みんみんぜみ@inuchochin さんによる柔術史

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神無月久音 @k_hisane

「月之抄」の「カラメ取心得」でも「ボコれ(超訳)」って書いてあったりしますしね。ミもフタもないけど、やっぱそうなるよなあと。 @inuchochin やはり戦国時代の捕手は初期の技術だけあって実用性があり、人権意識も少ないだろうからか荒っぽいものだったらしい

2014-09-30 02:32:52
神無月久音 @k_hisane

当該箇所はこれですね。『カラメ取心得之事付け道具、亡父(石舟斎)ノ録ニ此儀無之。老(宗矩)云。一人ヲ二人シテ、カラメ取事、成ニクキ物也。然ルニよりハため所ノ心持専也。ツラ・コシ・コビンノマハリ・ムナイタ・眼ツボ・フグリ、かやうの所ヲフミもし、打モシ、ツキモシテ、取心持専ナリ』

2014-09-30 02:34:29
神無月久音 @k_hisane

あと、取り押さえる前に、逃げる相手を追い掛ける時の心得も、「走りながら切ったって切れないからやめとけ。足を止めさせてから切れ」「不意に行き会ったら、とりあえず足引っ掛けろ」「もし馬に乗ってたら、相手がぶっ倒れるまで追い掛け回せ」とか、そのまんま過ぎだろのオンパレードで砂。

2014-09-30 02:39:43
神無月久音 @k_hisane

そして原文がこれ。『追懸心持之事、亡父ノ録此儀ミエザル也。老云、追イかけものハ、能きほと成と奥ヘハ、遠キモノ也。打テハ打チハヅスモノ也。とらへて切つク心持よし。不知セシテ、同し所より立出テスルニハ、敵のあゆムアシニ我か足ヲツレテ、ハコビカゝレバ、敵しらぬもの也(続⇒

2014-09-30 02:41:18
神無月久音 @k_hisane

(続⇒)馬などにてハ、なるほとながく追マハシ、草臥ラカシ、ヒトリタヲルル心持ヲ思ふへし。これ専也』。こうしてみると、やはり兵法家伝書と比べて、「実際こういう時ってどうすんの?」「そういう時はこうすんだよ」「おー」みたいな話が多くて、想定している読者が誰であるかの差が出てるなーと。

2014-09-30 02:45:45
神無月久音 @k_hisane

というか、良移心当流や起倒流のことについても、「月之抄」内で言及してますし、今やってる沢庵和尚関連の話が済んだら、また石舟斎の頃も含めて伝書を読み返してみようかしらん。

2014-09-30 02:50:48
神無月久音 @k_hisane

しかし、「剣や兵法は戦場では役に立たない」という類の言説は相変わらずそこかしこで見ますが、そういうのは、「戦闘は戦場で起きるもの」「戦闘時は最適の装備でいるのが当然」という無言の前提があるのかなーと思ったり。そんないつでも都合のいい条件で戦えるなら、随分と苦労は減るだろうなと。

2014-09-30 03:00:26
神無月久音 @k_hisane

むしろ、日常の中で唐突に起こった喧嘩が命のやり取りになったり、遠距離攻撃などしようもないくらいの乱戦になったりと、いつどこでどんな風に戦闘が起こるかわからないからこそ、携帯性の高い刀剣の術や、前述のような小具足の術が、兵法として工夫され、多くの兵法者が出たんじゃないのかなーと。

2014-09-30 03:07:39
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