紅鎮守府日記 雲龍編

#紅鎮守府日記 雲龍のお話
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戦争さん @RAKUNYA

「(なのに、なぜ……)」 「なぜ、戦える?」 #紅鎮守府日記

2014-09-16 01:14:32
戦争さん @RAKUNYA

「(艤装はその艦娘の強さを体現した概念武装……)」 「(そこには一切の不純物が混ざらないようにしなければならない。さもなくば、艤装の力を100%発揮できない)」 「(服すらもその概念を形成する要素たるからこそ、明確なデザインが施され、代えがきかないはず)」 #紅鎮守府日記

2014-09-16 01:13:37
戦争さん @RAKUNYA

「たぶん提督がらみだろうけどね」 「…………」 #紅鎮守府日記

2014-09-16 01:10:16
戦争さん @RAKUNYA

「それと今日は金剛さんとも一緒だったかな?」 「はい。あの、不思議なのですけど……」 「んー?」 「金剛型の艤装に、刀……ってありましたっけ?」 「ないよ」 「ですよね。ならどうして……」 「あー、どっかでその逸話聞いたんだけど忘れちゃったな……」 #紅鎮守府日記

2014-09-16 01:09:22
戦争さん @RAKUNYA

「そうそう。すごいよねー。駆逐艦なのに屠った敵は数知れず。絶望的状況でも精密な魚雷で敵旗艦を狙い撃ちして一発逆転!演習では誰も手が出せなかった大和を一撃で行動不能にしたりとその伝説は数知れず!」 「たしかに、今日も一人冷静に戦況を見て、的確に攻撃を……」 #紅鎮守府日記

2014-09-16 01:05:40
戦争さん @RAKUNYA

「航空戦力を持っているのは私と龍驤先輩だけでしたから……龍驤先輩のフォローあってのことです」 「だとしてもたいしたもんだよ。あ、ということはあの旗艦様とも一緒になったの?」 「旗艦……響さんのことてあってますか?」 #紅鎮守府日記

2014-09-16 01:02:38
戦争さん @RAKUNYA

「なにやら含みを感じますが、気にはなります……昨日話しかけられまして」 「どんな?」 「なんというか……まぁ、調子はどうだ、みたいな事を少し」 「あー、だから今日、第一に入っていたのかな?」 「はい。おかげさまでMVPも二回ほど」 「ホントに?スゴいじゃん!」 #紅鎮守府日記

2014-09-16 00:58:46
戦争さん @RAKUNYA

「今日は60機ね。そろそろ厳しくなってくるだろうし、明日からはより精密な操作のできる訓練に切り替えていくから」 「はい……あの、蒼龍先輩」 「ん?なにかね雲龍くん?」 「あの、この鎮守府の提督って……どんな方なんですか?」 「ん?なになに?気になっちゃう?」 #紅鎮守府日記

2014-09-16 00:55:23
戦争さん @RAKUNYA

我問う、汝、如何にして笑哭されたし。 『善哉善哉』 ……? 『彼の者、汝が求めし強さを体現せしと我思考せし』 ……其は如何なる所以たるや。 『否也。所以は己自身で体得されたし』 …………。 #紅鎮守府日記

2014-09-16 00:46:46
戦争さん @RAKUNYA

…………。 『甚だ迷い在り。汝、成り難し』 …………。 『心乱れたり。彼の者の言葉、心中抜け難しと見たり』 彼奴、思糸取り難し。 『………クックッ』 ……? #紅鎮守府日記

2014-09-16 00:42:57
戦争さん @RAKUNYA

「でも司令官」 「なんだ」 「気をつけて。彼女は“なにか違う”」 「……留意しておこう」 #紅鎮守府日記

2014-09-15 02:28:46
戦争さん @RAKUNYA

「どちらにせよ」 「なんだよ」 「印象は最悪だよね」 「……まぁな」 「どうするの?」 「いつも通りやるだけさ」 「ふーん……」 #紅鎮守府日記

2014-09-15 02:27:57
戦争さん @RAKUNYA

「艤装つけてないから大丈夫」 「そっちじゃない!大小それぞれの女の手形を顔面に貼り付けた時の他の艦娘の態度の問題だ!」 「……何を今更」 「……え、俺そんな節操なしと思われているの?」 「ジュウコンカッコカリしている時点で察しているよ」 「これは勝負の結果!」 #紅鎮守府日記

