平成26年度大学間連携災害ボランティアシンポジウム「復興状況の変化と学生ボランティアの役割
「②救援ボランティアに志願する者は被災地の自治体や人々の資源に頼るのではなく、自立的・自己完結的に活動する。その前提で活動を組み立てる。」
2014-12-12 15:12:06「③先着・長期滞在ボランティアは後続ボランティアの受け入れ体制作りを進める。その人事・労務管理が、地元でボランティアを受け入れる組織の主要業務と心得る。」
2014-12-12 15:12:42「④災害ボランティアは、終わることを考えてから始める。さもなければ継続か集結かで内部で大きな確執が生じ津(日本海重油災害では未確立)。」
2014-12-12 15:13:17「学生ボランティアは、始めるのは楽しいものだが、終わるのが死ぬほどつらい。続けたい派と終わりたい派の抗争状態に入りがちである。終わることを考えて始めることは非常に重要。」
2014-12-12 15:14:14「Task:分業体制の確定」「Resource(独自資源)の確保」「Activity(活動)の確定」DTRAを備えることが重要。長い継続も可能となる。
2014-12-12 15:15:45「行政:D>T>R>Aの順。(創発型)ボランティア組織:A>R>T>Dの順。これが全て確定された段階でボランティア組織も行政との協働が可能になる。」
2014-12-12 15:18:02「災害時の異組織間連携のイメージ:対境担当者モデル:各組織の中で窓口となる人々がネットワークを作る。各組織の中に対境担当者を置くことが必要。対境担当者が集まることによって、関係性をつくる」
2014-12-12 15:19:55「対境担当者が集まり、中間支援者の組織を作る。一つ一つの組織では達成できなかった公共性がかさ上げされる中間支援者組織。公益性の認知につながる。」
2014-12-12 15:20:43「人々の連携させる『起爆剤』が必要。行政ではできない強みをネットワークが持っていることが必要。行政はピラミッドの中のif/thenルールで物事が進む。ネットワークの強みはfeed forwardの原理で動いている。」
2014-12-12 15:21:57「feed forward:相手の一つの動きに、反応し、それに対する更なる反応の積み重ねによって、物語が進むこと」
2014-12-12 15:22:44「対境担当者→中間支援者の関係が直近の未来シナリオを描くことにより、それぞれの個人のシナリオがなくても、変化に対して柔軟に対応できる活動ネットワークを作り上げることができる。行政にない特質として育てていくべきもの。」
2014-12-12 15:23:49質疑応答「終わる条件とは?→ボランティアの人員が減り始めた時(社会構造的条件によってボランティアは減っていくため)・生活再建の支援についてはDomain・missionの方が重要。何故活動するのかのミッションを明快にすること。学生にとっては『卒業するまで』でも構わない」
2014-12-12 15:27:31「生活再建に関われば、終わるに終われないのは目に見えている。自分の潮時を設定しても良い。後輩に引き継ぐなどもできる。」
2014-12-12 15:28:20「組織としての終結条件と個々の終結条件を事前に設定しておくことが望ましい。ミッション(目標)を設定することにより、撤退が可能となるという選択もある。」
2014-12-12 15:30:37「阪神淡路大震災がボランティア元年というのは間違いだと思う。関東大震災の時の大学生たちがボランティア活動を行っている。その後、『帝大セツルメント』というボランティアセンターを作り、被災者から貧困支援に向かう体制を作っていた」
2014-12-12 15:31:44事例報告
「広島の災害地域における災害ボランティア活動報告」
セッション2:事例報告「広島の災害地域における災害ボランティア活動報告」平岡健氏(広島修道大学・ひろしま未来協創センター)
2014-12-12 15:45:10「広島市の特徴として、三角州上に氏がちを形成・瀬戸内海式気候・自然災害は少ない。広島平和記念都市建設法による多くの公園」であったが、2014年8月20日の広島市安佐南区の土砂災害発生。」
2014-12-12 15:48:25「今回の土砂災害の特徴:広島は平地が少ないため、山への開拓が進んでいた。(昭和40~50年代)小規模団地の開拓が行われた地域での災害。大量の豪雨のために水が溜まった(60cm強)。夜中で誰も避難できなかったが、避難しても水死者を出した可能性がある。」
2014-12-12 15:50:27「広島土砂災害特徴:都市型災害(現地まで公共交通機関でいける。細い路地で駐車場がない)・局地的大規模災害(日常と非日常・町内会と災害ボランティアセンターの役割)・住宅地災害(住宅を失っても職場を失った人は少ない)・仮設住宅を建てない(市営住宅・県営住宅・借り上げ住宅への転居)」
2014-12-12 15:53:08