プロメテウスの罠「漫画いちえふ」連載終了に寄せる

心に残った3人の方々の連続ツイートを通しで読みたくてまとめてみました。
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関根和弘/Kazuhiro SEKINE @usausa_sekine

いちえふ後記18)どう行動し、感じ、考えたかを再現するといのがこの内容です。そこに朝日新聞がこう考える、という形で、一登場人物として入るというのはおかしい、というのが一番の理由です。登場人物である竜田さんや編集者の方が低線量被曝と鼻血についての考えは記事で記しています。

2014-11-21 18:15:11
関根和弘/Kazuhiro SEKINE @usausa_sekine

いちえふ後記19)鼻血の回については、福島を思う竜田さんがこのエピソードを描きたい、と思うものの、それでも編集者と話し合った結果、より表現に慎重になろう、さらに材料を集めよう、など何度も議論し、悩み、判断していくという、お二人の表現に対する謙虚さを書こうとしたものです。

2014-11-21 18:18:03
関根和弘/Kazuhiro SEKINE @usausa_sekine

いちえふ後記20)うまく伝わらなかったのは私の力不足です。ですが、こうした趣旨をわかっていただけると本望です。最後になりましたが、竜田さん、担当編集者さん、バー・クイーンさん、AP通信の影山記者、その他取材に応じて下さった皆さんに改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。

2014-11-21 18:21:14

その3:連載第13回を中心に

birdtaka @birdtaka

総合的にみれば「プロメテウスの罠」で「いちえふ」を取り上げたのはよかったのだと、個人的には思う。

2014-11-21 17:55:48
birdtaka @birdtaka

↓この回で問題だったのは、本文ではなくてタイトルだったと思う。タイトル(「鼻血」答え出ない)がミスリーディングだった。いま読み返してみたけど本文に違和感はない。

2014-11-21 18:21:47
birdtaka @birdtaka

(本文に違和感がないと書いたのは、本文を読めば鼻血の件は誤解無く書いてあるから。)

2014-11-21 19:22:40
birdtaka @birdtaka

この回のプロメテウスの罠本文から引用してみる。 ----- 「不安の払拭を目的に描くと『いちえふ』が何か違うものになってしまう気がするんですよ。不安がる気持ちを笑う描写も、作品が傲慢(ごうまん)なものになってしまうように思います」

2014-11-21 18:26:05
birdtaka @birdtaka

竜田の気持ちもわかる。だが、どんな思いでも、このまま描けば結論ありきになりそうで違和感がある。  竜田同様、篠原も低線量被曝で鼻血が出ることはないと考えている。それでも、竜田が目撃した一例だけでは描けないとも感じた。 -----引用ここまで。

2014-11-21 18:26:14
birdtaka @birdtaka

竜田さんの気持ちも分かるし、篠原さんの慎重さは私が共有している部分。

2014-11-21 18:30:28
birdtaka @birdtaka

(「傲慢」という言葉が適当かどうかは別として、淡々と事実を伝えているものの中に、「これを分からせたい」という意図を感じさせるものは含めない方がいい、というのが私の考え。)

2014-11-21 18:44:26

(参考:連載終了前日の@birdtaka さんのツイートから始まるもう一つの連続ツイート)

birdtaka @birdtaka

朝日の「プロメテウスの罠」の「いちえふ」シリーズは、漫画のあらすじを紹介して、朝日読者にいちえふを読んだ気にさせてしまうような内容が主なので面白くないし深みもない。石戸さんによる秀逸なインタヴューの足元にも及ばないと思う。

2014-11-20 06:51:37
birdtaka @birdtaka

石戸さんのはこれ→福島をどう描くか:第1回 漫画「いちえふ 福島第一原子力発電所労働記」 竜田一人さん - 毎日新聞 sp.mainichi.jp/feature/news/2…

2014-11-20 06:52:29
birdtaka @birdtaka

石戸さんのインタビューが秀逸な理由の1つは、竜田さんが現実を描く時の姿勢を伝えるものであったこと。この姿勢はとても重要なものだと思う。これは「プロメテウスの罠」では分からないし、「プロメテウスの罠」自体が学ぶべき姿勢なんだと思う。

2014-11-21 19:43:23
birdtaka @birdtaka

「プロメテウスの罠」は、「いちえふ」が描いているものを追いかけてはいたけれど、「いちえふ」を描く竜田さんの姿勢は、そこには反映されていなかったのだと思う。それがなかったから読んでいてものたりなかったし、批判されるような回があったのだと思う。

2014-11-21 19:45:27
birdtaka @birdtaka

それでもなお「『プロメテウスの罠』が『いちえふ』を取り上げた」ということには意義はあったと思う。

2014-11-21 19:46:34

(補足と再補足)

nao @parasite2006

プロメテウスの罠の「漫画いちえふ」bit.ly/1xVgCcz と毎日新聞の「福島をどう描くか:第1回 漫画「いちえふ 福島第一原子力発電所労働記」 竜田一人さん」bit.ly/1xVgbyR の読み比べについて。(続く)

2014-11-21 21:15:12
nao @parasite2006

(続き)先に出た毎日のインタビューは、震災後の福島を題材にして漫画を描く漫画家の姿勢を追うシリーズインタビューの第1回であり、初めからこの1点に焦点を絞って存分に展開することができ、また結果的に漫画を読んでいたかいなかったかに関わりなく読者の心に深く食い込むものになっていた

2014-11-21 21:27:12
nao @parasite2006

一方後から出たプロメテウス連載の「漫画いちえふ」は先行記事と同じアプローチはもう使えないという制約(これはとてつもなく大きかったに違いない)を課され、また漫画を読んだ人とまだ知らない人の両方の読者に対しどちらも積み残さずに応えようとした結果、知らない人には漫画の紹介(続く)

2014-11-21 21:40:43
nao @parasite2006

(続き)すでに読んだ人には漫画に描かれなかった周辺事情の紹介というところに着地せざるを得なかったのではないだろうか。

2014-11-21 21:43:35
birdtaka @birdtaka

↓それはそのとおりだと思います。そして、それよりも大きな制約が「プロメテウスの罠」という枠組み自体にあったと思います。

2014-11-21 21:47:09
birdtaka @birdtaka

インタビューでも取材記事でもない、ドキュメンタリー風のあの枠組みで、ドキュメンタリー漫画を取り上げるのは難しい。必然的に漫画のストーリーを追いかける+取り上げられなかったエピソードをフォローするものにならざるを得ない。

2014-11-21 21:48:36