【横山光輝「三国志」講座44「悪来典韋」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ開設してみようというコーナー。第44話「悪来典韋」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座44「悪来典韋」01】 第44話でございます。前回、曹操が私怨で徐州に出兵している隙に、領土を欲していた呂布が兗州に攻め込んできました。曹操は即座に徐州との戦は停戦し、すみやかに兗州奪還の行動に出ますが…

2015-02-17 12:41:16
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【横山光輝「三国志」講座44「悪来典韋」02】 曹操は、野営地での会議で、部下たちに兗州を取り囲むように指示します。呂布の動きを読んだ上で、曹操は自ら濮陽(ぼくよう)にて勝負を挑むことに。呂布の方も、曹操の動きが報告されます。

2015-02-17 12:43:51
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【横山光輝「三国志」講座44「悪来典韋」03】 急使の到着からほどなく、呂布は自分の陣営に向かってくる曹操の軍を確認します。曹操の動きは悪くはありません。しかし、呂布はすでに遅すぎると断じ、この領土は俺がもらったとうそぶきます。そして、目にもの見せてやれと味方を鼓舞します。

2015-02-17 12:45:58
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【横山光輝「三国志」講座44「悪来典韋」04】 剛の呂布、智の曹操。この両者が真正面から激突しました。先頭で槍をふるう呂布は、曹操軍配下の者を次々と倒していきます。さすがに天下にその名を轟かせた呂布です。あまりの強さに、曹操軍は顔面蒼白。呂布軍が勢いを増しました。

2015-02-17 12:48:45
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【横山光輝「三国志」講座44「悪来典韋」05】 夕方頃には曹操軍は無数の死者を出す始末。奮戦していた曹操ですが、残念ながら負け戦となってしまいました。味方が散り散りになってしまったため、ひとまず引き揚げ、兵をまとめた方がいいという部下の進言を受け入れます。

2015-02-17 12:50:37
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【横山光輝「三国志」講座44「悪来典韋」06】 ところが、負け戦の時の退却ほど難しいものはありません。勢いに乗った呂布軍は、曹操の姿を見ると、手柄にしようと曹操を猛追します。しつこく追いかけてくる敵に対し焦る曹操。ここで、殿(しんがり)を名乗りでたのが悪来典韋です。

2015-02-17 12:52:31
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【横山光輝「三国志」講座44「悪来典韋」07】 悪来典韋は「殿(との)、ご心配なく。この悪来典韋が食い止めますわい」と言って馬から降ります。殿と書いて「との」と「しんがり」と両方読みますな。果たして典韋は無事に殿(しんがり)を果たして殿(との)を守りきれるでしょうか。

2015-02-17 12:56:11
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【横山光輝「三国志」講座44「悪来典韋」08】 典韋は部下に、敵兵が十歩まで近づいたら声をかけろ、と言います。大人の足で十歩の距離といえば、7〜8メートルくらいでしょうか。そのくらいの距離がわからないわけではないと思いますが、典韋には何か考えがあるようです。

2015-02-17 13:00:06
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【横山光輝「三国志」講座44「悪来典韋」09】 敵兵が馬に乗って走ってきます。部下が「十歩です」と言った瞬間、典韋は円盾に仕込んであった小刀を敵兵に向かって投げます。見事、敵兵の喉元にドスッと当ります。次の兵が来た時に「十歩です」「十歩」と次々倒します。

2015-02-17 13:02:30
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【横山光輝「三国志」講座44「悪来典韋」10】 調子に乗った典韋は、手に三本の小刀を持ち、一度に投げます。絵を見る限り同時に倒したのは2名のようです。しかし、さすがの呂布軍も様子がおかしいと馬を止めます。どうやら典韋には敵いそうもないと思い始めました。

2015-02-17 13:05:17
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【横山光輝「三国志」講座44「悪来典韋」11】 おまけに、暗くなってきたため曹操の姿も見失ってしまいました。しかし、呂布軍の上級将校が、たかが一人のために臆病風に吹かれるとは何事かとどなります。尻込みする部下を背にこの将校が突っ込んでいきます。しかし、「十歩」でやはり倒されます。

2015-02-17 13:08:00
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【横山光輝「三国志」講座44「悪来典韋」12】 この様子を見た呂布軍は、慌てて引き揚げます。敵が退却したのを確認した典韋は、部下とともに二人で曹操の後を追うのです。悪来典韋は、見事殿(しんがり)の役を果たしました。

2015-02-17 13:09:48
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【横山光輝「三国志」講座44「悪来典韋」13】 さて、十歩の距離感ですが、走る馬の速度が時速30kmくらいだとして、7~8メートルだと、ほんの1秒です。典韋が手投げナイフの練習をしていたとしても動く敵を確認しながら投げていたのでは、おそらく命中率が下がるでしょう。

2015-02-17 13:18:03
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【横山光輝「三国志」講座44「悪来典韋」14】 しかし、合図があったら正確にそこに投げると決めていれば別です。一本道なので、敵が通る場所は予測できます。その予測点に投げればいいので、後はタイミングを合わせるだけです。典韋は投げることに集中し、タイミングについては部下に任せました。

2015-02-17 13:21:54
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座44「悪来典韋」15】 つまり、典韋の活躍は、正確にタイミングを図った部下のアシストがあってこそのものです。 ついでに、典韋が放った手刀の数は7本です。円盾に仕込める数は、絵柄からするとせいぜい10本なので、もう少し敵が粘ったら危なかったかもしれません。

2015-02-17 13:26:24
横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座44「悪来典韋」16】 ともあれ、悪来典韋の活躍で、からくもピンチを脱した曹操。巻き返しはなるのか?この続きは、次回のお話です。 今回はここまで。

2015-02-17 13:27:44