イギリス、ヒンクリー・ポイント原発新設に関するまとめ
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3月20日時点のまとめ
19日にEDFに対するヒンクリー・ポイントでの原発新設が認められる。(原子炉2器)
建設までの障害
1)
いわゆる「ストライク・ポイント」の交渉は継続中。今月末まで続くと見られる。
価格が折り合わなくてEDFが撤退する可能性は残されている。
2)
欧州委員会が調査に入る。場合によっては2年以上調査が行われ、その間EDFは動けない。
4月7日までのまとめ。
当初、EDFとの価格交渉は3月末までにまとまる予定だったが、交渉難航の模様。そのような状況で、担当大臣のエド・デイヴィがテレビに出演して、EDFだけが原発建設企業ではない、他にも関心を持っている企業がある、と発言。
交渉について詳細が明らかにならない中、下院議員と研究者のグループが、会計検査院が交渉について検査するよう求める公開書簡をサンデー・テレグラフに掲載しました。
4月14日までのまとめ
サッチャー死去で、キャメロンが外遊から戻ったため、予定されていたフランス、オランド大統領とのトップ会談がお流れに。
14日
サンデーテレグラフ紙に原子力産業協会会長のハットン卿が寄稿。イギリスの産業の将来のために、EDFとイギリス政府との価格交渉締結が重要であると主張。
15日
EDFの重役とイギリス政府代表が交渉予定。
21日までのまとめ
EDFと政府の交渉に進展なし。チキンレースの様相に。
しかし報道からすると、現政府は高いストライク・プライスに応じるつもりはないらしい。
28日までのまとめ
EDFがヒンクリー・ポイント・C建設に関わる従業員を削減予定。
ガーディアン紙によれば、800人中150人。
EDF、アレヴァ、中国広東核電集団(CGN)の協定を発表。
撤退したセントリカの代わりに、CGNがヒンクリー・ポイント・Cに投資する可能性が指摘されている。
5月5日までのまとめ
アイルランドのナショナル・トラスト、An Taisceが、イギリスの高等法院に対して、ヒンクリー・ポイント・C原発建設の認可に対して異議申し立てをしました。
原発のような事故の影響が広範囲に及ぶ可能性のある施設の建設については、国を越えた環境影響評価が必要だという主張です。
ヒンクリー・ポイント・Cの建設について、対岸のアイルランドは事前に相談を受けていません。
5月12日までのまとめ
EDFと政府の交渉は進んでいるという報道なし。
タイムズ紙のインタビューを受けた英EDF Energyの最高経営責任者Vincent de Rivazが、ヒンクリー・ポイント・Cについて、英政府との交渉がまとまらなければ、イギリスを去るつもりだと述べました。
5月19日までのまとめ
5月15日にメイル紙が、2週間以内にEDFと政府が合意する見込みと報道。しかし、この件を伝える他の新聞なし。
5月16日にグリーンピースが、原発新設に対して異議申し立てを行いました。これは、5月初旬のアイルランドのナショナル・トラストについて二例目です。
先週のSSEに続いて、セントリカの年次総会で、EDFの高コストが批判されました。
他には、ヒンクリー・ポイント・Cの成否に、今後のイギリスのエネルギー政策がかかっているという論調が目立ちました。
5月26日までのまとめ
25日、タイムズ紙がヒンクリー・ポイント・Cについて、海外の投資家が見つかり、建設費調達の見込みができたと報じる。
しかし、この報道を受け、EDFは公式に交渉は継続中と発表した。
6月2日までのまとめ
合意間近という報道もあれば、厳しいという報道もありで、進展なし。ストライク・プライスの合意は秋という話もあり、この状態が続くのかも知れません。
6月9日までのまとめ
ストライク・プライスについて、進展の報道なし。
先週までに別ソースから報道された、ヒンクリー・ポイント・Aでの核廃棄物処分について、BBCが報じました。
6月16日までのまとめ
前の週に、ロシアの電力会社、ロスアトム社とイギリスとの間で、原発の未来に関するワーキンググループの協定が調印されました。
6月23日までのまとめ。
ヒンクリー・ポイント・Cの電力価格はインフレ率にリンクするとの報道。しかし、ストライクプライスについては決定していないし、ここしばらく決まる見込みがなさそうです。
6月30日までのまとめ
財務省の歳出見直しの発表において、100億ポンド規模の債務保証をヒンクリー・ポイント・Cを建設するEDFに行う発表がありました。ストライク・プライスの発表があるのではという予測もありましたが、これはありませんでした。
エネルギー規制機関のOfgemが今後の電力不足について警告をしています。これに対する批判は、Tim Probertさんの連投ツイートを見てください。
7月7日までのまとめ
先週の、エネルギー供給危機の報道を受けて、原発の将来について、エド・デイヴィがガーディアン紙でインタビューに答えています。
7月14日までのまとめ
今年末までストライク・プライスの合意なしと報道されましたが、特に驚くべきことではありません。
7月21日までのまとめ
ヒンクリー・ポイント・Cの地元に対する40年間、総額1億2800万ポンドの補助金についての報道がありました。
EUは原発に対する政府の補助金を、競争を阻害するものとして厳しく制限していますが、グリーンピースが明らかにしたメモによると、今後はそうでもないかも知れません。
エネルギー気候変動省のパロディアカウントが、タイムズ紙の記者によって誤解されました。
7月28日までのまとめ
とくに大きな動きはありませんでした。
8月4日までのまとめ
とくに大きな動きはありませんでした。夏休み?
8月11日までのまとめ
夏休みです。
8月18日までのまとめ
夏休み継続中。
8月25日までのまとめ
ヒンクリー・ポイント・Cについては、夏休み継続中。
9月1日までのまとめ
ヒンクリー・ポイント・Cについてのニュースがない一方で、それ以降の原発新設のニュースがちらほらと。
9月8日までのまとめ
ヒンクリー・ポイント・Cの進展が見られない中、次の原子炉建設に話題が移ってます。
ロシアのロスアトム社が、イギリスで原子炉を建設する準備を始めています。
一方、エネルギー気候変動相のエド・デイヴィが今月中に中国を訪問する予定です。これまで、エネルギー担当大臣のマイケル・ファロンが中国広東核電集団との交渉にあたっていましたが、何らかの合意が近いのでしょうか。
イギリス原子炉建設のまとめ
ヒンクリー・ポイント・C EDF(本社フランス)2021年の稼働を目指すが、遅れる可能性が非常に高い。
ウィルファ ホライズン(日立が買収) 認可がまだ下りていないが、ヒンクリーの次の原子炉の可能性が高い。ヒンクリーより早く出来る可能性。
オールドベリ ホライズン 未認可
サイズウェル・C EDF これはヒンクリー・ポイント・C次第か。
9月15日までのまとめ
自由民主党が党大会の投票によって、原発支持に方針転換しました。