2010年12月 PISA日英比較とイギリスの教育(音楽教育、教育と移民など)
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Minority にとっては現実的な利益をともなうので自らの在りようを問う機会を失ってしまう。同時に majority の側からすれば、majority の文化を破壊する潜在性をもたない集団として許容される(歓迎では必ずしもない)。
2010-12-07 22:11:04西洋文化は吸収すべきものの1つとして、極論すれば、依然として「あこがれ」なのはインド系にも一般に言えるかも知れないが、そこには visible minority の壁がそびえている。彼らは「ちがう」のだ。見た目という点において。
2010-12-07 22:18:23東アジア系が自らの側からも、 majority の側からも不可視化なものとして存在するという不可視な(暗黙の)一致があり、そのごまかしが一定の機能を有しているのに対して、インド系にはそれが機能しないということだ。
2010-12-07 22:20:19Sensitive な問題だが、大衆における現実とはそのようなものとも言える。その「機能不全」を「健全な」機能不全ととらえることはなかなか容易ではない。インド系の人々がクラシック音楽にアクセスしようとしたときに障壁になるからだ。
2010-12-07 22:25:37そもそも本質的には、アクセスなどしなくていいのだが、アクセスを試みない態度は white majority にとっては一般に「ウザイ」態度と映ってしまう。そこには経済力や法などでは埋められない溝がある。
2010-12-07 22:29:47ブラックの場合はもはや言うまでもない。イギリス社会に適応するしか、生き残る術はない。言い過ぎではあるが、それが現実的な言い方になるだろう。一部のエリート層のブラックは実際そうしてきている。
2010-12-07 22:34:00しかし、それはごくごく一部。多数は white culture への適合に対して、それを現実的に強いている institutional なもの以外への「体感的拒絶」を抱いたままである。
2010-12-07 22:39:00RT @routledge_relig: Studying Islam? You may also find 'The Islamic World' by Andrew Rippin very useful. Have a look: http://bit.ly/IslamicWorld #Islam #Religion
2010-12-07 22:43:39ブラックがクラシック音楽の世界に進出できない主な理由を、socio-economical な構造にだけ求めるのはおかしいだろう。それはムスリムと西洋音楽の関係をみたときにより明白になる。
2010-12-07 22:43:51RT @naoshiy: そもそも、社会学は「何をなすべきか」とか「善き公正な社会はどうあるべきか」という規範論に踏み込むことができない「分析的記述論に終始する学問」にすぎないのではないでしょうか?@ishtarist 社会学におけるコペルニクス的転回が必要だと思う訳です。 .
2010-12-07 22:46:58RT @ishtarist: @naoshiy そこは議論の余地があると思いますが、その考え方も理解はできます。ただ、僕が言っていることとは無関係で、その記述のレベルで採用している論理そのものに、カント的な意味で、コペルニクス的転回が必要だということです。
2010-12-07 22:47:02イギリスでは公立の初等教育の現場において、クラシック音楽の器楽演奏が取り入れられてきたのだが成果はなかなか出そうにない。エスニックマイノリティたちのクラシック音楽への独特の感情;「憧憬」「違和」「敬遠」「嫌悪」などなどへの考察が不足したままそれが進められてきたからのように見える。
2010-12-07 23:02:20同時にそれらの感情をもつマイノリティ側も自らの感情に無自覚である場合が多く見られるようだ。音楽のエリートが集うロイヤルアカデミージュニアコースにおいても年齢が上がるに連れマイノリティから脱落していくのは、一見経済的事情に見えるし、実際のところそれも大きいのだろう。
2010-12-07 23:05:55しかし、それは一面的な見方。なんとなく違和感を抱きながら白人世界に身を置いて、結局は目的達成(音楽を自分なりに極める)以前に、その違和感のせいで離脱していくエスニックマイノリティの存在を認識する必要を感じる。
2010-12-07 23:10:12イギリスはここのところ大寒波で雪。そのせいで学校閉鎖も多いが、実際にはそれらの地域の多くの商店やオフィスは開いている。ということは困るのは、共働きの家庭が子どもの世話をする必要から何らかの対応を迫られること。
2010-12-07 23:47:08なぜ、学校だけ閉鎖するのかは、学校長たちによれば、学校施設の老朽化やスタッフの人員不足などから子どもたちの安全を守るために必要だから。しかし、現実はかなりちがうようだ。学校長の権限と自由度が大きいイングランドでは、その分、学校長の責任も問われる。
2010-12-07 23:49:24児童の出席率が低いことは学校に対する政府の低評価になり、学校長は閉鎖する必要がない場合でも閉鎖するという決断を下す場合がかなりある。なぜなら、実際に多少の天気の乱れでも安全策をとって子どもを休ませる保護者も多いからということだ。
2010-12-07 23:51:32イギリスの教育方針は学校長の自由度が大きいとともに、保護者の不自由度も大きいとも言える。そこで音楽教育の話題にもどれば、低レベルのクラシック音楽教育しか提供できない公教育のなかで音楽をさせたい保護者はプライベートな音楽教育を、学校とは別に選択することになる。
2010-12-07 23:54:32その状況で問題となるのが、学校方針とプライベート教育のクラッシュ。ロイヤルアカデミーなどが実施する音楽のグレード試験などは平日にもごくごくふつうに行なわれる。エスニックマイノリティの話に関連させると、最もそこでジレンマに陥る程度が高いのが彼らということになる。
2010-12-07 23:57:42イギリス社会に同化を強制されている(自らにせよ、他者からにせよ)という意識を持つ度合いの高い彼らは、学校を休んで音楽教育などを行なうことへの心理的な負担を強く感じるケースが多い。事実上、高い音楽教育をマイノリティが受けることを教育政策が事実上さまたげているとも言えるのだ。
2010-12-08 00:00:52学校を休んで音楽試験を受けなければならないのは白人英国人とて同じことなのだから、そこに明確な差別はないという言い方もあるかも知れないが、それは決定的にまちがった言い分だということ。
2010-12-08 00:02:51マイノリティは統計数値上のマイノリティでもあるが、マイノリティの認識/不認識を解することなくしてマイノリティは語れない。
2010-12-08 00:07:29一瞬イギリスのことかと思った。普遍性があるということか。 RT @Kino_from_Tokyo 苅谷剛彦によると、「学力が低い生徒ほど現状肯定感が強い」「出身階層の低い生徒たちほど『将来のことより今を楽しみたい』『自分は人より優れたところがある』と感じる傾向がある」とのこと。
2010-12-08 05:56:01PISA report UK: More strikingly, 77% of the between schools differences in student performance in the UK
2010-12-08 06:48:08