ドングリと文明

同タイトル本からの感想とか該当箇所要約とか
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蜜蜂を弄ぶ @liyehuku

“各人はそれぞれ、後世に残るものを作っているのだと思っていた。(中略)300年間ほどは、その通りだった” #ドングリと文明

2014-10-15 17:10:35
蜜蜂を弄ぶ @liyehuku

“それからおかしなことが起きた。図書館員が古い写本を開くと黒い埃が舞い落ちた。(中略)「永続製のある」はずの書き込みが消えてしまっていたのである” #ドングリと文明

2014-10-15 17:13:14
蜜蜂を弄ぶ @liyehuku

“鉄化合物は、礬類に含まれる銅や亜鉛などの他の金属と同様に不活性ではなく、徐々に酸化して紙の有機物質と反応し、セルロースを劣化させるらしいのだ” (オークの虫こぶに濃縮されたタンニンを鉄と混ぜるとブルーブラックの染料ができる) #ドングリと文明

2014-10-15 17:18:58
蜜蜂を弄ぶ @liyehuku

“これは本を愛する人々にとって、悪夢のような光景だ。探しているページを開くとそれがそこなわれている。火や水でだめになったのではなく、紙がぼろぼろになったのでもなく、書かれた文字そのものによってそこなわれているのだ” #ドングリと文明

2014-10-15 17:22:25
蜜蜂を弄ぶ @liyehuku

“書かれた言葉そのものー音楽のみなもと、意味のみなもとーが、同時に破壊のみなもとになっているのだから” #ドングリと文明

2014-10-15 17:23:57
蜜蜂を弄ぶ @liyehuku

“この新興国家は、あらゆる種類の民間事業を(投機的な造船や、増加する官僚の汚職も含めて)支援したが、民間の暴力事業は断固として制限した。海賊行為や私兵団は国内でも国外でも抑圧された” #ドングリと文明

2014-10-24 10:04:40
蜜蜂を弄ぶ @liyehuku

“国家が暴力の唯一の供給者となり、自由と法の支配の唯一の保証者となったのである” #ドングリと文明

2014-10-24 10:06:07
蜜蜂を弄ぶ @liyehuku

「新興国家」とは17世紀後半のイングランドのこと。イングランドは17世紀前半の国王の造船事業をきっかけに近代化した。 #ドングリと文明

2014-10-24 10:12:34
蜜蜂を弄ぶ @liyehuku

“イギリス側のこの作戦を目の当たりにしながら、ただただ引き綱での移動を続けたアメリカ側の胸中を想像するのは重要だ。なぜならそれは、のちにアメリカ人気質の不変の特徴の一つとなったものが形成された瞬間だったからだ” #ドングリと文明

2014-11-21 16:27:41
蜜蜂を弄ぶ @liyehuku

“日が西に傾き、大西洋岸のむこうに沈んでも、アメリカ人たちはまだ引き綱で移動していた。イギリスのフリーゲート艦が何度も、もう少しで追いつきそうになったが、アメリカ人たちはただただ引き綱での移動を続けた” #ドングリと文明

2014-11-21 16:30:56
蜜蜂を弄ぶ @liyehuku

“夕食がはじまって終わり、ドッグウォッチがはじまって終わったが、アメリカ人たちは依然引き綱で移動しつづけ、漕ぐ、下ろす、巻きあげるをひたすらくり返した” #ドングリと文明

2014-11-21 16:33:22
m_um_u @m_um_u

銃と鉄と病原菌関連でいうと三日月地帯のころの話がちょっと出てくる。銃鉄だと狩り→穀類を中心とした農業への移行(そして畜産→stayと病原菌の関連)がデフォになってたけど、ドングリと文明では「穀類以前にドングリが主食になってた」ので話が少し変わってくる #ドングリと文明

2015-05-02 05:40:56
m_um_u @m_um_u

ドングリは無味で食べがいがなく食べるときには他の食べ物と混ぜて食べるのが良いみたいなんだけど腹持ちがすこぶる良いみたい。なので重宝されたとか。ただ、つかう時にはアクを抜いて轢き潰して粉にして使わないといけないから穀類よりも面倒なようだけど #ドングリと文明

