 2011年3月15日の放射性ヨウ素のプルームについて

2014-08-31 00:58:47
東京GIGO @ekb90377

独立行政法人日本原子力研究開発機構(JAEA)は、24年7月11日に、WSPEEDIのデータを追加発表した。 pic.twitter.com/uklGmCrAsj

2014-08-31 00:59:15
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東京GIGO @ekb90377

2011年3月15日のプルームを見ると、午前中は北風により関東地方に流れ、午後から夜にかけて南風により福島県に北上している。18時時点のI-131空間線量率分布に着目すると、ちょうど福島県の南半分を覆う形になっている。 pic.twitter.com/FNPO17e529

2014-08-31 01:00:02
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東京GIGO @ekb90377

この18時という時間帯は、地震の影響が比較的小さかった地域においては、通勤・通学・学生の屋外の部活動・主婦の買い物など、多くの住民が屋外で活動する時間帯と考えられる。

2014-08-31 01:00:41
東京GIGO @ekb90377

また3月16日0時になると、プルームは福島県北部から宮城・山形方面を覆っている。ただしこの時刻では、多くの住民が屋内にいて、季節を考えれば多くは(窓を閉めて寝ていた)ものと考えられる。

2014-08-31 01:01:25
東京GIGO @ekb90377

乳幼児臓器被ばく線量分布で見ても、空間線量率分布と同様の傾向であるが、3月16日0時においても概ね福島県南部を覆う形になっており、福島県北部や、宮城・山形方面は覆っていない。 pic.twitter.com/A3eqWRo1ZT

2014-08-31 01:02:38
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東京GIGO @ekb90377

詳細は不明だが、この乳幼児臓器被ばく線量分布の計算は、住民が屋内にいるものとして、被曝線量を算出したのかも知れない。

2014-08-31 01:03:32
東京GIGO @ekb90377

なお、3月16日0時以降のI-131空間線量分布/乳幼児臓器被ばく線量分布のデータについては資料中に見当たらなかったが、希ガスの単位放出の計算結果を見ると、午前中は北西の風で、夜は西風に変わっている。 pic.twitter.com/G9dfI8wpYp

2014-08-31 01:04:03
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東京GIGO @ekb90377

これらのデータはあくまで推定であり、他にも存在する様々なデータや推定の一部であって、罹患率の南北有意差に関係があるかも知れないとは言えても、これのみをもって、罹患率の南北有意差の原因であると主張するつもりはない。

2014-08-31 01:05:25
東京GIGO @ekb90377

とは言え(事故初期の被曝量は本当はどうだったのか?)について、今となっては正確な所が分からないというのは、極めて重大な問題と認識すべきであろう。

2014-08-31 01:06:30