《福島県民にメディアが説明していないこと》

自己ツイートをまとめました。 まとめるか否か、一晩悩みましたが、一度出したものを隠したくはないので、まとめてさらけ出すことにしました。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

この動画が収録されたのは、2011年3月21日。南相馬市には、震災発生以来、市役所や市民の取材目的では、日本の企業メディアは一人も来ていない。地元新聞さえも、12日に撤退した後は、大臣の同行取材だけ。 youtube.com/watch?v=H6-EDZ…

2014-10-08 23:33:46
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「地元密着」をうたい文句にする『福島民報』も『福島民友』も、 さも南相馬市に「寄り添っている」ように見せる『ラジオ福島』も、 社員全員を浜通りから退避させた。 NHKも民放テレビも。 何社メディアが存在しても、すべてが住民を見捨てる。 @karitoshi2011

2014-10-08 23:37:00
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

私は、メディアが社員を退避させたことを責めるつもりはない。 問題は、自らが日頃「大切にしてます」と言っている住民を、 全社横並びの共犯で、見捨てたことについて、批判しているのだ。 避難するなら、住民にも「避難しよう」となぜ言わなかったのか? @karitoshi2011

2014-10-08 23:39:25
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

浜通りでも中通りでも、 「2011年3月12日に『避難してください』と防護服で呼びかけた自衛隊員がいた」という話は、デマ扱いだった。しかし、デマではなかった。 しかしその日、メディア全社は業務命令を発して、中通りなどに社員を避難させていたのだ。 @karitoshi2011

2014-10-08 23:43:06
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

メディアが公表していないことは、他にもある。 民間放送テレビが契約で雇用していた女性アナウンサーたちは、 事務所からの命令で、関東などに3月12日に避難しているのだ。 現場で踏みとどまった女性は、私の知る限り2人だけ。 1人は今、北海道にいる。 @karitoshi2011

2014-10-08 23:46:09
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

もう一人の女性アナウンサーは、 今でも福島県内の当時働いていたテレビ局で、話し続けている。 彼女は、非常に早い時期に、原発付近からのヘリ取材レポートもしている。 あの頃、福島県内テレビ局は、男性ばかりが画面に出てきていた。 @karitoshi2011

2014-10-08 23:49:01
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

福島県は、200万人の人口しかないのに、 地元新聞が2紙、民間放送テレビが4社という過当競争の土地柄だ。 有能な男性アナウンサーの中には営業職に異動させられていた人もいた。 原発事故発生後一時、元アナウンサーの男性が多数、アナウンスに戻っていた。 @karitoshi2011

2014-10-08 23:51:51
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

なぜ、原発事故発生直後、女性アナウンサーが消えたのか。 福島県民に、説明しただろうか? 浜通りでの直接取材が(男性によるものも含めて)しばらく皆無だったのは、なぜか。 福島県民に説明しただろうか? @karitoshi2011

2014-10-08 23:54:32
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「原発事故による健康被害はありえない」と、ツイッターで散々繰り返している 福島市に本社がある民間放送テレビ局のO氏だが、 原発事故発生直後は、部下全員に、浜通りからの撤退を命令している。 それは、画面を通して、福島県民に説明しただろうか? @karitoshi2011

2014-10-08 23:56:51
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

福島県内メディアが、実は報道機関ではなく、情報産業だったとしても、だ。 あまりにも、ひどすぎないか?と私は聞きたいのだ。 社員には危険だから避難しろと命令しておきながら、 客である福島県民には、命令自体を隠している。 企業倫理として、間違っている @karitoshi2011

2014-10-08 23:59:58
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

もう一度確認するが、 私は既に福島県内のメディアを報道機関だと思っていない。 情報産業だと思っている。 ならば、顧客に対する説明責任があるだろう、と言っているのだ。 福島県民に説明してくれ。 あなた方は社員に2011年3月12日に何を命じたのか。 @karitoshi2011

2014-10-09 00:02:14
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

3月12日。 原発事故発生の報道。 半径20キロ住民を乗せたバスが、浜通りから出て行く。 取り残された浜通り住民の一人はこう思った。 「ああ、私達家族を乗せてくれるバスはないんだなあ。避難させてもらえないんだなあ」 「その時『見捨てられた』と思った」とその人は私に言った。

2014-10-09 10:07:20
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

2011年3月12日に、福島県浜通りから、企業メディアは一人残さず逃げ出した。全国メディアの記者、通信社の社員局員(バイトは放置された)、地元メディアの支局員、そしてその人たちの家族、全員。政府指示による避難ではなく、自発避難でもなく、業務命令による退避だ。

