【ニンジャの二次創作】メランコリック・ウォーター・イズ・フローイング　＃２

篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

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【YASASUIHEADZ】

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（投下タイミングが今しかない・・・。当アカウントはこれからニンジャの二次創作投下マシーンとなります。これはやさすい漬けのマグロが水槽の中で見た夢であり、本編・公式とは一切関係がございません）

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（TLが私のツイートで埋まる可能性は実際高いです。煩わしく感じられたならリムーブ、ミュート等をお願いいたします）（専用の実況タグ #yasasui_nj が用意されております。生暖かい目で突っ込み感想何か実況用にどうぞお使い下さい）

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（【メランコリック・ウォーター・イズ・フローイング】 ＃１ togetter.com/li/723818 ＃２途中まで togetter.com/li/738570 ）

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（あらすじ：ツジギリストのウォーターボード、元古物商でソウカイヤのレイザーエッジ。そして巨漢ニンジャ・アヴィディヤ。雑多で猥雑なアシナガ・ストリートを舞台に不穏な空気とイクサの気配が再び濃厚となる。果たして何が起こるのであろうか）

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【YASASUIHEADZ】

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数日後、昼。夜の猥雑を洗い流すようにアシナガ・ストリートに重金属酸性雨が降り続ける。オイランに縋りつかれるように、猥雑な街に周りを抱かれるダイモジ寺。暗い本堂においては、リュキ住職とジバナがチャを飲みながら話し込んでいた。二人の目は死んだバイオマグロのように暗い。 21

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濃い抹茶を飲み、リュキ住職の眉間の皺が深くなる。「すると、次回の取引は無理だと言うのかね」ジバナが大粒の汗を顔に浮かべているのはチャが熱いからだけではない。「いえ、無理というのではなく、ただ、人が少なくなって、流通が滞ってしまって」「なんとかせい。タダオ様にも示しがつかん」 22

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「何しろ、近頃はまた、街が物騒じゃないですか、ウチの者も何人もやられて」「ええい、頼りにならん！」激昂するリュキ住職だが、その目がふと遠くを見つめる。「ご安心めされい。近々の内にネズミは私が直に捕まえてみせよう」いつの間にか、黒い巨体が本堂に姿を表していた。 23

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リュキ住職とジバナはがっくりと首を垂れ、寝息を立て始めた。黒い巨体の後ろから、雪のように白いニンジャ装束に身を包んだ巨体がゆらりと姿を現す。「ディシーバー=サン、後はよろしく頼みます」「うむ、アヴィディヤ=サン」 24

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白の巨漢ニンジャ、ディシーバーが寝ている二人に手をかざす。「リュキ住職とジバナ=サン、貴方がたは何も見ていない。ウンケとカイケは買い物へ出た。そうですね？」「「アッハイ」」おお、なんという事か。二人のモータルが寝ながら返事をしている。 25

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ディシーバーが、更に二人へ白く輝く瞳を向ける。「多少人が死んでも問題はない。そうですね？」「「アッハイ」」二人のモータルは虚空に顔を傾け、涎を垂らしながら答える。「よろしい」ディシーバーとアヴィディヤがその場を去り、静寂が闇に満ちる。 26

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ディシーバーとアヴィディヤ、白と黒の二人が静かな街を睨む。「例の、宝物殿に忍び込んだネズミ共は我々に歯向かうつもりだな。最早慈悲は無い」「心配無用。奴らの居場所は割れております。…仕留めて参りましょう。イヤーッ！」黒い巨体、アヴィディヤがダイモジ寺から解き放たれた。 27

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「イヤーッ！」「アバーッ！」ウォーターボードの銛がレッサーヤクザの喉を貫く！飛び散る鮮血！「これよ、これ。ツジギリはこうでなくっちゃいけない」鼻歌混じりにウォーターボードはそのヤクザオフィスを血みどろに染め上げ、フロッピーディスクを懐へ仕舞いながら外へ出ていった。 29

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レイザーエッジがスザキから入手した不動産売買の情報を基に、怪しい手合いをウォーターボードがツジギリする。怪しい手合いは全てある場所を経由して非合法取引を行っていた。その場所とはすなわちダイモジ寺。違法薬物、おかしな機械、オハギ。急速にアシナガ・ストリートへ流れ込む闇の流れ。 30

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スザキは非合法なヤクザやジバナのような運び屋の類いを街に住まわせる手続きを行い、見返りに大トロ粉末やZBR、ダイモジ寺から経典や永代オヒガン権を貰っていた。救いと引き換えの猥雑。多少の混乱には目をつぶる。しかし、それが積み重なると？ 31

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「さて、次はどこだ？レイザーエッジ=サン？」ヤクザオフィス入り口脇に控えるレイザーエッジの全身もまた返り血で赤く染まっている。「ああ、次は…イヤーッ！」突如レイザーエッジがその場でブリッジする！その上を掠めるドッコ！「おいでなすったか」ウォーターボードがカラテを構える。 32

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投擲のあった方向から巨大な黒い姿が現れる。「ドーモ、レイザーエッジ=サン、ウォーターボード=サン。アヴィディヤです」「レイザーエッジです」「ウォーターボードです」アヴィディヤが唸る。「ネズミ共めが…。聖域をこれ以上荒らさせる訳にはいかぬ」レイザーエッジがアヴィディヤを睨む。 33

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「何が聖域か。昔は静かだったこの街を薄汚くしたのはお前らではないか」「愚かなモータルをあるべき場所へ導いてやっているに過ぎん。仏敵は滅びるがいい」黒い圧力が高まる。「やはり殺るしかないのか？レイザーエッジ=サン」答える代わりにレイザーエッジもカラテを構える。 34

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我先にとバイオムクドリの群が一斉に飛び立つ。アヴィディヤの声が大きくなる。「心底愚鈍な輩共めが…ッ！出しゃばり過ぎたモータルとヤクザを懲らしめるにはうってつけかと思うたが…、最早貴様等は必要ない！」「今更かよ」鼻白むウォーターボードが背中に手を当て、何かを取り出す。 35

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「お前さんがここへ飛び込んでこれたのは、俺に付けた探知機のお陰だろう」言い捨てながらウォーターボードは拳を握りしめる。パキッ。粉々になった金属片。「ヌウッ」「テックの力だ。オムラのサイバネの探知力はスゴイ」血走った目を更に赤く光らせ、アヴィディヤが全身の筋肉に力をこめる。 36

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「アイエッ…！」物音を聞いて様子を見に来たであろう、40がらみの疲れた顔の女性がニンジャの殺意に驚いて腰を抜かす。それが合図となった。「「「イヤーッ！」」」疾風の如く一早く飛び出したはレイザーエッジ！両肘から両膝から、おお！両の二の腕からも刃を展開！一陣の風となって殺到！ 37