2014-09-15 02:25:58
戦争さん @RAKUNYA

~執務室~ 「……司令官、ほら冷やさないと」 「放っておけば治るって」 「もう若くないんだから」 「若いよ!まだ体細胞分裂しているよ!」 「じゃあバランス取るために反対側も私が叩こうか」 「やめてくれ。首が飛ぶ」 #紅鎮守府日記

2014-09-15 02:23:43
戦争さん @RAKUNYA

「……仕方ない。しばらく第一艦隊に入れよう。他の奴を見てみるといい」 「……一体、何が目的なんですか」 「だから言っているだろう」 「可憐なか弱い少女を、助けたいだけだ」 #紅鎮守府日記

2014-09-15 02:19:18
戦争さん @RAKUNYA

「フーッ……フーッ」 「ダメだな。まだ弱い」 「……ッ!」 「まだ躊躇っている。強さのイメージを持てていない」 「何をわけのわからないことを……!」 「足りないのは経験か?」 「…………(ゾクッ)」 #紅鎮守府日記

2014-09-15 02:17:26
戦争さん @RAKUNYA

「……低俗です」 「清い水に蓮華は咲かないんだぜ?」 「それで、あなたは何が言いたい。私をからかって、遊びたいんですか」 「いいや、助けたいのさ。苦しむ可憐でひ弱な少女をな」 「この……ッ!」 パァン! #紅鎮守府日記

2014-09-15 02:13:54
戦争さん @RAKUNYA

「もっと正確にはお前の目だ。お前が目で追いかけていたのは、ここの中でもトップクラスの実力者ばかりだった」 「……それは」 「商人ってのはハイエナみたいなものでな。そういうガツガツした欲望には敏感なんだ」 「…………」 「なぜなら、そういう欲望ってやつは」 #紅鎮守府日記

2014-09-15 02:09:01
戦争さん @RAKUNYA

「……どこでそれを?」 「提督の勘、と言って信じるか?」 「いいえ」 「素直でよろしい。とはいえ実際、勘に近いものだからどうしようもないが」 「…………?」 「俺の勘じゃない。俺が観察していたのは雲龍……お前の直感だ」 「私の……?」 #紅鎮守府日記

2014-09-15 02:06:16
戦争さん @RAKUNYA

「……力が欲しい、と思っているやつを見抜いてやるんだからな」 「…………」 #紅鎮守府日記

2014-09-15 02:02:53
戦争さん @RAKUNYA

「……ッ!」 「……ブラフだ。駆け引きはまだまだだな」 「……楽しいですか」 「あぁ、楽しいね」 「高尚な趣味をお持ちのようで」 「そうだな。自分でもすばらしいと思っている……」 #紅鎮守府日記

2014-09-15 02:01:25
戦争さん @RAKUNYA

「……私は兵器です。愛玩性を求めるのなら、駆逐艦の子でも」 「残念ながらその動揺しなかった一人目が駆逐艦なんだな」 「…………」 「初めて見せたな。好奇心の表情」 「……そんなもの」 「嘘をつくときは表情に注意だ。微表情まではいかな艦娘とて消せないからな」 #紅鎮守府日記

2014-09-15 01:59:07
戦争さん @RAKUNYA

ドカッ 「……それで、何かお話が?」 「……俺が背後から話しかけて驚かなかったやつはお前を含めて三人だ」 「そうですか……」 「動揺を表に出さない。その感情制御はあっぱれ」 「ほめ言葉と取っても?」 「いいや、言外につまんねぇと言っている」 「…………」 #紅鎮守府日記

2014-09-15 01:53:56
戦争さん @RAKUNYA

「…………」 「よぉ、どうだうちの艦隊は」 「……飛龍先輩をはじめとして皆さんいい人ばかりです」 「……相席、いいか?」 「あなたは上官です。私などで良ければ」 「それじゃあ失礼して……」 #紅鎮守府日記

2014-09-15 01:50:26