【横山光輝「三国志」講座45「罠と罠」】

横山光輝「三国志」を1話ずつ解説してみようというコーナー。 第45話「罠と罠」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座45「罠と罠」01】 第45話でございます。呂布と曹操の仁義無き戦いが始まりました。 連戦連勝中の呂布は濮陽(ぼくよう)城で杯をあげています。曹操さえ倒せば、兗州は完全に呂布のものとなります。呂布の部下が進言したのが、この地方の富豪の田氏を使う作戦です。

2015-02-25 12:42:00
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【横山光輝「三国志」講座45「罠と罠」02】 呂布は田氏に軍用金でも出させるのか?と問うのに対し、部下は「そんなつまらないことではありません」とバッサリ。領下の富豪から金をしぼり取るなんて自分の足を食ってるようなものです。と。この部下、あんまり呂布のことを高く評価してないな…

2015-02-25 12:44:01
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【横山光輝「三国志」講座45「罠と罠」03】 では、なんのために呼ぶのか、と聞く呂布に対し、曹操の命を奪るために、と前置きして、ヒソヒソ耳打ちします。別に聞かれて困る内容ではないと思いますが、物語の演出上、ヒソヒソ話です。曹操の間者がいるとも限らないと警戒したのかしら。

2015-02-25 12:46:39
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【横山光輝「三国志」講座45「罠と罠」04】 作戦は決行されることになりました。 夜になって、曹操の陣営に、鶏肉を竿につけて歩く怪しい男が捕らえられました。曹操が直々に調べに来ると、男はあっさり密偵であることを告げます。曹操の味方であると言い、人払いを要求します。

2015-02-25 12:49:42
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【横山光輝「三国志」講座45「罠と罠」05】 密偵の男は、竿に仕込んであった田氏からの密書を曹操に手渡します。その密書には、呂布の暴虐に対する民の恨み言が事細かに書いてありました。また、呂布は黎陽(れいよう)に行っていて、濮陽城は留守兵しかいないという情報も入っていました。

2015-02-25 12:51:40
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【横山光輝「三国志」講座45「罠と罠」06】 田氏が城内から呼応するから、今すぐ兵を動かせ、という書簡に対し、曹操は出陣を命じます。部下たちは一応疑ってみるべきと言いますが、曹操は、兵を三隊に分け、一隊だけを前進させ、この話が本当だったら全軍一気に突っ込むことにしました。

2015-02-25 12:53:16
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【横山光輝「三国志」講座45「罠と罠」07】 出陣を命じた曹操。大銅鑼や法螺貝、手持ちの銅鑼などで合図が出されます。なお、この時代中国で法螺貝が使われていたかどうかは不明です。ともかく、曹操軍は一気呵成に濮陽城を目指しました。

2015-02-25 12:57:32
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【横山光輝「三国志」講座45「罠と罠」08】 田氏の密書いよると、「義」と書いた白旗が上がれば門を開けるという合図、とのことです。曹操はまず一隊に濮陽城を攻撃させます。兵達は丸太を組み合わせたもので矢を防ぎつつ、外堀に来たらイカダとして活用。弓矢を放ちます。

2015-02-25 15:42:59
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【横山光輝「三国志」講座45「罠と罠」09】 敵の数は少ないと見えて、抵抗も弱いものでした。そのうち、火の手が城内から上がり、「義」の旗が振られているのを曹操達は確認します。 そして、城門が降ろされます。曹操はこの機を逃すものかと、突撃を命じます。

2015-02-25 15:45:16
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【横山光輝「三国志」講座45「罠と罠」10】 勢い良く城内に入ってきた曹操軍。しかし、部下たちが次々倒されてしまいます。どうやら城内で石が雨のように降ってきているようです。走行するうちに屋根には篝火が…。敵兵が隠れているようです。

2015-02-25 15:48:01
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【横山光輝「三国志」講座45「罠と罠」11】 火の着いた藁の束が次々に曹操軍の中に投げ込まれます。もう曹操軍は大混乱です。曹操は引けっと命じますが、命令が後ろまで届かず、どんどん城内に入り込んできています。曹操は典韋とともに、別の城門から逃げることにしました。

2015-02-25 15:50:10
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【横山光輝「三国志」講座45「罠と罠」12】 その様子を上から眺めていた呂布は突撃命令を出します。松明の合図に加え、手持ちの銅鑼をジャンジャン鳴らします。呂布軍と曹操軍の混戦が始まります。一方、曹操と典韋は城門が呂布の兵で固められているのを見て、東の城門へと進路を変えます。

2015-02-25 15:52:27
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【横山光輝「三国志」講座45「罠と罠」13】 しかし、東の城門はすでに火の手が上がっています。曹操は一旦はここからの脱出を諦めますが、悪来典韋は、ここしか逃げ道はないと言います。ちなみに、曹操は「悪来」と呼んでいますね。悪来は自分が先に突っ込んでみせます。

2015-02-25 15:54:38
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【横山光輝「三国志」講座45「罠と罠」14】 曹操も続いて業火の中を駆け抜けます。しかし、火の手が城門を崩れさせます。崩れた木材の下敷きになってしまった曹操は、助けを呼びます。まさに絶体絶命のピンチです。

2015-02-25 15:56:12
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【横山光輝「三国志」講座45「罠と罠」15】 曹操が目覚めると、包帯でぐるぐる巻きにされた状態でした。しかし、自分が生きているということを確信。そして、救出してくれた悪来に礼を言います。「天はまだわしを見捨てなかった」とつぶやくと、夏侯淵を呼びます。

2015-02-25 15:58:00
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【横山光輝「三国志」講座45「罠と罠」16】 曹操は夏侯淵に、自分の葬儀指揮者となるように命じます。曹操死せりと噂をまいて、馬陵(ばりょう)山にて葬儀を執り行うように言います。呂布がこの時とばかりに攻めてくるのを待ち伏せして一気に攻め滅ぼすという作戦です。

2015-02-25 15:59:58
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座45「罠と罠」17】 曹操死すの噂は呂布のもとにも届きました。葬儀が馬陵山で行われると聞いて、呂布は一気に曹操軍を滅ぼしてしまおうと考えました。果たして馬陵山において、曹操の偽りの葬儀が行われます。主だった者が参加していると見た呂布は、攻撃を命じます。

2015-02-25 16:02:20
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【横山光輝「三国志」講座45「罠と罠」18】 しかし、呂布軍は後ろから攻撃を受けてしまいます。どうしたことかと困惑する呂布ですが、気が付くと四方を敵に囲まれていました。曹操に謀られたことに気づいた呂布は退却命令を出します。曹操の作戦は完全に成功し、呂布軍は叩きのめされました。

2015-02-25 16:04:28
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座45「罠と罠」19】 命からがら濮陽城に逃げ帰った呂布。お互いに罠を掛け合うこの勝負ですが、意外な形で一旦終わることになります。その事件となる異変が訪れかけていた…というところで今回のお話はおしまいです。続きはまた次回。

2015-02-25 16:07:08