140903 岩上安身による名古屋大学名誉教授・安川寿之輔氏インタビュー 実況ツイート

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岩上安身 @iwakamiyasumi

51.安川氏「福沢には、戦場での死が幸福であることを兵士が理解するために、天皇陛下が靖国に参拝して云々という主張もあります。靖国神社の軍国主義的な政治利用に関しても先駆的だったわけです」

2014-09-18 22:29:36
岩上安身 @iwakamiyasumi

52.安川氏「この25年来、学生の意識調査を続けています。閣僚による靖国の公式参拝に関しては批判の意識がないようです。とくに小泉純一郎氏が参拝を繰り返すようになってからは、7割以上の学生が、政府代表や閣僚の参拝を当然だと答えるようになっています」

2014-09-18 22:29:53
岩上安身 @iwakamiyasumi

53.安川氏「私は社会科の先生の前で講演したときに、靖国のことを生徒たちに教えてほしいと訴えました。その講演のレジュメには、『わだつみ会』の事務局長だった、作家の渡辺清の遺書を載せました」

2014-09-18 22:30:10
岩上安身 @iwakamiyasumi

54.安川氏「渡辺清の遺書にはこうあります:『お父さん、お母さん、今度は僕も生きて帰れないかもしれません。でも僕はそれで本望です。……僕が戦死すれば天皇陛下が御直々に参拝される靖国神社の神さまとしてまつられるのです』」

2014-09-18 22:30:33
岩上安身 @iwakamiyasumi

55.安川氏「渡辺清の遺書は『それを思えば勇気百倍』と続きます。彼と同じ少年兵が同じ船に乗り込んでおり、皆がそれを写したといいます。靖国がこのように利用されていたことを考えると、安倍首相の参拝を単純にいいと言ってはおられないなと強く感じます」

2014-09-18 22:30:50
岩上安身 @iwakamiyasumi

56.岩上「靖国神社に天皇を来させ、セレモニーを開催し、戦死者が幸福だと感じるようにする。遺族もそう感じるようになる。そのような国家儀式が行われていなかったからこそ、福沢が『そういう風にしようぜ』と考えついたわけですね」

2014-09-18 22:31:10
岩上安身 @iwakamiyasumi

57.安川氏「日清戦争では旅順虐殺事件が起こります。日本軍が旅順市民を虐殺した事件です。このほか、朝鮮王宮占領事件、閔妃暗殺など戦争犯罪が起こります。これらについてジャーナリストとしての福沢は、もっぱら隠蔽、擁護、激励という行動をとります」

2014-09-18 22:31:27
岩上安身 @iwakamiyasumi

58.安川氏「のちの日本のマスコミ報道と同じ、最悪の戦争報道です。朝鮮王宮占領事件から日本軍の略奪は常習的でした。しかしNHKも放送した司馬遼太郎の『坂の上の雲』には堂々と、日本兵は一兵たりとも略奪しなかった、と書かれています」

2014-09-18 22:31:47
岩上安身 @iwakamiyasumi

59.岩上「日清日露の頃の日本軍は国際法を遵守していたという主張がありますが、これは間違いだということですね」。安川氏「略奪の記録が残っているのに、司馬さんは明らかな大嘘を書いていることになります」

2014-09-18 22:32:04
岩上安身 @iwakamiyasumi

60.安川氏「『時事新報』の『漫言』という人気のあったコラムには、戦地での強奪を勧めるような記述があります」。岩上「1894年の9月20日付けには、『目につくものは分捕り品のほかなし』とありますね。愚劣というか最低ですね」

2014-09-18 22:35:44
岩上安身 @iwakamiyasumi

61.安川氏「朝鮮でのクーデター・甲申政変を受けて、1885年1月8日には『御親征の準備如何』という社説が出されます。『御親征』というのは、天皇が自らアジア征服に加わるという意味です。当時、福沢の新聞が最も強硬派で、何度か発禁になってさえいるのです」

2014-09-18 22:36:19
岩上安身 @iwakamiyasumi

62.安川氏「『丸山諭吉』神話のお陰で福沢には『リベラルな知識人』というイメージがありますが、実際はこの通りです」。岩上「極右ですね」。安川氏「何年か前の元旦に、産経新聞は、福沢の『時事新報』の『後継紙』だと自任する内容の記事を出しました」