2014-10-09 10:15:21
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

企業メディアの社員とその家族、とは言っても、親の代からその地域で生活していた社員の家族だけは、一部残った、という話は聞く。しかし、社員本人の「退避」は、任意ではなく「業務命令」だった。それは、戦場になった地域から記者を退避させるのと同じ感覚だ。

2014-10-09 10:18:27
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

2011年3月12日、企業メディアによって、福島県浜通りは「紛争地域と同じ扱いの立ち入り禁止地帯」になった。 企業メディア本社にとっては、特別変わった措置ではない。中東などで紛争地域が変化したときに、記者と家族に退避命令を出すのは、近年の通例だ。

2014-10-09 10:20:38
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

企業メディアの本社が一度「危険な立ち入り禁止地域」にしてしまうと、社員個人の判断で立ち入ることは許されない。そうなると、その地域からの写真も証言も、フリーランスや海外の通信社から入手するしかなくなる。 大手メディアのその手法を、福島県内企業メディアも、そのまま取り入れたのだ。

2014-10-09 10:23:15
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

日本の企業メディアが中東の国から一時退避する、という事は、今や当たり前のようにされているのだが、それまで取材していた対象を見捨てて自分達だけ逃げ出すのだ。大手メディアがそういうことをするのを、日本国民は、放置、許容してきた。「仕方がない。全員逃がすことができるわけはない」と。

2014-10-09 10:26:03
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

2011年3月12日には、それと同じことを日本国内で実行してしまっただけだ。 日本国民を見捨てて、企業メディア社員を業務命令で福島県浜通りから退避させた。国外のときと同じように。「全員を連れて逃げ出すことは無理だから」と。 ただし、逃げ出したことは、3年半後の今も、公表していない

2014-10-09 10:28:46
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

日本国内の企業メディアにとっては、 日本国外の地域も、日本国内の地域も同じだ。 その地域が危険であるとなったら、社員を逃がす。 それが日本国内でも日本国外でも。 全ての人間を平等に扱う。なんと美しい、差別なき感覚だろう。 だけど、それはメディアの都合の話だ。

2014-10-09 10:32:27
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

例えば、日本国外からの武装勢力が日本国内に武力侵攻してきて、企業メディアが一定範囲の社員に退避命令を出すとする。(そんな事態は起きて欲しくないが) メディアが「どこからどこまで退避させたか」という情報は、流れるものだと思い込んでいないか? 原発事故の先例に倣えば、その話は流れない

2014-10-09 10:47:09
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

日本の企業メディアは、自社の社員に退避するように業務命令を出し、 しかし自社の社員に退避を命じたことを言わない。 メディアが社員を避難させた地域に住んでいた人にも伝えない。 その地域の自治体情報や住民情報を伝えないだけだ。 そういう地域が日本には、まるで存在しないかのように。

2014-10-09 10:52:29
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

停電や津波で、メディアに触れない住民にとっては、 自分達が住んでいる場所の情報が流されないことは 「何か、おかしいぞ。なぜ、マスコミはここにだけ取材に来ないんだ?」という事になる。 数日間なら、珍しいとは言えない状況だ。 そこに元々メディアの人間がいないのならば。

2014-10-09 10:55:09
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

福島県浜通りは、35万人弱の人が住むいわき市を始め、相馬市、南相馬市と合わせて3つの市があり、1級国道である国道6号が通り、合計人口は60万人前後だ。 人口でいえば、鳥取県全体とほぼ同じ数が住んでいた。 想像してみて欲しい。県1つからメディア全社が撤退する様子を。

2014-10-09 11:03:41
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

70万人弱の人口がいる場所に、企業メディアの社員が住んでいないわけがない。 支局はあった。福島県内テレビ局の支局が。 支社はあった。福島県内地元新聞の支社が。 中には地震や津波の被害を受けた建物もあった。 が、無傷で、やや内陸に支社・支局があっても。 メディア社員は退避させられた

2014-10-09 11:07:42
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

2011年3月12日。 福島県浜通りから、企業メディアの社員は、業務命令で退避させられたのに。 命令を出したメディアは、自らの媒体でそれを「客」であるはずの国民に知らせなかった。 自社の社員だけを守り、「客」を守らなかった。守る為の情報を出すことさえしなかった。

2014-10-09 11:12:39