2015-05-02 05:43:01
m_um_u @m_um_u

ドングリ文明ではドングリを計画的に栽培してたわけではなくドングリの恵みにまかせて拾ってたので「ドングリがある地域にとどまる→移動する」ということになってたみたい。そこでは特に飢えることもなく所有/貧富の差もなかったけど緩やかな平衡と退屈があった #ドングリと文明

2015-05-02 05:45:03
m_um_u @m_um_u

それに飽きた若者たちが「ここにいたらつまらないのでどっかほかにいこう」「でもどんぐりがある土地はもうないよ?」「穀類でもいいじゃないか」てことで穀類使用がはじまったとか。その時点では穀類も計画的に栽培するのではなく自然に生えてるものを刈り取るぐらいだったけど #ドングリと文明

2015-05-02 05:46:27
m_um_u @m_um_u

しばらくするとそのコミュニティからも「飽きた」若者が出てきて他の土地を目指す。でも自然に成ってる土地はもうないので穀類の種を持って移動し、そこで栽培し収穫するようになった。 #ドングリと文明

2015-05-02 05:48:09
m_um_u @m_um_u

計画的栽培でドングリ(オーク)よりも穀類が適していたのは1本のオークが育つには30年ぐらいの歳月が必要だった、のに対して、穀類は1年のサイトで収穫できたから。 #ドングリと文明

2015-05-02 05:49:01
m_um_u @m_um_u

オークは食の恵みの他に住居、あるいはほかの加工品の材料としても役立っていった。木材のなかでもオークは特に加工しやすかったので。建築を含め人類の基本は木の文明であり石炭、石油(あるいは鉄)の文明はそれらを踏襲していった #ドングリと文明

2015-05-02 05:51:13
m_um_u @m_um_u

※これらは著者の類推も入った物語的なものといえるけど視角としてわかりやすいし面白い。

2015-05-02 05:54:25
m_um_u @m_um_u

※あとこれに関連した自分の感想的なものを言うと人類というのはきのこをねぐらにするアリのようなものなのかなとか。きのこが木やその他になっただけで。あるいはウイルスとしての人類が無生物に近い非動物の木の死を被って生きていく、みたいなの #ドングリと文明

2015-05-02 05:55:23
m_um_u @m_um_u

ちなみにいうとドングリペーストなんかは韓国料理だとふつー?のようで著者もコリアンタウンに行ってゲットしたとか(最初は無味でなんじゃこりゃってかんじだったようだけど #ドングリと文明

2015-05-02 05:56:59
m_um_u @m_um_u

※ケルトとオークの関わりがちょこちょこ言及されて言ってて、本書ではそれについて深い言及はないのだけど、ケルトがオークに特別な意味をもたせたのは生活と供する木の代表的なものがオークだったことにも依るのだろうけど、 #ドングリと文明

2015-05-02 06:01:34
m_um_u @m_um_u

※植物を生物として意識していてその死をまとうことについて現代人よりも意識的だったのかなとか想ったりする。アタリマエのことなんだけど人類が使ってる/てたほとんどのものはほかの生物の骸なので。あるいは動物/植物/生物/無生物の区分け自体が変てのもあるけど #ドングリと文明

2015-05-02 06:03:33
m_um_u @m_um_u

※そしてケルトにおいては二つのオーク、落葉のオークと常緑のオークで夏至と冬至が分けられ象徴されていく。夏至からは太陽がだんだんと衰え、冬至からは太陽がだんだんと復活していく。 #ドングリと文明

2015-05-02 06:04:45
m_um_u @m_um_u

ストーンヘンジというのは数あるヘンジ、つまり環状遺跡・モニュメントのひとつで、たんにそれが石でできてたからわかりやすく観光遺跡になったんだかなだけで、オークでつくられたものとかシーヘンジ(海水性湿地帯にある)とかいろいろある #ドングリと文明

2015-05-02 11:37:21