2014-09-18 22:37:20
岩上安身 @iwakamiyasumi

63.安川氏「福沢は、明治政府より過激な言論を持っていたわけです。ですから、リベラル云々は、全く的外れな認識だと思います」。岩上「福沢諭吉が指した方向は、まちがいなく亡国への道ですね」

2014-09-18 22:40:05
岩上安身 @iwakamiyasumi

64. 岩上「1892年7月の『一大英断を要す』には『憲法発布こそ憂患の始め』とありますね。これもひどい」。安川氏「『内の人心を一致せしむる為めに外に対して事端を開くは、政治家の時に行ふ所の政略』とあり、権謀術数による勢力拡張を正当化しています」

2014-09-18 22:40:24
岩上安身 @iwakamiyasumi

65.岩上「国内の不和を覆い隠すために、国外に戦争しようというわけですね。無茶苦茶ですね」。安川氏「福沢を持ち上げる石原慎太郎氏による、尖閣国有化を巡っての発言は、この路線に照らすなら大成功だということになります」

2014-09-18 22:40:42
岩上安身 @iwakamiyasumi

66.岩上「1895年8月11日の『台湾永遠の方針』には重要なことが書かれていますね。米国やカナダが文明国として今日あるのは『祖先の白人種が土着の蛮民を其土地より駆逐して自から経営したる結果に外ならず』とあります。これを日本も見倣えということですね」

2014-09-18 22:41:00
岩上安身 @iwakamiyasumi

67.岩上「さらには、『…苟も我兵に抵抗するものは、兵民の区別を問はず、一人も残さず誅戮して焦類なからしめ』とあります。完全にやりつくせという、まさにジェノサイドです。これが今まで不問に付されてきたのが信じられません』

2014-09-18 22:41:17
岩上安身 @iwakamiyasumi

68.安川氏「第二次世界大戦で、連合軍には民主主義のための『正義の戦争』をするという建前がありました。その建前がありながら、良心的兵役拒否を行う人が続出します。英国では当時5万9千人の市民が、米国では1万6千人の市民が徴兵を拒否しています」

2014-09-18 22:41:42
岩上安身 @iwakamiyasumi

69.安川氏「良心的兵役拒否は、第一次世界大戦の頃から広まった貴重な思想です。ましてや、日本は侵略をしている側。もっと多くの人が良心的兵役拒否の行動をとる人が出なかったのかと考えます。日本人の兵役拒否では、三国連太郎さんのことが知られています」

2014-09-18 22:41:58
岩上安身 @iwakamiyasumi

70.安川氏「三国さんは被差別部落の出身。自分たちを差別する国のために戦うことに疑問を感じた三国さんは亡命を試みます。途上で母親へ手紙を送りますが、母親はそれを憲兵隊に渡してしまう。出国寸前だった三国さんは捕まり、その後戦地へ送られます」

2014-09-18 22:42:19
岩上安身 @iwakamiyasumi

71.安川氏「戦地での三国さんは自分の銃に一度も弾を込めなかったといいます。やはり部落民として差別されたことへの怒り、それが良心的兵役拒否の行動を起こしたのだと、ご本人は仰っています」

2014-09-18 22:42:36
岩上安身 @iwakamiyasumi

72.岩上「三国さんは何かの思想やイデオロギーに影響されたわけではないのですか?」。安川氏「そうではないですね。この他にも、トルストイに影響を受け、良心的兵役拒否の行動を起こした北御門二郎という人もいました。こちらは典型的なインテリですね」

2014-09-18 22:43:09
岩上安身 @iwakamiyasumi

73.安川氏「丸山眞男は戦中、東大助手だった次期ですが、学徒出陣にむかう学生を励ます文章を『三田新聞』に書いています。『一人一人が主体的に祖国の運命を担わなければならない』とはっきり書いています」

2014-09-18 22:43:27
岩上安身 @iwakamiyasumi

74.安川氏「その後なぜ丸山が、福沢についての壮大な虚構を書いたのか。普通はそのような学徒出陣の学生を励ます文章を書いたことを悔いるようなそぶりがあってもいいはずです」

2014-09-18 22:43:44
岩上安身 @iwakamiyasumi

75.安川氏「一方で、教科書裁判で有名な家永三郎さんのような方がいます。家永さんは、『戦争中に何もしなかった』との思いから、教科書裁判を起こしました。丸山は『旧制高校の友人から頼まれ書いた』という経緯以上のことは説明していません」

2014-09-18 22:44:00
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