福島の甲状腺がん遺伝子解析について(2014年11月14日 甲状腺学会)

サイボーグ001さんによる「福島の甲状腺がん遺伝子解析結果(2014年11月14日 甲状腺学会 鈴木眞一氏発表)」について
34
cyborg001 @cyborg0012

以上みてきたように、被曝→充実型の乳頭がん→RET/PTC(とくにRET/PTC3)という単純なスキームは近年疑問に付されている。患者の年齢層を無視したチェルノブイリとの比較や、分子疫学的に見たRET再配列自身の揺らぎを考えれば、逆に医科大には様々な説明責任が生まれる。

2014-11-16 00:03:37
cyborg001 @cyborg0012

医科大が負うべき説明責任の最たるものは、福島の癌患者の転移・浸潤率の高さである。他の症例と比較しても、福島の子の臨床データは極めて深刻である(以下図参照)。これをスクリーニング効果で説明することは端的にムリである。 pic.twitter.com/WclWJdX3LH

2014-11-16 00:05:33
拡大
cyborg001 @cyborg0012

医科大が行っている外科治療を見ても、54人のすべてにリンパ節切除を行い、33%の子供にはかなり広範な切除(片側・両側リンパ切除=D2/D3)を行っている。 pic.twitter.com/7DDHRsUWpN

2014-11-16 00:07:06
拡大
cyborg001 @cyborg0012

これを他の症例と比較してみよう。クロアチアの成人ではD2、D3切除は14.8%の患者に行われているに過ぎない(Dzepina D. 2012)。福島では33%もの子供に対して頸部側面にわたる広範なリンパ節切除を行っているのである。 pic.twitter.com/HrqnIST8gu

2014-11-16 00:10:12
拡大
cyborg001 @cyborg0012

福島の子どもの転移・浸潤率の高さ(多発性遠隔転移も2例疑われている)、および医科大の実施している積極的外科治療の実態は、今回の遺伝子解析でさらに強化された「スクリーニング効果説」とは明らかに矛盾する。医科大の説明責任はさらに厳しくなったと考えるべきであろう。

2014-11-16 00:11:03
cyborg001 @cyborg0012

以上です。長々と失礼しました。

2014-11-16 00:14:05